(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力 | ⇔ | 地域研究というアプロ一チを通じて,南アメリカという日本とは遠く隔たった地域に関する諸事象が、いかに自分たちの生活と密接に関連しているのかという点を理解できるようになる。また地域という単位で発生する様々な課題を総合的に分析し、解決策を模索する能力が身つく。 |
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(2)授業の概要 | 本授業は講義形式で行う。アマゾニアを中心とする、南アメリカ大陸の低地森林地帯の地理と自然環境、およびに、そこに人間によって築かれる社会、政治経済、生活の様々な側面について考察する。とりわけ、(1)先住民、(2)力ボクロ(混血)、(3)植民者といった性質の異なる複数の集団に着目し、通時的・共時的観点から比較を試みる。なお、本授業で扱う事例の多くは、これまで教員がブラジルで実施してきたフィールドワークの知見に基づいている。 |
(3)授業のキーワード | 南アメリカ、アマゾニア、地域社会、地域研究、フィールドワーク |
(4)授業計画 | 1. はじめに 2. 低地森林地帯の地理 3. 先住民 Ⅰ 4. 先住民 Ⅱ 5. 先住民 Ⅲ 6. 植民地化の歴史背景 7. カボクロ Ⅰ 8. カボクロ Ⅱ 9. カボクロ Ⅲ 10. カボクロ Ⅳ 11. フロンティア植民社会 Ⅰ 12. フロンティア植民社会 Ⅱ 13. フロンティア植民社会 Ⅲ 14. フロンティア植民社会 Ⅳ 15. まとめ/授業アンケート 16.期末試験 |
(5)成績評価の方法 | 1.中間課題(レポート)【40%】、2.期末試験【60%】で評価する。 |
(6)成績評価の基準 | 1.中間課題(40点満点):1,500~2,000字程度のレポートを提出すること。 評価基準:適切な学術ソースに依拠しながら、与えられたテーマを十分に議論できているか。
2.期末試験(60点満点):論述形式で実施する。 評価基準:授業全体のテーマを総括的に理解できているか、議論の質・量ともに十分な内容に達しているか。
3.中間課題と期末試験の合計得点が、60点に達していれば「合格水準にある(可)」、70点台であれば「合格水準よりやや上にある(良)」、80点台であれば「合格水準よりかなり上にある(優)」、90点以上であれば「卓越している(秀)」とみなす。 |
(7)事前事後学習の内容 | 毎回の講義で配布される資料の内容を理解し、扱われた概念や事象について調べておくこと。授業時に提示された参考文献をできるだけ入手し、十分な内容理解に達するまで読み込んでおくこと。
※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。 |
(8)履修上の注意 | 受講者には、授業で検討する複合的問題を「地域」という視点から包括的に理解する姿勢が求められている。また、フィールドワークとフィールドデータとの関連性、そこから導き出される問題理解について、十分な意識を払いながら授業に臨むこと。 |
(9)質問,相談への対応 | 授業終了時に対応する。また、E-Alps上に記入欄を設け、授業毎に質問・疑問・コメントを書き込めるようにしておく。寄せられた質問等に関しては、授業で解説する。それ以外の連絡に関しては、以下のメールアドレスを使用すること。gttks@shinshu-u.ac.jp |
(10)授業への出席 | 本授業は、全ての回に出席することを前提とする。
出欠は、出席確認システムのみで行う。なお、不正な出席登録があった場合は、単位を認定しない。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 「学修の補充の対象とする事由」により出席できない場合は、補充の指示をするので、共通教育窓口に申出ること。 |
【教科書】 | なし。 |
【参考書】 | 参考書としては、各回の授業時に適宜指示する。また、授業後半部の参考書としては、教員の著書を挙げておく(購入する必要は無い)。 ・後藤健志『アマゾニアにおける市民権の生態学的動態』明石書店、ISBN: 9784750351605、2021年、5,400円+税(中央図書館所蔵)。 |
【添付ファイル】 |
なし |