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  県内大学開放授業     
開講年度 2021年度 登録コード T3A01200
授業名 水環境分析(16T以降)
Water Environment Analysis
担当教員 清野 竜太郎 副担当  
講義期間 後期 曜日・時限 木1 講義室 工C3-102教室 単位数 2
対象学生 水環境・土木工学科2年生 授業形態 講義 備考  
授業で学べる「テーマ」 環境共生
授業で扱う「志向」(本学で重点的に育成するマインド) 環境
全学横断特別教育プログラム
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業のねらい【授業で得られる「学位授与の方針」要素】
・【~15T】科学に関する基礎および専門的な基礎知識をもち、これらの基礎概念と一般的法則を本質的に理解するとともに、基礎科学および専門基礎に関する問題を解答する能力がある
【授業の達成目標】
・水質分析方法の種類が説明できるようになる。水道水や河川等の基準項目を理解できるようになる。水質分析技術(BOD,COD,pH等)の原理とその測定方法を十分理解し説明できるようになる。重金属やVOCs等の水中の微量成分を分析する方法を詳細に説明できるようになる。
【授業のねらい】
 水はもっともありふれた液体であるが,その一方で極めて特殊な液体である。本授業では,水や水溶液の性質を評価する分析方法を中心に,水質研究方法に関する基礎から応用に関する知識を習得することを目的とする。
(2)授業の概要 水はもっともありふれた液体で我々の身の回りにたくさん存在しているとともに生命学的にもきわめて重要な物質である。授業では,水質分析方法の種類と概要について講述する。水質の評価にはpH,電気伝導度,化学的酸素要求量,溶存酸素量等が用いられるが,それぞれについて,測定方法の原理や解析の手法を理解することを本授業の到達目標とする。
(3)授業計画第1回:水環境分析序論
第2回:水質分析方法の種類と概要
第3回:水と水溶液の示す性質
第4回:水溶液のpHと電気伝導度
第5回:pH,電気伝導度の測定原理
第6回:BOD(生物化学的酸素要求量)とCOD(化学的酸素要求量)
第7回:TOD(全酸素要求量)、TOC(全有機炭素)
第8回:SS(浮遊物質量)、DO(溶存酸素)
第9回:水溶液中の微量成分分析の概要
第10回:金属類の分析、機器分析の種類
第11回:機器分析による分析手法の概要
第12回:原子吸光分析、発光分光分析
第13回:質量分析
第14回:揮発性有機化合物(VOCs)の分析、ガスクロマトグラフ分析
第15回:まとめ
(4)成績評価の方法 授業中に課す数回の小テスト(20点)と学期末に行う期末試験(80点)の結果により成績評価を行う。授業への出席状況や授業態度を加味する場合もある。出欠の確認は「出席確認システム」を利用する。
(5)成績評価の基準 小テストと期末試験の合計の成績が90点以上の場合,授業の到達目標の水準から見て「卓越している」と見なし,秀とする。80-89点では「かなり上にある」と見なし,優とする。70-79点では「上にある」と見なし良とする。60-69点では「水準にある」と見なし,可とする。59-50点以下では水準より「やや下にある」と見なし,不可(D)とする。49点以下では「水準にない」と見なし,不可(F)とする。
(6)事前事後学習の内容 講義には化学の基礎的な知識を要する。高校の化学の教科書等を参考に十分予習しておくこと。また、厚生労働省のホームページにある水道水質基準と、環境省のホームページにある生活環境の保全に関する環境基準をあらかじめ確認しておくことを望む。
(7)履修上の注意 物質化学科の学生は自学科の講義内容と重複するため受講できません。
(8)質問,相談への対応 質問等は毎授業終了後に受け付ける。また、居室は,W8棟(物質工学科南棟)2階209室。
(9)その他 
【教科書】 プリント等を用いて講義する。
【参考書】 上平著「水とはなにか ミクロに見たそのふるまい」講談社,大瀧著「溶液の化学」大日本図書,日本化学会編「溶液の分子論的描像」学会出版センター 他
【添付ファイル】 なし



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