(1)授業のねらい | 授業で得られる「学位授与の方針」要素
・【2020年度以降カリキュラム対象】学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力
【授業の達成目標】
・身の回りの自然現象から地球全体を扱う科学ががどのように構築されてきたのかを理解できるようになる。
【授業のねらい】 地球に関する科学的知識はどのようにして得られてきたのであろうか。地球に関する研究方法はいろいろあるが、その一つで、もっとも基本的な方法が、野外における調査である。一見原始的ではあるが、実際に多くの地球に関する情報は野外での調査の結果得られてきているし、今でも多くの新しい知見が得られている。 山岳県である信州は、多様な地質現象が観察される場所である。そこに見られる地質現象を紹介し、それらが地球のどのような働きの結果かたち作られたのか、現場の現象からどのような地球の姿が明らかにされてきたのかについて学ぶ。 この授業を通して、自然の見方、地球に関する研究の方法、さらに信州の自然の魅力を知ることができる。
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(2)授業の概要 | 地球を調べる方法、日本最古の化石と地層、熱帯・火山島・深海の証拠、プレートの運動、フォッサマグナ、火山、活断層と地震、災害などについて、実体験に基づく信州の地質の状況と、野外の現象から地球のどのような構造や動きが読み取れるかを解説する。
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(3)授業のキーワード | 信州、地質、フォッサマグナ、活断層、深海、火山、化石、プレートテクトニクス、地震、災害、防災 |
(4)授業計画 | 第1週 授業の概要 第2週 地球を調べる方法 第3週 日本最古の化石と地層 第4週 信州にある熱帯と火山島 第5週 信州の深海 第6週 信州の基盤をつくった海洋プレートの運動 第7週 信州は大陸の一部だった 第8週 大きな亀裂「フォッサマグナ」 第9週 火山大国-信州 第10週 活断層と地震 第11週 活断層がつくった生活の場 第12週 信州で考えるプレートテクトニクス 第13週 災害大国-信州 その1 第14週 災害大国-信州 その2 第15週 活断層がつくった生活の場 最後の15分間にアンケートを実施 試験期間 期末試験 |
(5)成績評価の方法 | 期末の試験による。 信州で見られる多様な地質現象が地球のどのような働きの結果かたち作られたのか、現場の現象からどのような地球の姿が明らかにされてきたのかが理解できているかどうかで評価する。
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(6)成績評価の基準 | 評価は、地球に関する情報は野外での調査の結果得られてきていることが理解できれば『その水準にある』、信州の地質現象が理解できていて試験等の内容がじゅうぶんであれば『やや上にある』、現場の現象からどのように地球の姿が明らかにされてきたのかが理解できていて試験等から見て授業内容がよく理解できていれば『かなり上にある』、自ら学び、全般的にとくによく理解できていれば『卓越している』となる。
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(7)事前事後学習の内容 | 各授業中に次回の授業内容が紹介され、事前学修の指示がある。また、関連文献や地球に関するトピックの例を示すなどして事後学修に関する指導が行われる。
※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。 |
(8)履修上の注意 | 日頃から地球の科学に関する情報に接するようにしてほしい。 出席確認システムにより集積を確認する。授業開始後30分以降は出席として認められない。 |
(9)質問,相談への対応 | 毎時の講義のあとに訪問時間を決めた上で、担当教員の研究室において対応する。 履修全般に関わることについては大塚が対応する。研究室は、全学教育機構北棟3階。必要に応じてメールでも対応する。 otsukat@shinshu-u.ac.jp |
【教科書】 | なし 授業中に資料を配付する。 |
【参考書】 | 藤原 治・斎藤 眞「トコトンやさしい地質の本」 日刊工業新聞社 2018年 ¥1500 |
【添付ファイル】 |
なし |