シラバス表示
        
開講年度 2021年度 登録コード G2B60128
授業名 ネイチャーライティングのすすめ【SUNS】
Invitation to the 'Naturewriting'
担当教員 松岡 幸司 副担当  
講義期間 前期 曜日・時限 水5 講義室 共通教育61講義室 単位数 2
対象学生 授業形態 講義 備考  
授業で学べる「テーマ」 環境共生
授業で扱う「志向」(本学で重点的に育成するマインド) 環境
全学横断特別教育プログラム グローバルコア人材養成コース ・ BASIC(国際理解)、環境マインド実践人材養成コース
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業のねらい授業で得られる「学位授与の方針」要素
・【2020年度以降カリキュラム対象】持続可能な社会を実現するための課題に取り組む力
【授業の達成目標】
・「環境」という対象を文学を通してとらえることにより,自分との関連で考えることのできる感性を身につけ,それを他者に伝えることができるようになる.
【授業のねらい】
本講義は,本学の教育目標の一つ「環境マインドをもつ人材の育成」を目指すものである.「環境」という対象を文化の側面からとらえることにより,自然科学的な視点だけではなく,自分の「こころの問題」として自然や環境をとらえる豊かな感性としての「環境マインド」を受講学生が持つことが本講義のねらいである.
(2)授業の概要自然や環境について語る際,自然科学的なデータや社会現象については情報があふれかえっているが,「こころの問題」として,つまり自分との関係で語ることはあまり多くないように思う.本講義ではこの観点から自然や環境にアプローチしていく.
(3)授業のキーワード環境,環境マインド,ネイチャーライティング,環境文学,エコクリティシズム,レポートのフィードバック
(4)授業計画最初の3回で自然・環境・人間の関係について概観する.第4回目からは,作品を通して「自然・環境・人間」の関係について考えていく.
1. オリエンテーション:「環境」って何だ?
2. 「自然と人間」の関係
3. 「文学と環境」について:「ネイチャーライティング」とは何か?
4-6. H.D.ソロー『森の生活』/ レイチェル・カーソン(1)『沈黙の春』
7. レイチェル・カーソン(2)『センス・オブ・ワンダー』
8. シュティフター『1842年7月8日の日食』
9. シュティフター『バイエルンの森から』
10. サン=テグジュペリ『人間の土地』
11. ギッシング『ヘンリ・ライクロフトの私記』
12. ヘルマン・ヘッセ~自然との対話~
13. 梨木香歩『渡りの足跡』
14. 鴨長明『方丈記』
15. まとめ:ネイチャーライティングとは? 授業アンケートの記入
(5)成績評価の方法① 毎回の確認課題[30%]
② 中間レポート[30%]
③ 期末レポート[40%]
これらを総合して評価する.
(6)成績評価の基準① 毎回の確認課題:出席確認を兼ねた授業内容確認課題を課し,授業内容をふりかえりつつ自分の理解度を確認し,成績評価の要素とする.[30%]
② 中間レポート:3回目終了時に出題する.それまでの授業内容(ネイチャーライティングに関する概説)の理解度をはかる.[30%]
③ 期末レポート:学期末に出題する.講義内容の把握,資料を用いた視野と理解の拡大,自分の受容の確認を通して,環境マインドの獲得の度合いを評価する.[40%]
①によって,学習プロセスの各段階における理解度から達成目標への到達度をはかる.②では,文学から環境を考える上での理論的基盤の理解度をはかり,③においてその実践力をはかる.これらを総合して,下記のように評価する.
90点以上:十二分に授業の達成目標の水準に達した
80点以上:授業の達成目標の水準に達した
70点以上:ある程度,授業の達成目標の水準に達した
60点以上:最低限,授業の達成目標の水準に達した
(7)事前事後学習の内容・授業終了後,Web上でその回の授業内容に関する課題に取り組み,提出することで,授業内容をしっかりふりかえる.
・その際に,(第4回目以降は)次回扱う作品に関するプリントをダウンロードし,しっかり読み込んで受講準備を行う.
・授業前日まで授業プリントをダウンロードし,どのような内容の授業が行われるのか,確認をしてから授業に参加する.

※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。
(8)履修上の注意講義科目ではあるが,講義を聴いているだけでは感性はみがかれない.指示された作品や資料は必ず読むことが求められる.またその際には,主観・客観を織り交ぜながら内容を読み,講義で示される観点を踏まえて深く考えることが必須のこととして求められる.
なお受講にあたっては,文系理系という専攻の区別は全く問われない.重要なのは,「こころの問題」として環境や自然について考えたい,という強い気持ちである.

☆この授業は,SUNS等を利用した「遠隔授業」であり,松本以外の信州大学キャンパスならびに高等教育コンソーシアム信州加盟大学の学生の受講も可能.
☆eAlpsの代わりに,上記コンソーシアムのeChesというWebシステムを使って,プリントの配信や毎回の「授業確認課題」の提出を行う.
☆理解の深化をはかるために,後期開講の「環境文学のすすめ」も合わせて受講することを勧める.
(9)質問,相談への対応オフィスアワー:水曜日3限
研究室の場所:共通教育南棟3階北側
メールアドレス:maulwurf@shinshu-u.ac.jp

☆オフィスアワーの時間に来れない人は,メールにて相談してください.
☆松本キャンパス以外の学生は,授業時やメール,Web上のフォーラムを活用してください.
【教科書】授業時に適宜指示する.
【参考書】野田 研一:交感と表象-ネイチャーライティングとは何か.ISBN-13: 978-4775400449.松柏社(2003).\3,024-
小谷一明・巴山岳人・結城正美・豊里真弓・喜納育江 編:文学から環境を考える エコクリティシズムガイドブック.ISBN-13: 978-4585290803.勉誠出版(2014).\3,024-
その他,その都度紹介する.
【添付ファイル】 なし



戻る