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開講年度 2021年度 登録コード G3E11406
授業名 線形代数学Ⅱ
Linear Algebra Ⅱ
担当教員 福田 一貴 副担当 大野 博道
講義期間 前期 曜日・時限 金3 講義室   単位数 2
対象学生 TⅡ(水土) 授業形態 講義 備考  
授業で学べる「テーマ」 その他
授業で扱う「志向」(本学で重点的に育成するマインド) その他
全学横断特別教育プログラム
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業のねらい授業で得られる「学位授与の方針」要素
・【2020年度以降カリキュラム対象】学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力
【授業の達成目標】
・線形空間や線形写像に関する学習を通して, 抽象的な概念を理解する能力を身につけ, 仮定から結論に至る正しい推論ができるようになると同時に, 具体的な行列の対角化などの計算が正しくできる基礎学力を身につけることを目標とする.
【授業のねらい】
本科目では, 自然現象や社会現象, および工学現象などを数理的に理解するために重要となる, 線形空間の理論や線形写像の性質, 行列の対角化などについて学び, 各自の専門に応用できる基礎的な数学力を養うことをねらいとする.
(2)授業の概要この講義は線形代数学Ⅰの続論として, 線形空間の理論, 線形写像の性質, 行列の対角化などについて学ぶ. 定理や性質の証明のような理論的な内容について深く学ぶと同時に, 計算問題も多く取り扱い, 具体的な行列を対角化できる計算能力を身につける. なお, 授業は下記の計画に沿って講義形式で行われる.
(3)授業のキーワード行列, 線形空間, 部分空間, 一次独立, 一次従属, 基底, 次元, 基底変換,
内積空間, 線形写像, 固有値, 固有ベクトル, 行列の対角化
(4)授業計画第1回 線形空間と部分空間(1)
第2回 線形空間と部分空間(2)
第3回 一次独立と一次従属
第4回 基底と次元(1)
第5回 基底と次元(2)
第6回 基底変換と行列
第7回 内積空間(1)
第8回 内積空間(2)
第9回 線形写像と行列
第10回 線形写像の表現行列
第11回 直交変換と対称変換
第12回 固有値と固有ベクトル(1)
第13回 固有値と固有ベクトル(2)
第14回 行列の対角化
第15回 対称行列の対角化
    授業アンケート
第16回 期末試験
(5)成績評価の方法学期末に実施する期末試験および, 講義期間中に全4回実施するレポート課題の取り組みによる総合評価とする. なお, 単位取得のための要件として, 以下の①②③を全て満たすことを必須とする:

① 期末試験(100点満点)における得点が60点以上である.
② レポート課題(全4回で各25点満点)の合計点が60点以上である.
③ 出席要件を満たす(講義の2/3以上の出席)※出席確認システムを利用する.

上記の条件を全て満たした者に対して, 期末試験の得点とレポート課題の合計点の良い方を最終得点として採用し, 単位を認定する.

なお, 期末試験とレポート課題の難易度は, 教科書の問題や講義の内容と同程度のレベルとするが, 時間制限のある期末試験よりも, 期間の長いレポート課題の方の難易度を若干高めに設定するため, 試験前だけでなく, 日常的な学習が必要である.
(6)成績評価の基準評価の基準は, 上記の最終得点が, 90点以上で秀, 80点以上で優, 70点以上で良,
60点以上で可, 60点未満は不可とする.
(7)事前事後学習の内容この講義は90時間の学習を必要とする内容であるため, 60時間以上の時間外学習が必要となる. 特に, 教科書や講義資料をもとに, 講義内容の予習・復習をすることが求められる. また, 教科書等に記載されている演習問題に積極的に取り組むことが強く求められる. 学習時間の目安は, 1講義当たり, 予習1時間, 復習3時間である.
(8)履修上の注意この講義は, 一年次の科目である線形代数学Ⅰの内容を理解しているという前提で行う. 従って, 行列の基本的な計算方法や行列式の性質など, これまでの学習内容の理解が不十分と思われる学生は, 各自でよく復習をしておくこと.
(9)質問,相談への対応講義の内容に関する質問や学習に関する相談等には基本的にいつでも対応する.
また, メールによる問い合わせにも応じる他, オンライン会議システム等を用いた遠隔での解説等にも対応可能である.
【教科書】基礎理学・線形代数学, 数学教科書編集委員会編, 学術図書出版社, 1800円.
【参考書】参考書は特にこちらでは指定しない. 講義は上記の教科書に沿って進めていくが, 線形代数学に関する参考書は数多く存在しているため, 図書館などで自分の学力に合う書籍を探して, 予習や復習に活用すると良い.
【添付ファイル】 なし



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