(1)授業のねらい | 授業で得られる「学位授与の方針」要素
・【2019年度以前カリキュラム対象】みずからを他者や社会との関わりのなかで捉え、自己啓発に努めることができる【自己認識・自己啓発マインド】
・【2019年度以前カリキュラム対象】対話を通じて他者と協力し、目標実現のために方向性を示すことができる【コミュニケーション能力、チームワーク力、リーダーシップ】
・【2019年度以前カリキュラム対象】みずから問題を見出し、すじみちを立てて解決できる【問題発見・解決能力】
【授業の達成目標】
・大学とは何か。大学生としては何をすべきなのか。について自分の言葉で言えるようになる。
・グループワークでメンバーと協力して課題を完成できるようになる。
・課題に対して、問題意識を見出したうえで、適切な情報収集を行い、発表することができるようになる。
【授業のねらい】 ①高等教育・大学教育の歴史及び現状を認識し、理解ができるようになる。 ②国内外の社会経済背景の変化が如何にして高等教育・大学教育の発展を影響するのかについて理解し、説明できるようになる。 ③高等教育・大学教育について、理論を以て説明できるようになる。 ④海外との比較、及び歴史研究を通して、日本の高等教育・大学教育の特徴を把握できるようになる。 ⑤今日の高等教育・大学教育の諸現象と諸問題について、自らの視点に基づき、説明と評価できるようになる。
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(2)授業の概要 | 本ゼミは、世界及び日本の高等教育・大学教育の誕生、発展の歴史について、主要な歴史的事象をおさえながら学習する内容である。歴史事実のほか、社会の階層構造、労働市場の構造、教育制度の構造などの社会的変化が高等教育、大学教育の発展にどのように影響を与えるかについて、分析を行う。また、欧州、アメリカ、日本と中国などの国内外の高等教育発展の歴史に着目し、高等教育の共通性及び国別の特殊性の両方を学習する。歴史研究という「タテの比較」、同時代の他国との比較という「ヨコの比較」を併用しながら、高等教育・大学教育について、多様な角度から考察する。高等教育、大学教育の歴史を知ることによって、過去から相続してきた知的遺産について理解を深め、現在の高等教育の不確かなあり方に対して、批判的距離をとりつつ、その考察に取りかかることを目的とする。 |
(3)授業のキーワード | 大学、高等教育、グループワーク、労働市場、社会構造、歴史 |
(4)授業計画 | 1.イントロダクション―「タテの比較」と「ヨコの比較」の提唱 第1部 大学の誕生と発展
2.大学の誕生 3.大学の躍進 4.大学の発展、危機と改革 5.世界の大学(まとめ) 6.アメリカと日本の教育 7.高等教育拡大の諸理論
第2部 日本編
8.帝国大学の誕生 9.戦間期の大学 10.新制大学の誕生 11.日本の高等教育システム 第3部 中国編
12.科挙試験―世界最古の官僚登用試験 13.中国の高等教育①―「ソ連式」から「アメリカ式」へ 14.中国の高等教育②―「世界一流大学」に目指して
15.まとめ 授業アンケート
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(5)成績評価の方法 | 1.基本点(毎回のコメント)3×14回=42点 2.授業内発表: 50点 3.その他(授業のコミットメント等々): 8点
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(6)成績評価の基準 | 【レポートの成績評価の基準】 ①問題の設定が適切であり、②その問題の背景を説明できており、③その問題にどのよな課題があるのかを指摘できており、④それらの課題に対して既存の学説が提示する解決法が適切に把握できており、⑤その上で自分の見解を提示できており、かつ、教員を感心させるレベルにあれば、「卓越している」。①~⑤の5項目を満たしていれば「かなり上にある」。4項目までできていれば「やや上にある」。3項目までできていれば「水準にある」。 |
(7)事前事後学習の内容 | 指定の教科書はないものの、 授業中に文献を多数取り扱うので、必ず目を通すことが必要である。
※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。 |
(8)履修上の注意 | ・単位を与えられるためには,授業に出席するだけではなく,予習復習などの授業時間外学修を行わなければならない。 ・本授業は授業外で関連文献の閲読を要求されている。 ・授業開始してから15分後に到着の場合は「遅刻」とされる。開始してから30分後到着の場合は「欠席」とされる。 ・内容に応じて、適宜にディスカッションを行う。 ・履修者、授業の理解度に応じて、シラバスの微調整があり得る。 ・対面授業の想定でシラバスを作成したが、オンライン授業に切り替える場合は、シラバスの調整、受講方式、および採点方式の変更があり得る。 |
(9)質問,相談への対応 | ・授業時間中と授業後は随時対応。 ・授業時間外はオフィスアワーを設定して対応する。メールでのやり取りも可能である。 limin@shinshu-u.ac.jp |
【教科書】 | なし。授業の時に、次回の授業の内容に関する必読文献を知らせる。適宜にプリントを配布する。 |
【参考書】 | 1.チャールズ・ホーマー ハスキンズ,『大学の起源』,ISBN-10: 4896949471,八坂書房,2009年 ,2592円 2.クリストフ シャルル,『大学の歴史』,ISBN-10: 4560509409,白水社,2009年,1134円。 3.天野郁夫,「大学の誕生〈上〉帝国大学の時代 」,ISBN-10: 4121020049,中央公論新社,1015円。 4.天野郁夫,「大学の誕生〈下〉大学への挑戦」,ISBN-10: 4121020057,中央公論新社,1015円。 5.宮崎 市定,『科挙―中国の試験地獄 』,ISBN-10: 4121000153.中央公論新社,1963年,734円。 6.吉見 俊哉,『大学とは何か』,ISBN-10: 400431318X岩波書店,2011年,929円。 7.李 敏,『中国高等教育の拡大と大卒者就職難問題―背景の社会学的検討』,ISBN-10: 4903068188,広島大学出版会,2011年,3909円。 |
【添付ファイル】 |
なし |