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開講年度 2023年度 登録コード G2B60605
授業名 トレッキング
Trekking as health education
担当教員 廣野 準一 副担当 加藤 彩乃
講義期間 前期 曜日・時限 集不定 講義室   単位数 1
対象学生 授業形態 実技 備考 長時間の歩行が困難な学生、健康上注意が必要な学生は、エントリー前に担当教員へ相談すること。
授業で学べる「テーマ」 環境共生
全学横断特別教育プログラム
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業の達成目標
授業で得られる「学位授与の方針」要素【授業の達成目標】
大学DP
持続可能な社会を実現するための課題に取り組む力・トレッキングに必要な事前準備や計画について収集し、実行しながら状況に応じて対応する。 ・長期に渡って実施可能で健康の維持・増進にも有効な運動であるトレッキングの知識・手段を修得する。 ・信州の自然環境を体感し、環境問題についての理解を深める。 ・グループ活動を通して、コミュニケーション能力を養う。
(2)授業の概要 前期期間および夏期に集中形式で実施する。前期および夏季休暇期間にトレッキング準備に関する学習やグループでの日帰りトレッキング計画を進め、夏期に集中形式で1泊2日(乗鞍高原)を1回、事前ミーティング1回、日帰り2回のトレッキングを実施する。
 日帰りトレッキングでは、事前に計画した内容で他の受講生を案内する。本実習は自身で計画して案内する内容を含むため、積極的な参加姿勢が必要である。平日空き時間や夏季休暇期間中の活動も必要となるため、これらに対応できることを履修の前提とする。
(3)授業のキーワードスポーツ、コミュニケーション、グループワーク
(4)授業計画●事前準備:グループ編成、日帰りトレッキングの計画
①オリエンテーション:5月中にオンデマンド形式でアップ予定。6/13までに各自確認
 授業概要の確認とアンケートへの回答を行う。
②班編成・経費徴収:6/21(水)の昼休みに対面形式で実施
 学部等を考慮して割り振られた班での顔合わせ等を行う。
 
●夏期集中
①乗鞍高原トレッキング:8/8(火)~9(水) 1泊2日 ※予備日:8/15(火)~16(水)
 松本キャンパス出発・帰着のマイクロバスにて移動。事前に周知されたコースについて各班で学習を進めると共に、班提案トレッキングの計画を行う。1日目に乗鞍自然保護センターで説明を受けた後に高原トレッキング、2日目に剣ヶ峰(標高3026m)を目指す。
②事前ミーティング:8/28(月)午前中
 各班での下見を基に計画した日帰りトレッキングの発表を行う。そこで出された質問や意見を基に、最終調整を行う
③日帰りトレッキング:9/11(月)、12(火) ※予備日:9/14(木)、15(金)
 2つの班で1グループを構成する。グループ毎に案内班と参加者班に分かれ(役割は各日で交代)、事前計画を基にした日帰りトレッキングを実施する。実施場所は、公共交通機関を使用し、日帰りで余裕を持った実施が可能な範囲で行う。

●事後:アンケートの実施
 案内役として実際に行ったうえでのふりかえり、日帰りトレッキングの相互評価、グループ内での貢献度調査を含めたアンケートについて、最後の実習終了の1週間後(9/19)を〆切として提出する。
(5)成績評価の方法①授業への取り組み方と理解度(40%)
②日帰りトレッキングの相互評価(20%)
③グループ内での貢献度(20%)
④事後アンケートでのふりかえり(20%)
を総合して評価する。なお、成績評価のためには、原則としてすべての授業への出席および課題提出が必要となる。
(6)成績評価の基準以下の得点を合計し、成績評価を行う。
①授業への取り組み方と理解度(40%)
 授業への取り組み(報連相含む)、トレッキング参加にあたっての準備(参加場所に関する事前学習、服装、準備物、情報収集等)、参加態度(積極性、リーダーシップ、協調性等)で評価を行う。最低限の内容をふまえている場合は24点(60%)、本授業に則した十分な内容であれば40点(100%)の評価とする。遅刻や提出遅れは減点対象となる。

②日帰りトレッキングの相互評価(20%)
 案内役として実施した日帰りトレッキングの内容について参加者から評価を受ける(評価者の氏名は発表しないので、安心して正確に評価をすること)。評価は計画性・楽しさ・オリジナリティの3つの観点とし、既存のコースをなぞるだけの計画は程度に応じて0点または著しく低い評価とする。各観点で5点を満点とし(最大15点)、教員による評価5点を加えて20点満点で評価する。

