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開講年度 2023年度 登録コード G3E14105
授業名 生物学A
Biology A
担当教員 竹中 將起 副担当  
講義期間 前期 曜日・時限 月4 講義室 共通教育71講義室 単位数 2
対象学生 FⅠ(生) 授業形態 講義 備考  
授業で学べる「テーマ」 その他
全学横断特別教育プログラム
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業の達成目標
授業で得られる「学位授与の方針」要素【授業の達成目標】
大学DP
学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力授業で得られる「学位授与の方針」要素 ・【2020年度以降カリキュラム対象】的確に情報を収集し,理解し,発信する力 【授業の達成目標】 ・分子生物学の基礎に関わる情報を的確に整理し,グループワークを通じて共有したうえで,生物の理解に繋げる。 【授業のねらい】 専門課程での生物学の必要性に配慮しつつ「教養としての生物学」を身につけることを大目標とします。ここで「教養」とは「十分な知識に根ざした自 分の立ち位置を築いていること」とします。具体的には遺伝学、生化学のうち、個体レベルまでの生物像に対する,基礎的な知識と理解を身につけることが目標です。
(2)授業の概要この科目は「生物学」なので、「生物とは何か?」という問いが主題となります。それに対して,遺伝学と生化学から答えるために,核酸とタンパク質についての理解を確認します。そのうえで,細胞の誕生と基本構造,および,細胞分裂に対する正負の制御とそれらの破綻としてのガンと展開します。
「自分自身の生物像」を築くための導線とし,グループワーク中心に実施します.
講義はグループワークに必要な最低限の内容の概説(予習前提),グループワークによって進行します。
(3)授業のキーワード遺伝 / 核酸 / タンパク質/ 細胞/ 進化
(4)授業計画(1) ガイダンス(講義の目的、評価ルール、教科書・参考書の説明)
(2) 生物とは何か?生物と非生物の境界
(3) メンデル遺伝学・遺伝子の分子的実体/ DNAの構造
(4) DNAの複製
(5) DNAからタンパク質へ(転写と翻訳)1
(6) DNAからタンパク質へ(転写と翻訳)2
(7) タンパク質の高次構造と機能
(8) セントラルドグマ
(9) 分子進化と生命の誕生
(10) 細胞の基本構造
(11) DNAの分配と細胞周期1
(12) DNAの分配と細胞周期2/ 遺伝子の維持(変異と修復系)
(13) 細胞周期とガン
(14) 生殖・免疫1
(15) 生殖・免疫2/ まとめ・授業アンケート
(5)成績評価の方法(1) 課題提出(講義中の小テスト,推薦図書のレポート,課外レポートなど),グループワークのまとめなど:40点
(2) 試験:60%
(6)成績評価の基準(1)小テストの様式は講義内容に応じて様々です。グループワークは設題について議論した内容を代表者がまとめ,メンバーがチェックする形で行います。原則として3段階 (2点満点)で評定し,20点に換算します。
(2)それぞれの推薦図書について,全文を通して読んだことを確認できる簡潔な要旨: 30%と,独自の視点: 70%,ただし,注意事項が示されている書籍では,独自の視点: 40%,注意事項: 30%で評価基準とします(推薦図書は必須ではなく,希望者のみ)。30冊程度の推薦図書を提示します。
(3) 課題提出(毎週の小テストやe-ALPSに準備する確認クイズ)については適宜、講義中に指示を出し、評価基準について提示します。
(4)効果的なグループワークを実施するため,必須の予習課題や課外レポートを毎週課す場合があります.
(7)事前事後学習の内容毎週,課題を提示します。e-ALPSに予習,復習のための確認クイズや,より理解を深めるための課外レポートを課す場合もあります.
予習として,該当範囲の図表類について理解できる点と理解できない点を整理して講義に臨んで下さい。
講義中の疑問点は上記の課題とも合わせ,次回の講義までに確実に解決しておいて下さい。
講義に臨むようにしてください。
※この授業は90時間の学修を必要とする内容ですので,60時間以上の時間外学習が必要となります(課外レポートとして提示する場合もあります)。
(8)履修上の注意・第1週にガイダンス資料を配付します。「新入生ハンドブック」の内容をこの科目に合わせてアレンジしたものですが,具体的な学習法等,より詳細に記していますので,確実に内容を理解したうえで,受講して下さい。
・この講義では出席確認システムを利用します。1分でも遅刻した場合には,出席を認めません。
・出席確認システムにおいて、うまく出席登録できていない場合には、必ず当日に申し出なければ、出席と扱いません。
・この講義は、グループワークを行うので、座席を指定します。事前に配布する座席に座ってください。
(9)質問,相談への対応授業前後であれば,適宜対応します。それ以外は,メールでお願いします (masakiplayer@shinshu-u.ac.jp)。ただし,大学から付与されるアドレス以外からのメールには対応しません。件名に「信州大学・生物学Aについて」と入れてください。それ以外のメールや、最低限のメールのマナー,礼儀のないメール等にも答えない場合があります。
(10)授業への出席全ての講義に出席することを基本とします。しかし,やむ得ない場合には考慮しますが,3分の1以上の欠席の場合には,無条件で不可として扱います.さらに,出席システムの不具合の場合には,当日の講義終了後に直接伝えた場合にのみ対応します(後日出席したと言われても対応できません).
(11)授業に出席できない場合の学修の補充グループワークを通して、生物学の理解を深めることを軸としていますので、基本的にありません。しかし,やむ得ない事情(交通事故や災害など授業に出席するための通学時に危険が伴う場合など)により講義に出席できない場合には,当該講義に係る別課題を出す場合もあります.
【教科書】本科目で利用する教科書および参考書については,初回のガイダンス時に説明します。その後の講義の進行状況に応じて,各自の判断で,適した書籍を準備するようにして頂ければ結構です。したがって,初回の講義時までに購入する必要はありません。ただし,以下の書籍を準教科書とし,毎週の講義では該当部分を示します。
基礎から学ぶ生物学・細胞生物学 第4版, 和田勝, 978-4758121088, 羊土社, 2020年, 3520円
【参考書】大学の初年次,あるいは教養科目向けに,様々な分子生物学関連の書籍が出版されています。自明のことですが,これらでは基本的な事実に関する記述に大差はありません。書籍によってDNAの構造が違うことはあり得ないはずです。構成や重視する点,あるいは,現在解明されている事実の採用範囲が異なるだけです。
したがって,自分と相性の合う一冊を見つけることが大切です。
【添付ファイル】 なし



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