(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 持続可能な社会を実現するための課題に取り組む力 | ⇔ | ・生涯スポーツとして実施可能な剣道の知識・手段を修得するためのきっかけを作る。 |
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(2)授業の概要 | 本授業は、剣道のうち「試合(団体戦)」に焦点を当てて実施する。剣道特有の難解な内容については多くを省略して行う(相手を敬う心や態度、用具を大切にする姿勢は大切にする)。試合を中心とした取り組みの中で、攻防高速展開型の競技を体験し、自身の力を高める楽しさを身につけることをねらいとする。また、チームメイトと共に課題を解決する中でのコミュニケーション能力の向上や、身体を通した自己表現や問題解決の方法を学び運動や健康に対する理解を深め、生涯学習への基礎作りとすることを目指す。 本授業では、グループで学習を進める。一通りの基本動作やルールについて学んだ後、まずは試合を実施する。その試合で明らかとなった課題をその後の回での情報提供やグループ学習、個人練習の中で解決し、最後にグループ対抗の団体戦を行う。最後の団体戦では、グループで作戦等を立ててチームとしての勝利を目指す。 評価は、試合での勝ち負けだけでなく、成長の程度や取り組み態度についても重視する。授業時間外にもグループでの話し合いや個人練習が必要となるため、積極的な参加姿勢が必要である。 |
(3)授業のキーワード | コミュニケーション、課題発見・解決、グループワーク |
(4)授業計画 | 以下の計画を基に、全体の学習進度によって調整する。 第1回 オリエンテーション/用具の取り扱い、第4回までのグループ決め 第2回 礼法・作法/基本的な攻撃と防御の方法確認 第3回 審判法 第4回 試合(初心者・経験者同士)/試合のふりかえり 第5回 大会までのチーム顔合わせ/様々な構えの紹介 第6回 攻撃①(一本打ちの技)/防御①(防御の種類) 第7回 攻撃②(連続技/その他のしかけ技) 第8回 攻撃③(段階的なしかけ技の練習)/防御②(攻撃vs防御) 第9回 練習試合 第10回 応じ技の練習 第11回 チーム練習①(今までの内容のふりかえり、団体戦での作戦検討) 第12回 かけ引き(効果的なゆさぶり動作のコツ、上下・裏表の使い分け) 第13回 チーム練習②(大会準備) 第14回 大会(団体戦予選) 第15回 大会(団体戦決戦)、授業アンケート |
(5)成績評価の方法 | 1)授業への取り組み方と理解度(40%) 2)技能習得度(40%) 3) 大会でのチーム成績(20%) を総合して評価する。なお、成績評価のためには、15回の授業中11回以上の出席と大会への出場が最低限必要となる。詳しくは、成績評価の基準を参照すること。 |
(6)成績評価の基準 | 1)授業への取り組み方と理解度(50%) 授業内で与えられた課題を理解し、真摯に取り組み、実行できているかについて、授業毎に3点満点で評価する。授業での取り組みを評価するため、欠席は0点、遅刻・早退は30%の減点とし、3回の遅刻・早退で欠席1回と計上する。グループ学習における協調性、リーダーシップ、積極的な参加姿勢について、最大5点を加点する。
2)技能習得度(30%) 授業内で行った内容の技能の習熟度について、個人技能(20点)と用具の扱いと作法(10点)の観点から評価する。 個人技能は、授業で説明した技術について理解し、実施しようとしている姿勢が観察できた場合は12点、特に教員を感心させるレベルであれば20点とし、習熟度・成長度に応じて得点をつける。用具の扱いと作法は、授業中に行う礼法・作法や準備や片付けについて、授業内で説明した内容を実施できている場合は10点とし、できていない場合は回数や程度によって減点する。
3) 大会でのチーム成績(20%) 大会でのチーム成績で、優勝20点、準優勝17点、第3位14点、第4位11点、第5位8点、第6位5点として、得点をつける。設定できるチーム数に応じて、得点は変化する。なお、チーム内での勝敗について個人に責任を負わせるような態度については、授業への取り組み方と理解度において非常に厳しい処置を取る。
以上の得点を合計し、成績評価を行う。 |
(7)事前事後学習の内容 | ・この授業は45時間の学修を必要とする内容です。従って,15時間以上の時間外学習が必要となります。 ・剣道は特殊な動きや用具の使い方が多く、剣道経験者であってもグループで成果を出すことを求めるため、この授業での事前事後学習は極めて重要です。 ・用具の扱い方や個人練習の方法については、オンラインでWeb教材動画や課題を配信します。それらの内容を基に、次回授業までに各自およびグループで学習が必要です。 ・グループでの試合および練習のふりかえりや大会時の作戦について、レポートの提出を課します。各グループでの話し合いが必要です。 |
(8)履修上の注意 | 1. 経験の有無、男女の別は問いません。積極的な参加姿勢が重要です。 2. 経験者については、これまで自身が行ってきた剣道とは大きく内容が異なる可能性が大きいため、その点を十分理解し、授業の内容に合わせてください。 3. 必要な用具は大学で準備するが,各自で用意してもかまいません。 4. 本授業では剣道着・袴の着用は行わないが、各自で準備して着替えてもかまいません。貸し出しも可能ですが、大学で所持しているサイズ内に限ること、各自でクリーニングをしてから返却するため費用がかかること(2000円程度)、着脱や片付けの方法について学ぶため別途時間を確保する必要があることに留意してください。 5. 貸し出す用具は手入れをしているものの、経年劣化の可能性があります。不具合や違和感等を毎回授業前に確認し、早い段階で廣野に報告してください。 6. 安全上、用具の取り扱いに注意してください。 7. 授業開始後・終了前30分以上の遅刻・早退は、欠席と同等となるため注意してください。ただし、参加自体を妨げるものではありません。 8. 新型コロナウイルスへの対策として、全日本剣道連盟から提示されているガイドラインに基づいて実施します(2023年2月現在、運動中のマスク着用、面へのフェイスガードの装着等)。 |
(9)質問,相談への対応 | まずはメールにて対応します。新入生ガイドブックのメールの送り方を確認してから、送付してください。【E-mail】廣野準一 hirono@shinshu-u.ac.jp |
(10)授業への出席 | 授業は全ての回に出席することを前提とするが、「信州大学における授業の出席に関する要項」第4に規定する「学修の補充の対象とする事由」で欠席した場合、授業の目標が達成可能な代替課題が提示できる範囲においては配慮を行う。大会への未出場と4回以上の欠席がある場合は、単位認定を行わない。ただし、長期の入院等で、長期間授業に参加できない場合は、速やかに授業担当教員に申し出て指示を仰ぐこと。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 「学修の補充の対象とする事由」による欠席の場合、欠席者から担当教員への連絡および客観的に確認できる証明を持って内容が確認できた場合に限り、都度状況に応じた課題を与える。提示された課題への取り組みにて、当該回の取り組みを評価する。 |
【教科書】 | なし |
【参考書】 | 全日本剣道連盟, 剣道指導要領, 第1版, 全日本剣道連盟, 2012, 2800円 |
【添付ファイル】 |
なし |