③グループ内での貢献度(20%)
 自身を含めた各グループでの貢献度について、グループ内で相互評価を行う(評価者の氏名は発表しないので、安心して正確に評価をすること)。相対的な評価として実施し、各グループで最も貢献度が高かった受講生を20点、以下4点刻みで評価する(2番目が16点、3番目が12点...)。グループ内の全員が同じ順位の場合は一律で12点とし、ほとんど貢献していない状況が考えられる場合は0点となる場合もある。

④事後アンケートでのふりかえり(20%)
 日帰りトレッキング終了後に課題を課す。課題の内容および条件をふまえて書けている場合は10点、特に教員を感心させるレベルであれば20点とし、自身が行った経験をふまえて十分な考察ができているか、今後の活動に生かせる内容となっているか、必要に応じて文献等の情報を調べて書けているかをふまえて得点をつける。期限は日帰りトレッキング終了の1週間後とする。
(7)事前事後学習の内容・この授業は45時間の学修を必要とする内容です。従って,15時間以上の時間外学習が必要となります。
・事前学習の内容は、以下のとおりです。
・オリエンテーション時に配布する資料や各種書籍を基に、事前の準備や行動方法に関する学習をしてください。
・徐々に負荷(時間や速さ)を高め、夏期集中までに30分程度のウォーキングを、休憩を挟み複数回実施できるように練習しておきましょう。
・訪れる場所の歴史的背景、自然環境、気候、地形など、各自の興味に応じて事前に調査をし、グループでのトレッキング計画に彩りを添えてください。
(8)履修上の注意1.        この授業には経費が必要です。15,000円を6/21の対面時に徴収し、宿泊実習の宿泊費(1泊3食付)と傷害保険加入料等に当てます。その他、日帰りトレッキングや下見時の交通費、宿泊実習初日および日帰りトレッキング時の昼食、各自の飲み物代等が、別途必要です。
2.        事後アンケートも含めたすべての活動への参加および提出を、成績評価の必須条件とします。
3.        大学の新型コロナウイルス感染症の対策により、宿泊実習2週間前の行動に制限を加えたり(帰省や県外移動不可等)、マスク着用等を義務付けたりする場合があります。設定したルールを守れない場合、参加を認めません。
4.        原則として晴雨にかかわらず実施しますが、天候(台風や雷等)や新型コロナウイルス感染症等の状況に応じて、予定を変更する可能性があります。予備日(8/15~16および9/14(木)、15(金))の日程確保が必要です。
5.        授業への準備が不十分な場合は(服装、準備物等)、危険性を考慮して参加を認めない場合があります。不安な点があれば事前に確認をしてください。
6.        遅刻は認めません。時間通り出発するので遅れる場合は授業担当教員へ連絡して下さい。もし、やむを得ない事情がある場合は事前に<廣野or加藤>へ連絡してください。
7.        直前でのキャンセル、準備不足等の理由で授業へ参加できなかった場合、経費の返却ができない場合があります。
8.        本授業は初心者から初級者を対象とした内容で行います。ただし、体力に自信がない者は事前学習としてトレーニングを実施してください。健康状態等、参加に際して心配な事がある場合は、抽選前に担当教員へ確認をしてください。
(9)質問,相談への対応まずはメールにて対応します。新入生ガイドブックのメールの送り方を確認してから、送付してください。【E-mail】廣野準一 hirono@shinshu-u.ac.jp
(10)授業への出席授業は全ての回に出席することを前提とするが、「信州大学における授業の出席に関する要項」第4に規定する「学修の補充の対象とする事由」で欠席した場合を含めて、授業の目標が達成可能な代替課題が提示できる範囲においては配慮を行う。ただし、すべての活動の実施が確認できない場合は、単位認定を行わない。
(11)授業に出席できない場合の学修の補充事前学習・事前ミーティング・事後学習においては、提示した代替課題の内容を適切に実施することで学修を補充する。ただし、乗鞍高原トレッキングおよび日帰りトレッキング実習に関しては、安全性確保の観点から補充することが難しいため、体調管理等含めて十分に注意をすること。なお、準備不足等、本人に帰する事由で出席を認められなかった場合も、欠席と同等の扱いとする。
【教科書】使用しない
【参考書】野村仁, 登山入門, 978-4635043212, 山と溪谷社, 2007, 2200円+税
【添付ファイル】 なし



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