(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 持続可能な社会を実現するための課題に取り組む力 | ⇔ | ・自己や他者の強みを把握し、メンバー全員の力を最大限発揮できるように計画を立てることができる
・多様な他者と関わることを通して、コミュニケーション能力(発信力・受信力ともに)を養う |
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(2)授業の概要 | 本授業では、受講生に馴染みのあるスポーツや、ニュースポーツ、パラスポーツなど様々なスポーツを題材にして、体格や性別、運動の得意不得意などに関わらず、「一人一人がスポーツに参加し、活躍できる戦術」をチームで考案し実践していくことを繰り返します。 また、種目ごとにグループメンバーを変えながら実践を重ねることで、観察力や、思考力、分析力、コミュニケーション力を伸ばします。 これらの取り組みには、各スポーツを楽しむことはもちろんのこと、スポーツの新しい見方をしてみたい人や、将来、指導する立場に立とうとする人、チームで仕事をしようとする人にも役立つスキルが随所に隠れています。 |
(3)授業のキーワード | 多様性、スポーツ、コミュニケーション |
(4)授業計画 | 授業の流れは以下の通りです。
1)オリエンテーション 2-4)種目Aでのインクルーシブ実践 5-7)種目Bでのインクルーシブ実践 8-10)種目Cでのインクルーシブ実践 11-13)種目Dでのインクルーシブ実践 14-15)種目Fでのインクルーシブ実践/授業アンケート(15回目) 15週終了後、最終レポートあり(締切は1週間後)※実技テストはありません
1つの種目は2週または3週続けて行うことを1セットとします。 種目が変わるごとに新しいグループを組み、より多くの受講生とコミュニケーションが取れるようにします。 1セットの流れは共通しており、①そのスポーツの特徴及びメンバーの特性を掴む、②③掴んだ特徴を作戦に活かしたゲームの実践と評価・改善を行います。
実施する種目は、本授業の目的を達成できる種目(主に集団スポーツ)とし、実施種目は受講生との相談により決定します。
ーこれまでに実施したスポーツ・運動(一例)ー フラバールバレー、ペタンク、モルック、車いすバスケットボール、バスケットボール、卓球、ディスクゴルフ、フットサル、スポーツ鬼ごっこ、しっぽ取り など |
(5)成績評価の方法 | 1) 個人内の理解度 (48点) :毎回のふりかえりと、教員による観察 2)グループ内での取り組み (30点):グループでのワークシートの作成 3)スポーツ実施を通したインクルーシブな社会への理解について(22点):最終レポートの作成 |
(6)成績評価の基準 | 1)個人での取り組み(48点) <コメントシートにて評価> 1回3点12回:36点(2-14回) ・各スポーツを通して、インクルーシブの視点に気づいているか。またそこからどのようなことを感じたかについて自身の言葉で振り返っているか <教員による態度・行動の評価:最大12点> ・各スポーツの運動特性や自身の心身の状態を踏まえ、運動を実践しようとしているか。
2)グループ内での取り組み(30点) <グループワークシートにて評価>1セット6点グループ替え5回 ・リーダーや、ゲーム分析、アイディア、スキル指導など、それぞれが得意とするものを見つけることができたか。 ・チーム内で様々な方法でコミュニケーションをとり、それぞれの特性を活かしチームの中で機能させようとしていたか。
3)スポーツ実施を通したインクルーシブな社会への理解について(22点) <レポートにて評価> ・授業を通して、自他の多様性やスポーツの機能について明確に捉えることができ自分の言葉で説明できているか。(授業の理解・12点) ・授業での気づきを今後どのように活かしていこうとするかを自分の言葉で表現できているか。(将来・社会への発展・10点)
※欠席および20分以上の遅刻と早退は減点する。 ※最終レポートの提出は必須。
以上の内容を合計し、 60点以上70点未満を「水準にある」 70点以上80点未満を「やや上にある」 80点以上90点未満を「かなり上にある」 90点以上を「卓越している」 として評価する。 |
(7)事前事後学習の内容 | 事前事後学習 【事前学習】 ・各回のスポーツについてルールや特徴を事前に調べてくること。 ・各種目1回目の授業での分析を踏まえ、グループでそのスポーツを実施する際の戦術(個人スキルや特徴を活かした全員活躍可能なフォーメーションや役割など)について、複数の可能性をイメージしてくること。
【事後学習】 ・各授業で実施したゲームを振り返り、翌週の戦術に生かすこと。 ・体力や運動能力、運動の得意不得意など、様々な状態の違いに関わらずあらゆる人が共に楽しむことができるスポーツやその環境について必要な要素をまとめること。
※この授業は,15時間以上の時間外学習が必要となります。 |
(8)履修上の注意 | <本授業の特徴について> 1)この授業は年度当初の抽選システムにエントリーし、当選した学生が受講することができます。 2)運動が苦手な学生や、持病やケガ等で運動に何かしらの困難さがある学生も受け入れます。 受講を検討する学生のうち、履修に関して特別な配慮が必要な場合は、エントリー前に加藤までメールにて相談してください。 3)受講生の心身の状態や、用具の確保・学習の進捗状況によって内容が変更となる場合があります。その際は、事前の授業またはメール等で周知します。
<授業の取り組み方について> 1)スポーツそのものを楽しむことはもちろんのこと、自己や他者への気づきを意識しながら学習に取り組んでください。 2)受講生同士で教え合ったり、調べたことや考えたことを共有したりするなど、他の受講生との関わりを積極的に持つ中で自分のスキルや理解を高めるようにしてください。 3)遅刻や早退が多い場合は、運動技能が高くとも評価が低くなることがあります。 |
(9)質問,相談への対応 | 基本的には授業時間の前後に直接受け付けます。 メールで問合せをする際には、学籍番号、氏名、受講する授業名を明記の上、連絡をしてください。 加藤彩乃 a_katou@shinshu-u.ac.jp |
(10)授業への出席 | 授業は全ての回に出席することを前提としますが、「信州大学における授業の出席に関する要項」第4に規定する「学修の補充の対象とする事由」で欠席した場合を含めて、3回までは配慮をします。
欠席回数が5回以上の場合は、単位認定ができません。 なお、欠席回数には「信州大学における授業の出席に関する要項」第4に規定する「学修の補充の対象とする事由」で補充を受けた授業回も含まれます。
長期の入院等で、長期間授業に参加できない場合は授業担当教員に申し出てください。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 授業の出欠は、呼名への応答で確認します(出席確認システムは使用しません)。 授業開始後30分までは遅刻、遅刻3回で1回欠席とします。
「学修の補充の対象とする事由」により出席できない場合は、共有教育履修案内に掲載されている方法により補充を受けるための申請を行なってください。 ただし、「学修の補充の対象とする事由」に該当する場合であっても、欠席回数が5回以上ある場合は、授業の達成目標の到達に至る教育の質を担保することができないため、単位認定はできません。 |
【教科書】 | 指定しない |
【参考書】 | 指定しない |
【添付ファイル】 |
なし |