(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力 | ⇔ | 言語学・方言学に関する基本的な概念・用語を理解し、言語の基礎的な分析ができるようになる。 |
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(2)授業の概要 | 本授業では、現代日本語の諸方言(琉球諸語を含む)のデータを分析することを通じて、言語学に関する基本的な概念・用語を覚えるとともに、言語を分析する基礎的な力を身に付けることを目標とします。方言には共通語(標準語)とは違った様々な特徴が見られます。方言から言語の多様な在り方を学ぶとともに、日本語という枠にとらわれず、一般言語学的立場から方言を体系的に分析する力を養います。 |
(3)授業のキーワード | 日本語、方言、音声音韻、文法、語彙と意味、グループワーク |
(4)授業計画 | 第1回 履修ガイダンス:この授業で学ぶこと 第2回 仮名からの脱却:言語の音声を記述する 第3回 方言データによる母音の聞き取りの実践(課題) 第4回 方言データによる子音の聞き取りの実践(課題) 第5回 文字で書きにくい音:超分節音を記述する 第6回 方言データによるアクセントの聞き取りの実践(課題) 第7回 名詞も「活用」する:形態論について学ぶ 第8回 方言データによる名詞形態論の分析(課題) 第9回 主語や目的語をどう表すか:格体系について学ぶ 第10回 方言データによる格体系の分析(課題) 第11回 進行形と完了形:方言データによるアスペクト形式の分析(課題) 第12回 「可能」を表す諸形式:方言データによるヴォイスの分析(課題) 第13回 疑問文の作り方:方言データによる文タイプの分析(課題) 第14回 「キョウダイ」をどう表すか:方言データによる語彙・意味の分析(課題) 第15回 まとめ、授業アンケート 定期試験 |
(5)成績評価の方法 | 基礎学力と専門的学力が身に付いているかを確認する授業中の課題(50%)と、達成目標に達しているかを確認する期末試験(50%)の成績をもとに評価します。 |
(6)成績評価の基準 | 最低限の言語学・方言学の概念・用語を理解していると評価できる場合は「可(その水準にある)」 基礎的な言語学・方言学の概念・用語を理解していると評価できる場合は「良(やや上にある)」 言語学・方言学の概念・用語を体系的に理解していると評価できる場合は「優(かなり上にある)」 言語学・方言学の概念・用語を体系的に理解しているとともに応用力もあると評価できる場合は「秀(卓越している)」 上記に至らないものは「不可」 |
(7)事前事後学習の内容 | 講義あるいは課題について復習して知識の定着を図るとともに、参考書等により予習を行うこと。 60時間以上の時間外学習が必要となります。予習と復習は併せて毎回4~5時間程度行うこと。 |
(8)履修上の注意 | 前提となる知識は特にありませんが、出席するだけでは単位は認められません。 授業中の課題に意欲的に取り組むとともに、予習復習などの授業時間外学修を行うこと。 |
(9)質問,相談への対応 | メールにて受け付けます。アドレスはkohein@shinshu-u.ac.jp |
(10)授業への出席 | 本授業は,「信州大学における授業の出席に関する要項」第4に規定する「学修の補充の対象とする事由」で欠席し,補充を受けた場合を含み,欠席回数が5回以上になると,授業の達成目標に到達することができないため単位が認定されません。 授業の出欠は,出席確認システムのみで行います。なお,不正な出席登録があった場合は,単位を認定しません。 授業開始後10分までは遅刻,それ以降は欠席とします。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 「学修の補充の対象とする事由」により出席できない場合は,共通教育履修案内に掲載されている方法により補充を受けるための申請をおこなってください。 |
【教科書】 | 指定しない |
【参考書】 | 工藤真由美・八亀裕美,複数の日本語,,4062584271,講談社,2008,1500 斎藤純男,日本語音声学入門 改訂版,,4385345880,三省堂,2006,2000 風間喜代三・上野善道・松村一登・町田健,言語学 第2版,,4130820095,東京大学出版会,2004,2500 |
【添付ファイル】 |
なし |