(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力 | ⇔ | グローバル化が進む今日の社会において,国際理解・異文化理解を通して,多文化共生を軸とした社会のあり方について自分としてのスタンスを持ち,文化受容マインドを獲得することができるようになる. |
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(2)授業の概要 | ☆到達目標 21世紀もすでに10年以上が過ぎました.様々な分野でのグローバル化に伴い,今世紀は,多様な文化との共生を目指す社会の実現へと向かう時代と言えるでしょう.その象徴と言えるのが国際語としての英語習得の必要性です.しかし,社会の中で英語が国際コミュニケーションの手段として活用されればされるほど,英語は,言語が背景に持つ文化から離れ,いわば「無国籍化」しつつあります.それに比べてドイツ語は,文化的背景を保持し続け,ドイツ語圏文化もヨーロッパ文化の中で重要な位置にあります. 本講義では,そのようなドイツ語圏文化を通して,国際理解・異文化理解の促進を目標とします.言語と文化の関連を常に意識しつつ,単なる情報ではない,息づくドイツの文化を通して,「異文化とは何か?異文化理解とは何か?」ということについて,自分のスタンスを持つことができるようになるのがこの講義の到達目標です. ☆授業の概要 数回の授業で一つの大きなテーマを扱います.それぞれのテーマについて教員からの情報提供(講義)を受け身で聞いているだけでは「異文化理解」は不可能です.「理解」とは能動的な働きかけなのです.そこで本講義では,教員からの情報提供の他に毎回「確認課題」を課します.それに取り組むことで,単なる「文化受信」ではなく,受講学生が自ら興味を持ち,情報収集をして,自分の「異文化理解」を深める授業になります. |
(3)授業のキーワード | ドイツ,オーストリア,スイス ドイツ語圏の文化,歴史,社会,教育 課題・レポートのフィードバック |
(4)授業計画 | 1. オリエンテーション:ドイツ(語圏)って? 2-4. ドイツ語圏の歴史 5-8. ドイツ語圏の文学 9-10. ドイツの教育 11-15. ドイツを中心としたヨーロッパの音楽(グレゴリオ聖歌から交響曲の完成までとその後の展開)
・15回目の授業時に,授業アンケートを実施します. ・授業テーマの順番は,変更する可能性もあります. |
(5)成績評価の方法 | 下記の要素を総合して成績を評価する ・毎回の確認課題[45%] ・期末のレポート[55%] |
(6)成績評価の基準 | ・毎回の確認課題:授業内容に関する自己理解の確認を兼ねた授業内容確認課題を課し,授業内容をふりかえりつつ自分の理解度を確認し,成績評価の要素とする.[45%] ・期末のレポート:講義内容の把握,資料を用いた視野と理解の拡大,自分の受容の確認を通して,文化受容マインドの獲得の度合いを評価する.[55%]
これらを総合して,下記のように評価する. 90点以上:十二分に授業の達成目標の水準に達した 80点以上:授業の達成目標の水準に達した 70点以上:ある程度,授業の達成目標の水準に達した 60点以上:最低限,授業の達成目標の水準に達した |
(7)事前事後学習の内容 | ・事前にeALPSにアップされる情報やプリントに目を通して,授業の準備をする必要がある. ・また,授業で扱うテーマについては,授業後に各自で積極的に情報を集め理解を深める必要がある.毎回その作業をしっかり行う必要がある.その際に参考になる情報は,やはりeALPSにアップするので積極的に利用すること.
※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。 |
(8)履修上の注意 | ・使用するプリントはeAlpsに事前にアップします.2回目の授業から,各自授業前に自分でダウンロード&プリントアウトして授業に持参すること. ・講義科目ではあるが,講義を聴いているだけでは異文化理解など不可能.資料には必ず目を通すだけでなく,自分の興味に従って情報を集めるとともに理解を深め,グループワークにも積極的に参加する必要がある. ・ドイツ語初級を併せて履修すると,言語と文化の関係をより深く感じることができるので,ドイツ語も履修することを強く勧めます.(【EA】開講で後期スタートの授業もあります.)
☆ 授業開始から30分までの入室は遅刻扱い(遅刻3回で欠席1回とします),30分以降は欠席扱いです.なお,欠席扱いの場合は「確認課題」の提出は認めません. |
(9)質問,相談への対応 | オフィスアワー:水曜日3限 研究室の場所:共通教育第1講義棟3階南 メールアドレス:maulwurf@shinshu-u.ac.jp
☆オフィスアワーの時間に来れない人は,メールにて相談してください. |
(10)授業への出席 | 「学修の補充の対象とする事由」に該当する場合であっても,3回を超えて欠席した場合は,授業の達成目標に到達するまでの教育の質を担保することができないため,単位認定はできません. |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 「学修の補充の対象とする事由」により出席できない場合は、補充の指示をしますので共通教育窓口に申出てください. |
【教科書】 | 高橋憲:《最新版》ドイツの街角から 素顔のドイツ-その文化・歴史・社会 2021~.ISBN: 978-4261012743.郁文堂(2021).\1,430- |
【参考書】 | 新野守広,飯田道子,梅田紅子(編著):知ってほしい国ドイツ.ISBN-13: 978-4874986332.高文研(2017).\1,870-
その他,授業時に適宜指示します. |
【添付ファイル】 |
なし |