(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力 | ⇔ | 環境問題に取り組む様々な人たちの活動や考えにふれて、自分で環境問題に取り組む際に必要なことについて考えをもち、環境マインドを養うことができる。 |
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(2)授業の概要 | 本授業では、長野県内で環境関係の実務に携わる行政、企業、環境NPO等の方々をゲストスピーカーとして招聘し、実際に行われている取り組みや思いについてお話しいただき、「様々な立場での環境の課題への関わり方」,「環境問題にかかわる際の思い」、「実践にあたっての様々な課題」等を通じて、環境分野に関する視野を広げ,自発的に考え行動する環境マインド実践力を養います。 後半では、受講者がそれぞれ自分にとっての「環境分野との関わり方」について発表演習を行い、グループでの作業や質疑応答も通じて理解を深めますので、出席者の発言や参加を重視します。これらを踏まえて、最終レポートを各人ごとに作成します。 本授業は2019年度から新設した全学横断特別教育プログラム「環境マインド実践人材養成コース」の専用科目であるため、受講について同コース選択希望者を優先することがあります。
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(3)授業のキーワード | SDGs、持続可能な発展、地球温暖化、ゼロカーボン、地域循環共生圏、国際協力、生物多様性、生態系サービス、エコツーリズム、環境教育、NPO、合意形成、信州、自然環境、環境マインド、グループワーク、フィールドワーク、コミュニケーション、実務経験 |
(4)授業計画 | 1回目のガイダンスでは、本授業の流れや環境分野のいくつかのトピックをコース担当教員から紹介します。2回目から12回目程度までゲストスピーカーの招聘により、行政、企業、NPOなどの外部の各分野の実務者からの講義として、長野県における環境に関連する様々な取組を題材とした内容を扱います。これらを踏まえて、受講者がそれぞれ自分にとっての「環境分野との関わり方」について発表演習を行います。グループでの作業や質疑応答も通じて理解を深めます。課題ごとに全体ディスカッションを行い、質疑応答を含めた発言と参加を重視します。その後、各人ごとに環境の課題への取り組み方について考察する最終レポートを作成します。
1. ガイダンス(環境分野の様々な課題) 2. 地域循環共生圏 3. 中部山岳国立公園 4. 持続可能な地域社会を目指すNPOの取組み(棚田) 5. エネルギー対策と食品ロス(松本市) 6. 森づくり 7. 地球温暖化の問題(長野県) 8. 建物の省エネルギー対策 9. ESG金融 10.エコツーリズム 11.国際協力 12.世界の水問題を解決~アクアイノベーション拠点の取組み~ 13.ディスカッション 14.課題発表演習 15.まとめ、授業アンケート
講義の2ー12については、実務経験を有する外部講師のゲスト講義を予定し、テーマを変更することがあります。授業の進行状況により内容は順序の入れ替えや変更をすることがあります。
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(5)成績評価の方法 | ゲスト講義での質問及び小レポート(50点)、発表演習の内容(20点×1回:20点)、最終レポート(30点)で評価します。授業における積極的な発言等の参加は加点します(最大10点)。理由のない欠席は減点することがあります。 最終レポートは、授業で扱ったトピックスについて、自らの関心に基づいてテーマを設定し、作成します。課題設定を正確に理解しているか、論理的な文章構成・展開がされているか、参照事例やデータ等の事実関係を適切に含んでいるか、自身のオリジナルな見解や意見を的確に表現しているか、の各観点の配分を25%ずつとして評価します。 |
(6)成績評価の基準 | 期末時にすべての合計点をもとに、授業の達成目標に対して5段階で判断を行います。 90点以上:秀(基準から卓越している) 80点以上:優(基準よりも、かなり上にある) 70点以上:良(基準よりも、やや上にある) 60点以上:可(基準を満たしている) 59点以下:不可(基準を満たさない) |
(7)事前事後学習の内容 | 外部講師のゲスト講義の内容理解や、自分にとっての「環境分野との関わり方」について発表演習を行うための能動的な調査学習が必要です。インターネットのみならず、文献、行政資料、新聞、学術誌など様々な媒体を使った調査から、正確な引用や出典明記等による情報の正確性を意識した調査学習を身につけます。また、対象とする課題の関係者(自治体や民間団体等)に対するコンタクトと聞き取り(メールや電話ヒアリング等を含む)や、自分たちで現地見学を行う等の積極性を期待します。
※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。 |
(8)履修上の注意 | 対話型の演習を含む形式で行いますので、受講希望者を運営上の都合から制限する可能性があります。また、本講義は2019年度から新設した全学横断特別教育プログラム「環境マインド実践人材養成コース」の専用科目であるため、同コース選択希望者を優先することがあります。受講を希望する学生は必ず初回の講義に参加して下さい。環境分野に関する具体的な関心を持つ学生を歓迎します。
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(9)質問,相談への対応 | 授業中や授業時間後に質問や相談に応じます。また、メールで随時受け付けますので気軽に問い合わせしてください。メールアドレスは、saka_shin@(アットマーク以下は大学で付与されるメールアドレスと同じです)。 |
(10)授業への出席 | 本授業は,「信州大学における授業の出席に関する要項」第4に規定する「学修の補充の対象とする事由」で欠席し,補充を受けた場合を含み,欠席回数が6回以上になると,授業の達成目標に到達することができないため単位が認定されません。 授業の出欠は、出席確認システムかつ毎回の課題提出で確認します。なお、着席登録ができなかった場合は、授業終了後に担当教員に速やかに申し出てください。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 「学修の補充の対象とする事由」により出席できない場合は,共通教育履修案内に掲載されている方法により補充を受けるための申請をおこなってください。
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【教科書】 | なし |
【参考書】 | ・最新年度の「環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」 (環境省編集・発行) ・長野県環境白書(長野県環境部環境政策課 編集・発行) ・環境マインド推進センター教育部門編,「信州大学 環境マネジメント入門」,ISBN:9784939043666,プラルト,2021年,1,800円(税別) このほか、必要に応じて授業の中で紹介します。
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【添付ファイル】 |
なし |