(1)授業のねらい | 授業で得られる「学位授与の方針」要素
・【2020年度以降カリキュラム対象】持続可能な社会を実現するための課題に取り組む力
【授業の達成目標】
・ダイバーシティ&インクルージョンの理念について歴史的背景と現状を理解するとともに,自身のキャリアビジョンを踏まえて,現代社会における問題点を分析・考察することができる。
【授業のねらい】 今日の国際社会においてダイバーシティ&インクルージョン(多様性と包摂)は重要な概念であるが,日本ではこれが十分理解され尊重されているとは言い難い。例えば,日本のジェンダーギャップ指数は低い順位にとどまっている。(2019年は前年より順位を下げ153カ国中121位。)本授業では、これらの原因と問題点を多角的に分析・考察し,性別や障害の有無などによる従来の固定概念にとらわれないこれからの働き方・生き方・社会を考える。
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(2)授業の概要 | 学部を横断した複数の教員と,実務経験のある外部講師によるオムニバス形式をとり,毎回異なるテーマについて講師がそれぞれの立場で講義する。ただし全体を貫くキーワード(下記キーワード参照)は共通しており,15回を通して全体像が浮かび上がる構造となっている。これらの講義内容を基に各自の視点から興味あるテーマを設定したものを最終レポートとして課す。 |
(3)授業のキーワード | ダイバーシティ,ジェンダー,男女共同参画,キャリア,実務経験 |
(4)授業計画 | 第 1回 4/8 講義概要(中島・関) 第 2回 4/15 平等とは何か,人権とは何か(加藤善子) 第 3回 4/22 格差の構造(加藤善子) 第 4回 5/13 文系・理系とジェンダー(中島) 第 5回 5/20 だれもが平等に暮らせるユニバーサルデザイン(ボランティア団体ひまわり号松本実行委員会事務局長/横山浩一) 第 6回 5/27 ワークライフバランスと女性管理職登用(三重大学人文学部/岩田一哲) 第 7回 6/ 3 セクシャルマイノリティ/LGBTとダイバーシティ(NPO法人SHIP代表/星野慎二) 第 8回 6/10 男性と育児(長野保健医療大学/坂口けさみ) 第 9回 6/17 仕事と子育て 両立支援の現場から(NPO法人あっとほーむ代表/小栗ショウコ) 第10回 6/24 作業ではなく仕事をするための働き方改革(サンシングループ代表/石井宏宗) 第11回 7/ 1 ワークライフバランス(間宮敬子) 第12回 7/ 8 学校教育・制度におけるジェンダー(荒井英治郎) 第13回 7/15 料理とジェンダー(高崎禎子) 第14回 7/22 未来の家族を考える(香山瑞恵) 第15回 7/29 講義総括(中島・関) 授業アンケート |
(5)成績評価の方法 | 講義毎の課題(小テスト又は小レポート)(各10点)及び最終レポート(100点)の総和をとり100点満点に換算した総合得点を成績とする。なお,2/3以上の出席を必須とし,1回の欠席につき-3点ずつ総合得点から減点する。 |
(6)成績評価の基準 | 講義毎の小レポートと最終レポートでは,各自で設定したテーマについての背景と存在する課題を説明し,既存の学説や意見を踏まえた上で自分の考えを論理的に展開することとする。レポート内の[1]何を [2]なぜ [3]どのような方法で分析し,[4]その結果何が分かり、[5]そこから何が言えるのか(「信州大学新入生ハンドブック」),を構成要素としてチェックし内容を評価する。 |
(7)事前事後学習の内容 | 各回の講師によりテーマに沿った事前事後学習が課される。(授業中またはeALPSにより指示される。)
※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。 |
(8)履修上の注意 | 各講義をバラバラに理解するのではなく,関連する書籍を読んだり新聞記事を収集するなど,講義で得た知識を有機的につなげるように努力すること。 レポートの書き方および注意点の詳細は「信州大学新入生ハンドブック」を参照のこと。 |
(9)質問,相談への対応 | 科目責任者である中島美帆(理学部)が担当し,原則メールで対応する。 |
【教科書】 | 指定しない |
【参考書】 | [授業題目に含まれるキーワード「人生100年時代」の出典として] リンダ・グラットン他,LIFE SHIFT,4492533877,東洋経済新報社,2016年,1980円 |
【添付ファイル】 |
なし |