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開講年度 2023年度 登録コード G2B55405
授業名 遺伝学入門ゼミ
Seminar course on Biology: Basic Genetics
担当教員 伊藤 靖夫 副担当  
講義期間 後期 曜日・時限 水5 講義室 共通教育生物学生実験室 単位数 2
対象学生 授業形態 演習 備考  
授業で学べる「テーマ」 健康長寿
全学横断特別教育プログラム 環境マインド実践人材養成コース
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業の達成目標
授業で得られる「学位授与の方針」要素【授業の達成目標】
大学DP
的確に情報を収集し,理解し,発信する力「生きもの」に直接触れることを通じて,遺伝学の基礎と遺伝子の役割を理解できるようになる。
(2)授業の概要まず最初に,グループでのディスカッションを通じて,現在の社会における「遺伝リテラシー」について考えます。続いて,基本的な用語や概念を確認したうえで,カビ(糸状菌)や大腸菌を材料として,遺伝子と「生きもの形質」の関わりを観察します。最後に再び「遺伝リテラシー」について議論し,このゼミを通じて理解したことを確認,総括します。
(3)授業のキーワード遺伝子 / ゲノム編集 /出生前診断 /  遺伝率 / 交配実験 / メンデル / グループワーク
(4)授業計画1. ガイダンス
2. グループディスカッション 1:遺伝学が関わる社会的問題 1
3. グループディスカッション 2:メンデルの遺伝学 / Aspergillus(真核菌類)の生活環
    交配実験 1:保存系統の接種
4.* 機器の扱い 1:マイクロピペット等
      交配実験 2:共培養の開始
5. 機器の扱い 2:実体顕微鏡
    交配実験 3:融合菌糸の移植        
6. グループディスカッション 3:Aspergillus(真核菌類)の生活環と遺伝
7.* 交配実験 4:有性胞子の分離
8. 交配実験 5:後代の分離比の検定
9. 交配実験 6:栄養要求性の検定
10. 交配実験 7:分離比の統計的解析(レポート 1)
11. グループディスカッション 4:セントラルドグマと遺伝子の発現 / 酵素の働き
12.* 大腸菌の形質転換 1:DNAの導入
13. 大腸菌の形質転換 2:形質転換体の観察(レポート 2)
14. グループディスカッション 5:遺伝学が関わる社会的問題 2
15. 総括(時間調整) / 授業アンケート

* 1番早いグループでも時間内に終わらない可能性があります。
・上記の計画は材料の都合等で変更される可能性があります。その場合,開講前にeALPSにアップするガイダンス資料に示します。

(5)成績評価の方法(1) 各回の活動:40点
(2) Aspergillusの交配についてのレポート:20点,大腸菌の形質転換についてのレポート:10点
(3) 最終レポート:30点
(6)成績評価の基準(1) グループディスカッション,及び作業をまとめた要旨を評価の対象とします。提出物を6段階,5点満点で評定し,総点を40点満点に対して換算します。
(2) 観察結果とその考察について,必要な点が漏れなく記されているかどうかで評価します。
(3) 設題ごとに要求されている論点が充足されているかどうかで評価します。

(1)から(3)の得点を加算し,60点以上で「本講義の水準にある」とし,以降,10点ごとに「やや上にある」,「かなり上にある」,「卓越している」とします。
・期末試験は行いません。
(7)事前事後学習の内容毎回,次回のための予習の内容を提示するので,指示に従って取り組んでおくこと。
復習ではそれぞれの週で行った内容について確認し,必要に応じて調べ,まとめておくこと。
※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。
(8)履修上の注意・試薬や機器を扱い,危険を伴う可能性のある作業を行います。したがって,教員の指示,注意に従わない場合,受講停止とする場合があります。
・作業の都合上,所定の講義時間内に終わらない場合があります。アルバイトや部活等,個別の事情は配慮しませんので,日程の調整がつく方のみ受講して下さい。
・数週間にわたる継続的な作業と観察が前提となる講義で,作業を行う日には機器の待ち時間等とも合わせ,所定の時間内に終了しない可能性があります。延長した講義時間は記録し,第15週に調整します。

下の (10) 授業への出席に記している通り,作業を行う講義日に「学修の補充の対象とする事由」以外で欠席した場合,単位が認定されません。

・実体顕微鏡等,機器の都合上,受講希望者が25名以上の場合,受講制限を行います。
・火曜日と水曜日に同様の内容で開講します。受講生数の平準化のため,協力をお願いする可能性があります。
(9)質問,相談への対応議論と作業を中心とした少人数のゼミですので,基本的には時間内に対応できると思います。メール等で事前に連絡をもらえば,時間を設定します。
e-mail: ysoitoh@shinshu-u.ac.jp
(10)授業への出席この講義では「信州大学における授業の出席に関する要項」第4に規定する「学修の補充の対象とする事由」で欠席した場合,作業を伴わない講義日では,上記(5)成績評価の方法(1) 各回の活動に関し,講義回数の分母を調整する形で対応します。作業を伴う場合には補講を行います。その他の事由で欠席した場合,前者であれば上記の点で評定に反映されます。後者の場合,単位が認定されません。
(11)授業に出席できない場合の学修の補充「学修の補充の対象とする事由」で欠席した場合,作業を伴わない講義日の講義内容等に関しては,eALPSに準備する教材で対応できる体制を整えます。また,必要に応じて個別に対応します。作業を行う講義日の場合には,補講を行います。
【教科書】指定しません。
【参考書】和田勝, 基礎から学ぶ生物学・細胞生物学, 第4版, 978-4758121088, 羊土社, 2020年, 3520円
本書の第8章までの内容が対象です。
【添付ファイル】 なし



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