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開講年度 2023年度 登録コード G3E14103
授業名 生物学A
Biology A
担当教員 伊藤 靖夫 副担当  
講義期間 前期 曜日・時限 水1 講義室 共通教育10講義室 単位数 2
対象学生 MⅠ(医:②) 授業形態 講義 備考  
授業で学べる「テーマ」 環境共生、健康長寿
全学横断特別教育プログラム 環境マインド実践人材養成コース
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業の達成目標
授業で得られる「学位授与の方針」要素【授業の達成目標】
大学DP
学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力・分子生物学の基礎に関わる情報を的確に収集・整理し,グループワークを通じて共有することによって,確かな理解に繋げることができるようになる。 ・大学での生物学として,量子力学等,様々な視点から生命現象を考えることができるようになる。
(2)授業の概要この科目は「生物学」なので,「生物とは何か?」という問いが主題です。それに対して,遺伝学と生化学から答えるために,核酸とタンパク質,及びセントラルドグマについての理解を確認します。そのうえで,細胞の誕生と基本構造,及び細胞分裂に対する正負の制御とそれらの破綻としてのガンについて展開し,自分自身の生物像を築くための導線とします。
講義は用語等の確認,内容の解説,グループワークによって進行します。
(3)授業のキーワード遺伝 / 核酸  / タンパク質 / 細胞 / 進化 / グループワーク
(4)授業計画1. ガイダンス(講義の目的、評価ルール、教科書・参考書の説明)
2. 生物とは何か?生物と非生物の境界
3. メンデルの遺伝学
4. 遺伝子の分子的実体 / DNAの構造
5. DNAの複製
6. DNAからタンパク質へ(転写と翻訳) 1
7. DNAからタンパク質へ(転写と翻訳) 2
8. タンパク質の高次構造と機能
9. セントラルドグマ
10. 分子進化と生物の誕生
11. 細胞の基本構造
12. 複製後のDNAの分配と細胞周期 1
13. DNAの分配と細胞周期 2 / 遺伝子の維持(変異と修復系)
14. 細胞周期とガン 1
15. 細胞周期とガン 2 / 授業アンケート
・講義内容の連続性から,翌週の内容について先取りして言及することがあります
(5)成績評価の方法(1) 講義中の確認テストとグループワーク:30点
(2) 推薦図書のレポート:10点
(3) 期末試験:60点
(6)成績評価の基準詳細は事前に準備するガイダンス資料に記します。
(1) 冒頭に用語等に関する確認テストを行います。グループワークは設題について3~4名で議論した内容を進行役がまとめ,メンバーがチェックする形で行います。また,他のグループがまとめた内容に対して受講生による評定を行います。これら3つの活動が各回の評定の対象になります。
(2) それぞれの推薦図書について,全文を通して読んだことを確認できる簡潔な要旨(30%)と独自の視点(70%,ただし,注意事項が示されている書籍では独自の視点40%,注意事項30%)で評価します。30冊程度の推薦図書を提示し,それぞれについて,評価の最高点を示します。複数提出されれば加算しますが,累積最高点は10点とします。
(3) 毎回の確認テストおよび,eALPSに準備する任意の '用語等の確認' レベルの問題に対して正確に答えることができれば70-80%程度の得点となるように難易度を設定します。

(1)から(3)の得点を加算し,60点以上で「本講義の水準にある」とし,以降,10点ごとに「やや上にある」,「かなり上にある」,「卓越している」とします。
(7)事前事後学習の内容・毎回,課題を提示します。提出は任意ですが,注意事項を守ったうえで提出された方にはコメントして返却します。
・eALPSに予習,復習のための'用語等の確認'(正誤判定の単問,任意)を準備します。
・解説予定の資料を第1週に配付します。また,該当週の解説のテキストも準備しますので,予習として理解できる点と理解できない点を整理して講義に臨んで下さい。
・講義中の疑問点は上記の課題とも合わせ,次回の講義までに確実に解決しておいて下さい。
※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。
(8)履修上の注意・事前にガイダンス資料を準備します。「新入生ハンドブック」の内容をこの科目に合わせてアレンジしたものですが,具体的な学習法等,より詳細に記していますので,確実に内容を理解したうえで,受講して下さい。
・この講義では出席確認システムを利用します。講義開始30分以降は出席として扱いません。
(9)質問,相談への対応研究室(北校舎1階,東側)に来て頂ければ,適宜対応します。ドアに所在を示しており,メモ板もありますので,不在の時はメモを残して下さい。また,メールでの質問等も歓迎します(ysoitoh@shinshu-u.ac.jp)。ただし,講義に関する問い合わせは私的なものではないので,大学から付与されているアドレス以外からのメールには,原則として対応しません。
オフィスアワー:特に設けませんので,事前にメールで調整して下さい。
(10)授業への出席この講義では「信州大学における授業の出席に関する要項」第4に規定する「学修の補充の対象とする事由」で欠席した場合,上記(5)成績評価の方法(1)講義中の確認テストとグループワークに関し,講義回数の分母を調整する形で対応します。その他の事由で欠席した場合には,上記の点で評定に反映されます。
(11)授業に出席できない場合の学修の補充「学修の補充の対象とする事由」で欠席した場合,講義内容等に関しては,eALPSに準備する教材で対応できる体制を整えます。また,必要に応じて個別に対応します。
【教科書】教科書および参考書については,初回のガイダンスで説明します。その後の講義の進行状況に応じて,各自の判断で適した書籍を準備するようにして下さい。
したがって,初回の講義時までに購入する必要はありません。ただし,以下の書籍を準教科書とし,各回の講義では該当部分を示します。短期間に改訂版が出版されている人気の教科書であり,入手されることを勧めます。
和田勝, 基礎から学ぶ生物学・細胞生物学, 第4版, 978-4758121088, 羊土社, 2020年, 3520円
【参考書】大学の初年次,あるいは教養科目向けに,様々な分子生物学関連の書籍が出版されています。自明のことですが,これらでは基本的な事実に関する記述に大差はありません。書籍によってDNAの構造が違うことはあり得ません。構成や重視する点,あるいは,現在解明されている事実の採用範囲が異なるだけです。したがって,自分と相性の合う一冊を見つけることが大切です。
ただし,医学科の学生さんとして,Molecular Biology of the Cell の第7版(英語版)を入手することをお勧めします。この先,卒業まで使えます。
その他の参考書に関しては,推薦図書も含め,講義中に適宜,紹介します。
【添付ファイル】 なし



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