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開講年度 2022年度 登録コード L2910200
授業名 人文科学通論Ⅱ(再履修)
授業タイトル Introduction to the Humanities II
担当教員 坂口 和寛 副担当 山田 健三・髙瀬 弘樹
講義期間 後期 曜日・時限 月2 講義室   単位数 2
対象学生   授業形態   備考  
授業で学べる「テーマ」 芸術文化、多文化協働
授業で扱う「志向」(本学で重点的に育成するマインド) グローバル
全学横断特別教育プログラム
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

授業のねらい授業で得られる「学位授与の方針」要素
・自明とされる事柄に対し、深くその根拠を問い直し新たな認識を構築できる思索力
・変容する社会を冷静に分析し、時流に迎合することなく価値判断できる批判力
・異質・多様なものを理解し、寛容かつ多元的に判断することができる受容力
【授業の達成目標】
・人文諸学で扱われるテーマを追求することで、これまでの常識を見直し、学術的に裏付けられた思索を展開する力を養う。
・書評の作成を通して、現代社会の様々な問題を視野に入れた多様な価値判断ができるようになる。
・分野横断的な事柄を理解し、そこから新たな問題を発見・解決する能力を養う。
【授業のねらい】
この講義は、人文学部における学修の「導入科目」であり、広く人文学部の各専門の内容を横断・批評しながら、人文科学における創造性、課題解決能力、そして言語やテキストを通したコミュニケーション能力を養う。多様な知的背景をもとに遂行される「生きた人文学」の実践にふれ、それを分析・批評することを通じて、受講生には、「多元的な人文知のあり方」を通覧的に理解するための視点を獲得すると共に、「人文学を学ぶこと」の喜びや感動を体験し、自身の興味や関心を広げ深めるためのきっかけとしてもらいたい。
授業の概要この講義では、最初に人文知のあり方についての講義を行った後、人文学研究の基礎となる文献講読と分析の基礎を学ぶために、人文学部の各専門分野から提示された課題図書リストから図書に対する書評作成とディスカッションの技法を習得する。具体的には、毎月1本のペースで書評の作成が課題として提示される。その課題達成のために、参加者は、自らが選んだ課題図書を深く読み込み、分析的・批判的な書評を作成し、e-ALPSに期日までに投稿しなければならない。また、第二回書評からは、同じクラスの他の書評に対するコメントを付すことも課題に追加される。また、グループディスカッションを通して、クラスを越えて、同じテーマを共有する者同士で意見交換を行い、相互理解を深める。さらに、最終の第三回書評からは、代表者によるプレゼンテーション大会も行われる。
授業計画「(2)授業の概要」で述べられている内容にしたがって、以下のように進行する。

第01回 一斉授業:多元的な人文知のあり方(学部長講義)
第02回 一斉授業:本授業のオリエンテーション、課題設定
第03回 第1回書評対象図書の選定と読み込み
第04回 第1回書評作成・提出
第05回 一斉授業:批判的読書の方法と書評の作成
第06回 第2回書評対象図書の読み込みと内容理解
第07回 第2回書評作成・提出
第08回 第2回書評に対するコメントの作成・コメントへの応答
第09回 一斉授業:コメントの作成・応答を通じたディスカッションの方法
第10回 一斉授業:書評対象図書に関するグループディスカッション
第11回 第3回書評対象図書の読み込みと内容理解
第12回 第3回書評作成・提出
第13回 第3回書評に対するコメントの作成・コメントへの応答
第14回 一斉授業:書評対象図書に関するグループディスカッション
第15回 一斉授業:プレゼンテーション大会
成績評価の方法【授業のねらい】に記載した「生きた人文学」の実践にふれ、分析・批評する作業を通じて、多元的な人文知のあり方を通覧的に理解するための視点や、創造性、課題解決能力、コミュニケーション能力が涵養されたかどうかを、新入生ゼミナール担任が、提出された書評3本と、毎月の書評締め切りから1週間以内に他の受講生の提出した書評に付されたコメントをもとに評価する。
成績評価の基準課題図書について(i)適切なまとめをしたうえで建設的・批判的かつ説得的・分析的な論点が記述できていれば「卓越している」、(ii)適切なまとめと説得的な論点が記述できていれば「かなり上にある」、(iii)整合的なまとめと充分に妥当な論点が記述できていれば「やや上にある」、(iv)瑕疵のないまとめと妥当性の認められる論点が記述されていれば「水準にある」。
事前事後学習の内容自らが取り上げた書籍のみならず、関連する書籍についても読み込みながら書評を作成する必要がある。
履修上の注意・人文学部でのあらゆる教育の基礎を形成する授業であり、人文学部の必修科目である。
・各授業では、e-Alpsを利用して課題となる書評・コメントのアップロードを行う。
・書評の作成にあたっては、人文科学通論Iおよび新入生ゼミナールで養われた手法を十全に活用して取り組むことが求められる。
・書評作成において、たとえ部分的でも剽窃・盗作が認められた場合には、無条件で「不可」となる。

質問、相談への対応授業の進行にかかわることについては,メールにて受け付ける。

坂口:sakgchi@shinshu-u.ac.jp(L1からL4および再履修の学生)
山田:kyama@shinshu-u.ac.jp(L5からL8の学生)

個々の書評作成のことについては,各担当教員が受け付ける。その点は初回に伝える。
【教科書】使用しない。
【参考書】その都度、別途指示する。
【添付ファイル】 なし



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