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開講年度 2022年度 登録コード G2B50502
授業名 自然災害と環境
Natural hazard and environment
担当教員 大塚 勉 副担当 村越 直美
講義期間 前期 曜日・時限 月4 講義室 共通教育71講義室 単位数 2
対象学生 授業形態 講義 備考 【地域】
授業で学べる「テーマ」 環境共生、防災減災
授業で扱う「志向」(本学で重点的に育成するマインド) 信州志向、グローバル
全学横断特別教育プログラム ローカル・イノベーター養成コース、環境マインド実践人材養成コース、ストラテジー・デザイン人材養成コース、ライフクリエイター養成コース、グローバルコア人材養成コース ・ BASIC(国際理解)
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業のねらい授業で得られる「学位授与の方針」要素
・【2020年度以降カリキュラム対象】学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力
【授業の達成目標】
・災害大国である我が国において、これからの社会を作って行く人たちにとって必要不可欠な、自然の成り立ちと災害についての理解を高める。
【授業のねらい】
 我が国では、地震・津波・火山活動などの自然災害が頻発しており、私たちはそれらと共存する運命にある。しかし、自然災害は、本質的には自然界で普通に起こっている現象である。その現象に人間生活が影響を受ける場合に我々はそれを自然災害と呼ぶことになる。自然災害科学の使命の第一は、現象そのものとその発生要因をしっかりと理解することである。そしてその第二の使命は、災害の特質を災害の種類ごとに把握して、「災害との共生」の方法を探求することである。社会にわかりやすく知識と情報を伝えることも重要である。
 自然災害科学の授業をとおして、将来生活の中で、あるいは職業の場で考え行動するための基本的な知識を得ることができる。
(2)授業の概要 2人の教員が、それぞれの専門領域に関連した内容(河川と海洋,地質に関連するさまざまな自然災害と自然利用の失敗)を担当する。
 人間の生活の場となっている平地は河川や海洋によって直接的な影響を受ける場所である。地球が温暖化する中で、川や海で起こる現象やしくみをよく理解し、将来予測や対策に役立てる必要がある。(村越)
 信州は大地震発生の確率がとくに高いとされている。信州では、最近、多くの活断層が身近に存在していることが明らかになってきている。地震はこれらの活断層の運動の結果生じるものである。信州の特殊な地質条件と予想される災害との関係を知ってほしい。信州は火山が集中している地域でもある。火山活動が起きる場所にはある法則性がある。そのことをまず理解した上で、火山活動の起こる仕組み、火山活動の種類、火山活動への対処方法などを実例に即して講述する。
 さらに、このような環境の中で、人間は自然を利用して社会や文化を維持している。自然利用の方法やその失敗の事例を学ぶ。(大塚)
(3)授業のキーワード地球、信州、災害、地学、地震、火山、地すべり、津波、河川、海洋、ダム、活断層、土石流
(4)授業計画第1週 河川の役割について理解する。(1)(村越)
第2週 河川の役割について理解する。(2)(村越)
第3週 海・海岸線の挙動と災害について理解する。(1)(村越)
第4週 海・海岸線の挙動と災害について理解する。(2)(村越)
第5週 河川・海洋システムからみた地球環境について理解する。(村越)
第6週 地質災害の概要を説明する。(大塚)
第7週 地球と日本列島の構造とプレート運動について理解する。(大塚)
第8週 火山と火山災害、ハザードマップについて理解する。(大塚)
第9週 地震と津波について理解する。(大塚)
第10週 活断層と地震災害について理解する。(1)(大塚)
第11週 活断層と地震災害について理解する。(2)(大塚)
第12週 信州とその周辺の地震災害を知る。(大塚)
第13週 地すべり・崩壊などの土砂災害について理解する。(大塚)
第14週 自然利用の失敗例を知る。(大塚)
第15週 災害防止の技術について学ぶ。最後の15分間に授業アンケートを実施する。
第16週 第6週から第15週の内容に関する試験を行う(大塚)
(5)成績評価の方法担当教員ごとに実施する試験による。
第1週から第10週までの内容については第10週に行われる試験で評価する。
第11週から第15週までの内容については、毎回の小テストと最終回の試験に基づいて評価する。
最終的には上記を総合して評価とする。
地震・津波・火山活動などの自然災害の概要と発生要因について理解できているか、さらにそれらに対応する方法を理解しているかが評価のポイントとなる。
(6)成績評価の基準 評価は授業時間中に課せられる小課題および試験による。
 評価は、授業内容の概要が理解できていれば『その水準にある』、試験等の内容がじゅうぶんであれば『やや上にある』、試験等から見て授業内容がよく理解できていれば『かなり上にある』、自ら進んで授業内容に関わることを深く学んだことが確認できる場合『卓越している』となる。
(7)事前事後学習の内容各授業中に次回の授業内容が紹介され、事前学修の指示がある。また、関連文献や実際に生じた災害の例を示すなどして事後学修に関する指導が行われる。

※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。
(8)履修上の注意日頃から新聞やニュースなどで、自然災害に関する情報に接するようにしてほしい。また、自分の出身地の自然環境や災害について知っておくと、授業の効果が高まる。
出席確認システムにより出席を確認する。授業開始30分以降の出席は受け付けない。
(9)質問,相談への対応毎時の講義のあとに訪問時間を決めた上で、担当教員の研究室において対応する。
履修全般に関わることについては大塚が対応する。研究室は、全学教育機構北棟3階。必要に応じてメールでも対応する。
otsukat@shinshu-u.ac.jp
とくに第1週から第5週までの内容に関する質問は、村越研究室(理学部B棟5階)で対応する。
【教科書】なし
毎回の授業で資料を配付する。
【参考書】なし
毎回の授業で資料を配付する。
【添付ファイル】 なし



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