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開講年度 2023年度 登録コード G2B45413
授業名 Top Level English(Written Communication)ゼミ
Top Level English(Written Communication)
担当教員 有路 憲一 副担当  
講義期間 前期 曜日・時限 月4 講義室 共通教育33講義室 単位数 2
対象学生 授業形態 演習 備考  
授業で学べる「テーマ」 多文化協働
全学横断特別教育プログラム
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業の達成目標
授業で得られる「学位授与の方針」要素【授業の達成目標】
大学DP
的確に情報を収集し,理解し,発信する力・大学での学修の土台となるAcademic Skillsを使えるようになる。 ・英語を使い他者とコミュニケーションを取ることができるようになる。
(2)授業の概要① 授業のねらい
Top Level English(Written Communication)ゼミのねらいは、英語を“使える”ようになることです。言葉を身に付けるということは、その言葉を“使える”ようになるということです。その言葉をただただ表面的に知っているだけでは、なかなか“使える”ようにはなりません。
本ゼミでは、語学習得のゴールをいつでも“使える”ようになることに置きます。

〈 翻訳を通して英語表現力を磨く 〉
今期の Top Level English(Written Communication)ゼミでは、「翻訳する(日本語から英語へ)」を実践します-英語を“使える”ようになるための合理的な方法として「翻訳」を活用します。

ゼミ生のゼミ生によるゼミ生のためのプロジェクトとして、2つ用意しています。
 プロジェクト ①  絵本を翻訳する
 プロジェクト ②  じぶんだけの翻訳辞典をつくる (または歌を翻訳する)

この翻訳プロジェクトを完走することにより、英語を使いこなせるようになるよう、毎回ゼミをデザインしています。

② 授業の概要
“使える”英語を身に付ける-日本人の発想に基づく“日本語くさい不自然な英語”ではなく、英米人の発想に基づく“英語らしい自然な英語”がつくれるようになる-ために、翻訳のよくある間違い・勘違いや翻訳できないこと又は翻訳しにくいことを参考に翻訳の実践演習を行います。さらには翻訳しにくいことをなんとか翻訳するその工夫を観察し、翻訳( 言葉 )の奥深さも学んでいきます。

・翻訳の実例を分析してみることで、英語らしい“自然な英語”とはどのようなものかを学修します。

・そして、実際に「翻訳してみる」実践を通じて、正しいだけではなく、英語らしい“自然な英語”をつくり表現できる(“使える”)ようになる勘所をつかんでいきます。
(3)授業のキーワード翻訳  絵本  自然な英語表現  使える文法 (Grammar in Use)   グループワーク
(4)授業計画 Lecture 1.  オリエンテーション
 Lecture 2.  AIによる機械翻訳の凄みと限界ーDeepL vs. ヒト
 Lecture 3.  翻訳しやすい言葉と翻訳しにくい言葉
 Lecture 4.  プロジェクト 「絵本を翻訳する」
 Lecture 5.ー15. 翻訳しにくい言葉を中心に翻訳の実践演習: 翻訳を通して英語表現力を磨く
  ・オノマトペを翻訳する
  ・音をキレイに翻訳する & 音痴を予防する
  ・イディオムを翻訳する
  ・喩えを翻訳する
  ・和製英語を翻訳する
  ・暗号を翻訳する
  ・歌を翻訳する  などなど
 Lecture 16.   まとめ・授業アンケート
(5)成績評価の方法成績評価は、以下の判定材料にて総合的に評価します。
 1. 翻訳のプロジェクト ①  絵本を翻訳する…40%
 2. 翻訳のプロジェクト ②  じぶんだけの翻訳辞典をつくる (または歌を翻訳する)…40%
 3. ゼミへの参加度…20%

※ 成績評価項目とその配分は、ゼミの進捗に応じて臨機応変に変わるかもしれません。
(6)成績評価の基準講座で解説し学修したことと同レベルの課題が
 60%以上解ければ「水準にある(可)」
 70%以上解ければ「やや上にある(良)」
 80%以上解ければ「かなり上にある(優)」
 90%以上解ければ「卓越している(秀)」
とみなします。
(7)事前事後学習の内容本ゼミが目指している英語を“使える”ようになるためには、残念ながらゼミを毎週受講するだけではおそらく足りません。ゼミは、英語を“使える”ようになるためのきっかけにはなりますが、やはりゼミ外での学習は必須です。ゼミに向けての事前の予習よりも、特にゼミで理解できたことや翻訳の実践を通じて得られたことを忘れないように復習( 振り返り )を欠かさずに行ってください。そこが不足してしまうと、使える英語の会得は難しいです。

