(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力 | ⇔ | ・①ニュース等で目にする犯罪的事象に関して、刑法の観点からどのような点が問題になるのかを把握できるようになる。
・②日本の刑法の全体像を把握した上で、大学生・一般市民が日常的に直面しうる犯罪的事象につき、その合法性・違法性について、主体的に判断できるようになる。 |
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(2)授業の概要 | ・はじめに、刑法および刑事手続きに関する概要および基本原則を確認する(第1回から第3回)。その後、大学生が日常的に直面しうる様々なトピックごとに、刑法の観点からいかなる問題が存在するのかを検討していく(第4回以降)。具体的には、下記の通り、特殊詐欺、性犯罪、ストーカー、SNS上の誹謗中傷、賭博、道路交通犯罪等を扱っていく。 ・基本的に講義形式で行うが、適宜受講生に発問することもある。 |
(3)授業のキーワード | 刑法、犯罪、法律 |
(4)授業計画 | 第1回 導入:学生生活において刑法が問題となるとき 第2回 刑事法の基礎(1):刑法の基本原則 第3回 刑事法の基礎(2):刑事手続きの基礎 第4回 闇バイトとしての特殊詐欺と刑法 第5回 恋愛と刑法(1):性犯罪 第6回 恋愛と刑法(2):ストーカー規制 第7回 インターネットと刑法:SNS上の言論と刑法 第8回 動物の保護と刑法 第9回 ギャンブルと刑法 第10回 スポーツと刑法 第11回 アルコールと刑法 第12回 道路交通と刑法(1):過失犯の処罰 第13回 道路交通と刑法(2):危険運転の処罰 第14回 海外渡航・グローバル化と刑法 第15回 市民の刑事司法参加、授業アンケート 第16回 定期試験
*なお、3回程度、小テスト(記述問題)を実施する予定である。 |
(5)成績評価の方法 | ・定期試験(70%)、小テスト(30%、記述式問題×3) |
(6)成績評価の基準 | ・小テスト(30点満点):授業目標①および②の達成度を図るため、【講義の内容を正確に理解できているか(5点)、質・量において十分か(5点)】×3回分という基準で評価する。 ・定期試験(70点満点):授業目標①および②の達成度を測るため、講義の内容を正確に理解できているか(30点)、論述問題につき記述が質・量において十分か(10点)、解答内容が順序立てられており説得的かどうか(30点)という基準で評価する。 ・各問題について解答し60点(小テスト等で得られた点数を含む)以上の点数が得られれば「水準にある」、論述問題に対する必要かつ十分な記述ができれば「やや上にある」、論理一貫性のある解答ができれば「かなり上にある」、全ての問題に対して教員を感心させる説得的な解答ができれば「卓越している」とする。 |
(7)事前事後学習の内容 | ・授業の2日前程度を目安にレジュメをeALPS上にアップするため、これを授業前後に読み込むことが必要となる。 ・本授業においては、60時間以上の時間外学習が必要となる。 ・なお、どこの出版社のものでもよいので、六法を持参することを推奨する。定期試験においては、電子機器等を除き、レジュメ、書籍類を含め、紙媒体であればすべて持ち込み可とする。 |
(8)履修上の注意 | ・毎回の授業に出席しノートをとること、定期試験を受験することが必要となる。 ・法律学の前提知識は求めないので所属学部は問わない。ただ、法律学の性質上、一定の専門用語が配布資料等に現れることが想定されるため、自分自身でも調べることが望ましい場合があると思われる。 |
(9)質問,相談への対応 | 授業後、またはメールにて受け付ける。メールアドレスは初回授業にて伝達する。 |
(10)授業への出席 | 本授業は、「信州大学における授業の出席に関する要項」第4に規定する「学修の補充の対象とする事由」で欠席し、補充を受けた場合を含み、欠席回数が6回以上になると、授業の達成目標に到達することができないため単位が認定されません。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 「学修の補充の対象とする事由」により出席できない場合は、共通教育履修案内に掲載されている方法により補充を受けるための申請を行ってください。当該事由に該当する場合であっても、長期入院等で6回以上対面授業に出席できない場合、授業の達成目標到達にいたる教育の質を担保できないため、単位認定はできません。 |
【教科書】 | なし。毎回レジュメを配布する。 |
【参考書】 | ・井田良, 『基礎から学ぶ刑事法』, 第6版, ISBN: 978-4-641-22099-7, 有斐閣, 2017年, 1800円+税 ・木村光江, 『刑法』, 第4版, ISBN: 978-4-13-032380-2, 東京大学出版会, 2018年, 3300円+税 ・佐伯仁志ほか(編), 『刑法判例百選Ⅰ 総論』, 第8版, ISBN: 978-4-641-11550-7, 有斐閣, 2020年, 2300円+税 ・同(編), 『刑法判例百選Ⅱ 各論』, 第8版, ISBN: 978-4-641-11550-7, 有斐閣, 2020年, 2300円+税 |
【添付ファイル】 |
なし |