シラバス表示
        
開講年度 2021年度 登録コード G2B45410
授業名 たてなおしの英語ゼミ【EA】
English Seminar for re-Starters
担当教員 加藤 鉱三 副担当  
講義期間 前期 曜日・時限 集不定 講義室   単位数 2
対象学生 授業形態 e-Learning 備考  
授業で学べる「テーマ」 多文化協働
授業で扱う「志向」(本学で重点的に育成するマインド) グローバル
全学横断特別教育プログラム グローバルコア人材養成コース ・ BASIC(日本理解)
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業のねらい授業で得られる「学位授与の方針」要素
・【2020年度以降カリキュラム対象】学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力
【授業の達成目標】
・学士の称号にふさわしい英語力の基礎を形成することを目標に,英語を暗記の対象から理解の対象に変質させる
【授業のねらい】
 信州大学でも,入試では英語の点はそこそこ取れているはずなのに,実は英語が理解できていない,という学生が少なからず存在する。そういう学生の共通点はおそらくこういうものである。
 ①英文を解釈する時に,まず単語ごとに訳を当てていく。
 ②その単語の訳を,【英語の文法は(ある程度)無視して】訳語同士を並び替えて
   解釈をする
例えば,There will be activities for everyone, no matter what your age or level of fitness may be.で,最後のmay beは全体の主語とは文法的には全く関係しないのだが,それでも試験の訳で「活動かもしれない」という解答が驚くほどの割合で出てくる。これは②がリアルに行われていることの証拠である。
この授業では,②をやめることを目的に,英文法を基礎の基礎からおさらいする。なお,英文法は暗記の対象ではなく理解の対象であり,英語力は記憶力の勝負ではなく「地アタマ」の勝負である。そして「地アタマ」はこの授業で磨くことができる。

(2)授業の概要 この授業は完全eLearningで行う。授業では,学生は田村亮子先生(清泉女学院大学)作の音声付きパワーポイント「たてなおしの英語」を視聴して理解し,多めの演習問題をこなすことで学んだことを定着させ,簡単な英作文課題等で理解を試す。疑問点は授業掲示板で解決し,定期的にZoomで個人面談を行う。
 課題は水曜日に開示し,受講生は都合のいい時間に課題をこなして月曜日の10時までに提出する。課題は次の2種類である。
 ①書き換え問題や英作文等,文法知識の定着をねらうためもの
 ②リスニング課題
 ③英語を聞いて書き写すディクテーション

 
(3)授業のキーワード英語,英文法,リメディアル,レポートのフィードバック
(4)授業計画1.Introduction 1 英語ができるってどういうこと?,Introduction 2 理解記憶と暗記 文法と精読
2.[1]文の基本構造① 文と主部、述部,[2]文の基本構造② S, V, O, C,[3]文の基本構造③ 構造と品詞,[4]名詞 複数形と冠詞,[5]あてずっぽう読み 文法の理解の順番と重要度
3.[6]第1,3文型,[7]第2文型,[8]第4,5文型,[9]複数文型の動詞,[10]構造分析の必要性① 位置と品詞,[11] 英和辞書の選び方
4.[12]構造分析の必要性② 名詞の格変化,[13]骨と肉・形容詞の二用法,[14]オセロ現象①,[15]叙述用法と限定用法の特別ケース・形容詞の接尾辞・名詞の形容詞用法,[16]間違いと添削
5.[17]代名詞と所有格 指示代名詞と指示形容詞,[18]副詞,[19]形容詞と副詞,[20]人称と動詞の変化,[21]否定文と疑問文,[22]文法用語の必要性について
6.[23]前置詞句 オセロ現象②,[24]前置詞句 (形容詞の叙述用法),[25]前置詞の目的語 前置詞句の所有格,[26]群前置詞 第3-4文型,[27]There is 構文
7.[28]英作文の組み立て方,[29]節と句,[30]二種類の接続詞,[31]接続詞と従属節,[32]名詞節① 仮主語①,
8.[33]英文法の全体像,[34]助動詞,[35]過去形,[36]未来形,[37]進行形①,[38]時制の一致,[39]名詞節② whether と if,[40]副詞節  ifの区別
9.[41]so~that 構文,[42]疑問詞を含む疑問文,[43]疑問詞で始まる名詞節,[44]接続詞と前置詞,[45]句動詞 前置詞と副詞①
10.[47]形容詞節の概念,[48]形容詞節の作り方,[49]関係代名詞の格変化
11.[50]名詞と形容詞節のペア,[51]形容詞節と日本語との対比,[52]どちらが主節?,
[53]関係副詞
12.[54]形容詞節の限定用法と非限定(継続)用法,[55]関係代名詞のTHAT,[56]THATと同格の名詞節,[57]疑似関係代名詞の as,[58]関係代名詞のWHAT
13.[59]関係形容詞,[60]関係詞と疑問詞,[61]三つのWHEN 名詞節、形容詞節、副詞節,[62]関係詞と接続詞の省略,[63]複合関係代名詞・形容詞・副詞
14.[64]不定詞(名詞用法),[65]動名詞 (Ving の名詞用法),[66]仮主語②,[67]意味上の主語① 不定詞、動名詞,[68]V3 と 不定詞(名)動名詞
15.[69]疑問詞で始まる不定詞,[70]仮目的語,[71]不定詞の副詞用法① 動詞の修飾,[72]不定詞の副詞用法② 形容詞と副詞の修飾,[73]不定詞の形容詞用法① 限定用法,[74]不定詞の形容詞用法② 叙述用法,[75]不定詞の否定形,[76]3つの不定詞の区別,【授業アンケートの説明】
(5)成績評価の方法成績の配分は次のとおりである。
・掲示板への書き込み回数で5%
・毎回の課題の得点で70%
・レポート課題で25%
「この授業を受講することによって初めて分かったこと,または認識・理解が深まったことについて,第一段落で受講前の状態を説明し,第二段落で受講後の状態を説明しなさい。」
(6)成績評価の基準授業の達成目標「英語を暗記の対象から理解の対象に変質させる」への到達度で総合的に成績をつける。
秀: 英語が暗記ではなく理解の対象であり,分析力の基礎を身につけている
優: 英語が暗記ではなく理解の対象であり,また授業内容が十分理解できている
良: 英語が暗記ではなく理解の対象であり,また授業内容が理解できている
可: 英語が暗記ではなく理解の対象であり,また授業内容がある程度理解できている
(7)事前事後学習の内容事前学習: 語学としての英語の授業等で見る英文を,訳を作るだけでなく,できる範囲で文法的に解析する
事後学習: 課題を提出する

※この授業は90時間の学修を必要とする内容である。従って,60時間以上の時間外学習が必要となる。
(8)履修上の注意ゼミであるので25名を上限とする。
PC上で行うオンライン授業であるため,PCとインターネット環境が必要である。

※同名の後期の授業と全く同内容である。
※英語基礎Ⅰ(たてなおしの英語Ⅰ)、英語基礎Ⅱ(たてなしの英語Ⅱ)を履修する、
または修得済みの学生は本授業を受講できない。
(9)質問,相談への対応授業掲示板で質問に対応する。授業掲示板にあがった学生の質問にはまず他の学生が答え,最後に加藤が答える。
オフィスアワーはZoomで行うが,それについては初回の授業で知らせる。
加藤のメールアドレス:kinoene@shinshu-u.ac.jp
【教科書】『発音クリニックからTOEICテストリスニング』
[英題: A New Threshold for the TOEIC Test Listening]
倉田 誠 他著,成美堂  900円
【参考書】授業中に紹介する。
【添付ファイル】 なし



戻る