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開講年度 2023年度 登録コード G2B50403
授業名 食と植物の文化論
Plants and food culture
担当教員 松島 憲一 副担当  
講義期間 後期 曜日・時限 木4 講義室 共通教育20講義室 単位数 2
対象学生 授業形態 講義 備考  
授業で学べる「テーマ」 地域運営、芸術文化、環境共生
全学横断特別教育プログラム 環境マインド実践人材養成コース、グローバルコア人材養成コース ・ BASIC(日本理解)
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業の達成目標
授業で得られる「学位授与の方針」要素【授業の達成目標】
大学DP
学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力植物を、生物学・農学等の科学的な側面と、利用面における民族学・民俗学的側面から見ることができる。
(2)授業の概要人類は多くの植物の中から、食べ物として有用な生物を選び出して栽培してきた。これにより、人類は多様な食文化や農耕文化を発展させ、また植物自体も分化、進化するに至った。したがって栽培作物と人類は大いなる共存関係にあるといえる。現在でも自然条件を生かした特色ある農業が日本各地、世界各地で展開されているが、本講義ではそれら地域における人と植物の関わり合いや、その歴史を中心に民族植物学的に論じる。
講義はリレー形式であり、それぞれの教員の学問・研究分野やこれまでの現地調査経験を活かした内容である。対象とする地域は世界各地に広がるが、信州の自然を形成している立地条件や食文化についても講ずる。
(3)授業のキーワード民族植物学、有用植物、作物、食文化、農耕文化、
(4)授業計画1 ガイダンス:民族植物学とは・野菜のルーツと歴史(松島憲一)
2 日本と信州の伝統野菜(松島憲一)
3 日本と信州の蕎麦(松島憲一)
4 トウガラシのルーツと歴史(松島憲一)
5 信州の麻と分化(根本和洋)
6 歴史に翻弄された作物「アマランサス」(根本和洋)
7 作物のモチ性と食文化(根本和洋)
8 果実の品質とユニークな特質(濱渦康範)
9 文化・歴史にみる果実利用1 カリン・マルメロ(濱渦康範)
10 文化・歴史にみる果実利用2 柿と柿渋の科学(濱渦康範)
11 アフリカの植物と食文化(鈴木香奈子)
12 アフリカの農耕文化(鈴木香奈子)
13 アジアにおける穀類の利用と文化Ⅰ(松浦朝奈)
14 アジアにおける穀類の利用と文化Ⅱ(松浦朝奈)
15 地球の未来と農学と民族植物学・授業アンケート(松浦朝奈)


以上15回のリレー式で開講し、各回で講義内容の理解度等を把握するために小レポートの提出を課し、また、最終レポートを課して、下記の方法で生成期評価を行う。
(5)成績評価の方法成績は各講義終了時に課される小レポートにより総合評価する。
各回の小レポートは講義内容の理解度や自らの探求度等に応じて採点される。
提出は基本的にはe-Alpsを予定しているが、方法等は各回の講義中に指示する。
小テストの提出がない場合はその回の講義に出席していても評価は0点となるので必ず提出期限までに提出すること。.
小テストの合計を100点満点と換算して、合計得点が90点以上を秀,80点以上を優,70-79点を良,60-69点を可,59点以下を不可と評価する。
(6)成績評価の基準評定については次の評価基準を基本としている。
秀:授業の達成目標水準から見て卓越しいる。
優:授業の達成目標水準よりかな上にある。
良:授業の達成目標水準よりやや上にある。
可:授業の達成目標水準にある。
不可: 授業の達成目標水準にない。
(7)事前事後学習の内容幅広い分野にまたがる智をめざしているので、農業や食に関するいろいろな関連書物を読むこと、また、実際に講義で紹介された農作物に触れ食す体験をしておくことも重要である。さらに、必要な場合は各講義においても指示する。

※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。
(8)履修上の注意受講希望者が100名を超えた場合は、受講制限を行う。
(9)質問,相談への対応各講義に内容については各教員が個別に対応する。
全体的な内容、方針については松島がメール等で対応する。
(matuken@shinshu-u.ac.jp)
(10)授業への出席履修する全ての回に出席することを基本とします。
(11)授業に出席できない場合の学修の補充出席出来なかった授業回については、講義資料を熟読する、さらに、関連文献を読むなどする。担当教員からの指示がある場合はそれに従うこととする。また、必要に応じ担当教員への質問を行うなどして下さい。
【教科書】特に指定しないが、民族植物学は幅広い分野にまたがる学問であることから、個々の学生の専門性や興味のある分野を中心に、本講義に関連した植物、食文化、農業についての書物を分野横断的に読むことが求められる。
【参考書】中尾佐助,栽培植物と農耕の起源(岩波新書),ISBN-10:4004161037,岩波書店,1966,\858

この他、参考書については、各回の講義に際に示される場合もある。
民族植物学は幅広い分野にまたがる学問であることから、個々の学生の専門性や興味のある分野を中心に、本講義に関連した植物、食文化、農業についての書物を分野横断的に読むことが求められる。
【添付ファイル】 なし



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