(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力 | ⇔ | 確率・統計のごく基本的な概念について理解できる。 |
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(2)授業の概要 | まず記述統計を扱い、表やグラフ、平均や標準偏差を用いてどのようにデータを整理して情報を引き出すか勉強する。次に確率論の基礎的な考え方について述べ、大数の法則と中心極限定理について学ぶ。重要な確率分布として正規分布とt分布、カイ二乗分布も学ぶ。その後推測統計について習熟する。すなわち、知りたい対象の一部分のデータしか得られない場合に、どのように対象全体の性質について推測するかという問題を、区間推定を解説することにより学ぶ。 |
(3)授業のキーワード | 記述統計, 推測統計, 確率, 正規分布, 区間推定 |
(4)授業計画 | 1.ガイダンス 2.度数分布表とヒストグラム 3.代表値 4.標準偏差とデータの標準化 5.確率変数 6.確率変数の期待値と大数の法則 7.連続型の確率分布 8.正規分布と中心極限定理 9.t分布とカイ二乗分布 10.推測統計と区間推定の基本的な考え方 11.母分散が既知の正規母集団の母平均の区間推定 12.母分散が未知の正規母集団の母平均の区間推定 13.正規母集団の母分散の区間推定 14.母比率の推定 15.t検定(授業アンケート実施) 16.期末試験 |
(5)成績評価の方法 | レポート及び小テスト(40%)と期末試験(60%)による。 レポートは第4週の提出を予定しているが、時期は前後する可能性がある。 |
(6)成績評価の基準 | 期末試験やレポート、小テストでは、授業を通して学んだ統計学のごく基本的な概念について理解しているかを確認する。教科書の練習問題や配布する問題と同レベルの問題が解ければ「合格水準にある(可)」、応用問題が解ければ「やや上にある(良)」、やや難しい応用問題が解ければ「かなり上にある(優)」、例題からは難しい応用問題が解ければ「卓越している(秀)」である。 |
(7)事前事後学習の内容 | 事前には教科書の該当箇所を読んでおくこと。授業では教科書に書かれていない内容を扱うことがあるため、事後には板書を写したノートを参照して復習し、さらに例題や教科書の問題を自分の力で解いてみること。また練習問題を配布するので各自取り組み、分からない箇所がある場合は先生に質問すること。
この授業は90時間の学習を必要とする内容である。従って、60時間以上の時間外学習が必要となる。 |
(8)履修上の注意 | 授業では教科書に書かれていない内容を扱うことがある。また、教科書の順番通りには進まない場合がある。 レポートと小テスト、授業内の演習を随時行う。これらに加えて、期末試験を行う。
授業に必ず出席して、教科書に書かれていない解説を聞き逃さないこと。ただ板書を写すだけでなく、解説をよく聴き理解を確かめながら授業に臨み、分からないところは授業後に質問すること。 教科書と公開する講義ノートを読み、期末試験までに練習問題を全て解いておくこと。
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(9)質問,相談への対応 | 随時対応する。毎週月曜の昼休みから3限にかけてをオフィスアワーとする。研究室は共通教育第1講義棟北校舎3Fである。 またメールアドレスはynagai@shinshu-u.ac.jpである。 (授業の内容に関する質問はメールではなく直接すること。)
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(10)授業への出席 | 本授業は「信州大学における授業の出席に関する要項」第4に規定する「学修の補充の対象とする事由」で欠席した場合のみ、3回までは配慮する。毎回の授業に出席し設定された課題を毎週こなしていくことで、できなかった課題を先に持ち越さないよう授業に取り組むこと。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 欠席した授業の課題に困難を覚える場合、オフィスアワーなどでの質問で解決すること。 |
【教科書】 | 小島寛之, 完全独習 統計学入門, ダイヤモンド社, 1980円, ISBN4-478-82009-0 |
【参考書】 | |
【添付ファイル】 |
なし |