※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って、60時間以上の時間外学習が必要となります。
(8)履修上の注意【1】
上記のねらいにも記したように、本ゼミは英語を“使える”ようになることを目指しています。誤解しないでほしいことは、すでに英語を使いこなせている必要はないということです( すでに英語を“使える”高度な英語力を身に付けているのであれば、本ゼミを受講する理由はありません )。英語を“使える”ようになることを目指すということは、まだ英語を“使える”ようにはなっていない人こそがゼミのもっともふさわしい受講者になるということです。トップレベルという名に尻込みすることなく、英語を“使える”ようになりたいという方は臆することなく受講してください。本ゼミのねらいに少しでも近づきたいという意欲さえあれば( そしてその意欲を持ち続けられるのであれば )受講を歓迎します。

【2】
受講希望者がゼミ規定の定員を超えることが予想されます。受講希望者は初回オリエンテーション (2部制) に必ず参加し、ゼミのねらいや方法 (翻訳) を実感してから受講を決めてください。初回オリエンテーションに参加した方を対象に、抽選にて受講者を決める予定です。

※ なお、初回オリエンテーションに参加できなかった方は、抽選日(4月10日月曜日)にeALPSにアクセスしてみてください。当日、参加できなかった方向けに、ゼミについての説明会のお知らせを掲示します。そちらに参加し、受講するかどうかを決めることをお勧めします。

【3】
留学を希望する方や留学を近々予定している方も本ゼミには向いています。英語を“使える”ようになることは、留学に向けての準備にもなるでしょう。留学希望者の受講も大いに歓迎します。

【4】
本ゼミに関心はあるけど、ついていけるか不安といった心配なことがあれば、初回オリエンテーションの前に担当教員に遠慮なく相談してください。
(9)質問,相談への対応不明な点や疑問があれば遠慮せずに尋ねてください。分からない点や不安を残したまま進むのはよくありません。質問や相談は、研究室(共通教育第1講義棟 南校舎3階)にて、または
e-mail・電話にていつでもオープンに受け付けます。
およその目安として、「月曜 4:30~」「火曜 1:00~」「水曜 4:30~」「木曜 4:30~」「金曜 4:30~」はだいたい研究室にいます。

     e-mail: k-ariji@shinshu-u.ac.jp
     phone:  0263-37-3053(研究室直通)または内線7213
(10)授業への出席授業は全ての回に出席することを基本とします。
(11)授業に出席できない場合の学修の補充「学修の補充の対象とする事由」により出席できない場合は、学習の補充の指示をしますので共通教育窓口に申し出てください。
【教科書】教科書は用いません。
ゼミにて配布するたくさんの資料やスライド等が“教科書”となります。
【参考書】It Might Be An Apple (りんごかもしれない) (ヨシタケ シンスケ) Thames & Hudson Ltd 1,819円 ISBN: 978-0500650486
りんごかもしれない  (ヨシタケシンスケ) ブロンズ新社 1,540円 ISBN: 978-4893095626

Nausicaae of the Valley of the Wind  (宮崎 駿) VIZ Media 8,887円 ISBN: 978-1421550640
風の谷のナウシカ  (宮崎 駿) 徳間書店 3,443円

の  (junaida) 福音館書店 2,200円

Ella Sanders (2015) Lost in Translation: An Illustrated Compendium of Untranslatable Words. Ten Speed Press 1,772円 ISBN: 978-1607747109

Michael Swan (2016) Practical English Usage (4th Revised). Oxford University Press 4,891円 ISBN: 978-0194202411

表現のための実践ロイヤル英文法 (綿貫 陽 & マーク・ピーターセン) 旺文社 1,944円 ISBN: 978-4010312971

日本語を翻訳するということ-失われるもの、残るもの (牧野 成一) 中央公論新社 842円 ISBN: 978-4121024930

翻訳ってなんだろう? (鴻巣 友季子) 筑摩書房 886円 ISBN: 978-4480683236

 他にも参考になるものはゼミにて随時紹介していきます。
【添付ファイル】 なし



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