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開講年度 2021年度 登録コード T3025300
授業名 地圏環境学(16T以降)
Environmental Geology
担当教員 梅崎 健夫 他 副担当 河村 隆
講義期間 後期 曜日・時限 月3 講義室 工C3-102教室 単位数 2
対象学生 水環境・土木工学科3年生 授業形態 講義 備考  
授業で学べる「テーマ」 環境共生
授業で扱う「志向」(本学で重点的に育成するマインド) 環境
全学横断特別教育プログラム
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業のねらい【授業で得られる「学位授与の方針」要素】
・【16T~21T】将来の気候変動やエネルギー動向および食糧事情などをふまえて,持続可能な水環境を構築するための課題を発掘し,それらの解決方法を考えられる
・【16T~21T】環境と防災関係の科目を学ぶことで,環境の計測と安全性の評価をできるとともに,安全・安心で持続可能な社会環境を構築するための課題を発掘し,それらの解決方法を考えられる
【授業の達成目標】
・地球環境[気圏,地圏,水圏]や地圏に蓄えられた資源の持続可能性を常に意識した取り組みができる.
・地圏における水の循環と物資輸送,地圏の環境汚染について理解し,人的行為が環境に与える影響を考える姿勢をもつ.
【授業のねらい】
 頻発する大規模な自然災害に加えて,資源・エネルギー問題,地下水・土壌汚染や廃棄物処分問題などの人間社会を取り巻く解決困難な問題を理解することは,持続可能で弾力性のある社会の将来設計を検討する上での基本的かつ重要な知識となる.そのために,地球環境を概観し,気象,海洋等についての基礎を学んだ上で,以下のような,人間社会と地圏との相互作用や広い視野から地圏環境を理解する.
1. 地圏と大気,気象,海洋との相互作用についての基礎を理解し,他者に説明できる.
2. 資源・エネルギー問題,環境問題と持続可能な開発について,他者に説明できる.
3. 地圏における物質の移動について理解し,他者に説明できる.
4. 地圏環境の利用と保全のための調査について理解し,他者に説明できる.
5. 地下水・土壌汚染,廃棄物処分問題について理解し,他者に説明できる.

(2)授業の概要 地圏と大気・気象・海洋との相互作用や地圏を構成する地層・地形および埋蔵資源・水資源,さらには,エネルギーと物質の循環や地球温暖化とSDGsについて解説する.また,地圏水の循環や地下水の流れに伴って生じる物質移動の基礎知識とともに地下水の調査や地中の可視化技術を概説し,地圏環境の汚染問題や地圏環境の利用と保全についても解説する.
(3)授業計画 第1回 地球環境[気圏,地圏,水圏]・気象・海洋(梅崎)
 第2回 地球の内部構造・プレート・火山(梅崎)
 第3回 地質の形成と地質学の基礎知識(梅崎)
 第4回 エネルギーと物質の循環(小松)
 第5回 地球温暖化とSDGs(小松)
 第6回 埋蔵資源と水資源の枯渇と食料問題(小松)
 第7回 地圏水[地表水・地下水・海水]の循環と物質輸送(小松)
 第8回 水資源の利用(小松)
 第9回 地下水の調査と試験(河村)
 第10回 地下水の汚染と修復技術(河村)
 第11回 地中の可視化1[地震探査・電気探査・重力探査](河村)
 第12回 地中の可視化2[磁気探査・トモグラフィー・物理探査)](河村)
 第13回 地中熱の利用(河村)
 第14回 土壌汚染と対策(梅崎)
 第15回 廃棄物処理場と地下空間の利用(梅崎)
 第16回 期末試験
(4)成績評価の方法 レポ-ト(30 点)、期末試験(70 点)の合計で成績評価を行う。単位認定は、90点以上を秀、80-89点以上を優、70-79点を良、60-69点を可とする。なお、期末試験は授業時間数の2/3以上の出席を必要とする。
(5)成績評価の基準 (i)問題の設定が適切であり、(ii)その問題の背景を説明できており、(iii)その問題にどのような課題があるのかを指摘でてきており、(iv)それらの課題に対して既存の学説が提示する解決法が適切に把握できており、(v)その上で自分の見解を提示できており、かつ、教員を感心させるレベルにあれば「卓越している」。(i)から(v)の5項目を満たしていれば「かなり上にある」。4項目までできていれば「やや上にある」。3項目までできれいれば「水準にある」。        
(6)事前事後学習の内容 授業計画に沿って,授業前に参考書等で内容の理解を深めておく.
 前週の授業内容の理解を問うので,それに備えるために毎回の授業内容を復習してから授業に望む.
(7)履修上の注意 教科書は使わない.
(8)質問,相談への対応 授業の時に出された質問には,その場で回答する.またメールで寄せられた質問には,次回の講義の際に回答する.
(9)その他 
【教科書】指定しない
【参考書】地圏の環境: 有田正光編著, 東京電機大学出版会,2001.
地圏環境情報学:芦田譲編著,山海堂,2005.
地盤環境工学:嘉門雅史ほか,共立出版,2010.
Appelo and Postma : Geochemistry, groundwater and pollution, BALKEMA, 2009.
【添付ファイル】 なし



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