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開講年度 2022年度 登録コード G1B30003
授業名 人生100年時代のライフデザイン【EA】
Lectures for Designing 100-Year Life
担当教員 中島 美帆 副担当 関 利恵子
講義期間 前期 曜日・時限 水5 講義室   単位数 2
対象学生 授業形態 講義 備考 主催:信州大学 男女共同参画推進センター運営委員会
授業で学べる「テーマ」 多文化協働、キャリア
授業で扱う「志向」(本学で重点的に育成するマインド) グローバル
全学横断特別教育プログラム グローバルコア人材養成コース ・ BASIC(日本理解)
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業のねらい授業で得られる「学位授与の方針」要素
・【2020年度以降カリキュラム対象】持続可能な社会を実現するための課題に取り組む力
【授業の達成目標】
・ダイバーシティ&インクルージョンの理念について歴史的背景と現状を理解するとともに,自身のキャリアビジョンを踏まえて,現代社会における問題点を分析・考察することができる。
【授業のねらい】
 「人生100年時代」(参考書[1])は2017年の流行語であるが,提唱者の真意は,中高年に向けて老後資金の貯蓄を推奨することでも,生活習慣の改善を提案することでもない。平均寿命が延びることで社会構造が大きく変化し,従来の教育→仕事→引退の単一的なライフコースの前提がもはや成り立たない,ということである。横並びの標準コースは消え,一人ひとりが他の誰とも異なる人生を設計しなくてはならない。しかし日本では,多様なライフデザイン(参考書[2])を自由に描くことができる社会とはなっておらず,グローバル化する世界の中で後れを取っていると言わざるを得ない。例えば,日本のジェンダーギャップ指数は低い順位(156カ国中120位)にとどまっている。
 本授業では,これらの原因と問題点を多角的に分析・考察し,従来の固定概念にとらわれないこれからの働き方・生き方・社会を考える。
(2)授業の概要 学部を横断した複数の教員と,実務経験のある外部講師によるオムニバス形式をとり,毎回異なるテーマについて講師がそれぞれの立場で講義する。多様なテーマを2~13回で取り扱った後,振り返りとディスカッションを行う。
(3)授業のキーワード ダイバーシティ&インクルージョン(多様性と包摂),ジェンダー,男女共同参画,キャリア,実務経験
(4)授業計画1:  ガイダンス(中島・関)
2:  平等とは何か,人権とは何か(加藤善子/高等教育研究センター)
3:  格差の構造(同上)
4:  文系・理系とジェンダー(中島/理学部)
5:  ワークライフバランス(間宮敬子/医学部)
6:  キャリアビジョンを描いてみよう(田中聖華/横浜商科大)
7:  仕事と育児(小栗ショウコ/NPO法人あっとほーむ)
8:  セクシュアルマイノリティ/LGBTとダイバーシティ(星野慎二/NPO法人SHIP)
9:  学校教育とキャリア教育(荒井英治郎/教職支援センター)
10:  ワークライフバランスと女性管理職登用(岩田一哲/三重大学)
11:  男性と育児(坂口けさみ/長野保健医療大)
12:  人生100年時代 どんな人生を送りたい?(番場教子/工学部)
13:  フランスの働き方とわたしの働き方:大使館勤務から起業へ(林薫子/NARAFRANCE)
14:  多様な問題にどう向き合うか<振り返りとディスカッション>(中島)
15:  講義総括,授業アンケート(中島・関)
(5)成績評価の方法 講義毎の課題(小テスト又は小レポート)(各10点)の総和をとり100点満点に換算した総合得点を成績とする。なお,2/3以上の出席を必須とする。レポートの書き方および注意点の詳細は「信州大学新入生ハンドブック」を参照のこと。
(6)成績評価の基準 小レポートでは,テーマについての背景と存在する課題を説明し,既存の学説や意見を踏まえた上で自分の考えを論理的に展開することとする。レポート内の[1]何を [2]なぜ [3]どのような方法で分析し,[4]その結果何が分かり、[5]そこから何が言えるのか(「信州大学新入生ハンドブック」参照),を構成要素としてチェックし内容を評価する。
(7)事前事後学習の内容 各回の講師によりテーマに沿った事前事後学習が課される。(授業中またはeALPSにより指示される。)各講義をバラバラに理解するのではなく,関連する書籍を読んだり新聞記事を収集するなど,講義で得た知識を有機的につなげるように努力すること。
 レポート作成にあたっては,「新入生ハンドブック」に加え,「ピアサポ@Lib」ライティング支援部門の活用を推奨する。①レポート作成にあたり個別支援,ならびに②「レポートの書き方講座」(4回シリーズ)動画,を利用することができる。
 ※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。
(8)履修上の注意 本授業はオンライン開講(Zoomを用いたリアルタイムオンライン授業,またはeALPS上のオンデマンド動画視聴)となります。各回で授業方式が変化しますので,授業参加を逃すことのないよう,十分留意してください。動画の公開期間やZoom講義でのスライド配布の有無,欠席の取り扱い方法についても,講師によって異なります。
 詳細なスケジュールは初回ガイダンスにて説明します。
(9)質問,相談への対応 質問は科目責任者である中島美帆(理学部)が代表して受け付ける。メールで事前に相談することが望ましい。
【教科書】 指定しない
【参考書】[1]リンダ・グラットン他,LIFE SHIFT,4492533877,東洋経済新報社,2016年,1980円
[2]ビル・バーネット他,スタンフォード式 人生デザイン講座, 4150505462, 早川書房, 2019年,880円
【添付ファイル】 なし



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