シラバス表示
       
開講年度 2019年度 登録コード SSB11600
授業名 磁性物理学演習Ⅱ
Exercies in Magnetism Ⅱ
担当教員 天児 寧 他 副担当 中島 美帆・安達 弘通
講義期間 通年(集中) 曜日・時限 不定 講義室   単位数 4
対象学生   授業形態   備考  
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業のねらい主に遍歴電子系の磁性についてこれまでの理論とそれらを裏付けた実験結果について理解し,磁性研究の基礎知識および最近の動向を習得することを目標とする。
(2)授業の概要磁性についての教科書や論文などを題材にセミナー形式で行う。
(3)授業のキーワード遍歴電子系の磁性
(4)授業計画第1回:結晶内電子のエネルギーバンドの構築(自由電子と静的物性)
第2回:結晶内電子のエネルギーバンドの構築(自由電子ガスにおける交換および相関効果)
第3回:結晶内電子のエネルギーバンドの構築(周期的電場とエネルギーバンド形成)
第4回:結晶内電子のエネルギーバンドの構築(コヒーレントポテンシャル近似)
第5回:結晶内電子のエネルギーバンドの構築(金属・合金の電気抵抗)
第6回:スピン配列の発生(遍歴電子系の磁化率)
第7回:スピン配列の発生(強磁性の発生)
第8回:スピン配列の発生(遍歴電子反強磁性)
第9回:スピン配列の発生(ハバード模型)
第10回:スピン配列の発生(磁性体の電気抵抗)
第11回:スピン系の動的性質(遍歴電子におけるスピン波)
第12回:スピン系の動的性質(動的磁化率)
第13回:スピン系の動的性質(中性子散乱)
第14回:スピンゆらぎ理論(ゆらぎと対相関)
第15回:スピンゆらぎ理論(弱強磁性のスピンゆらぎ理論)
第16回:スピンゆらぎ理論(核磁気共鳴による検証)
第17回:スピンゆらぎ理論(電気抵抗の温度と磁場に対する変化)
第18回:スピンゆらぎ理論(ゼロ点ゆらぎの影響)
第19回:スピンゆらぎ理論(強い強磁性へ向けての統一理論)
第20回:スピンゆらぎ理論(スピンゆらぎの温度による飽和)
第21回:遍歴電子磁性関連現象(磁気相転移)
第22回:遍歴電子磁性関連現象(磁気体積効果)
第23回:遍歴電子磁性関連現象(ラーベス相化合物の磁性と体積効果)
第24回:遍歴電子磁性関連現象(フォノンを主役とする磁気体積効果)
第25回:遍歴電子磁性関連現象(遍歴電子メタ磁性)
第26回:伝導電子を媒介とする磁性(磁性原子不純物の磁気モーメントの出現)
第27回:伝導電子を媒介とする磁性(Kondo効果)
第28回:伝導電子を媒介とする磁性(RKKY相互作用とスピン配列)
第29回:伝導電子を媒介とする磁性(重い電子系と高濃度Kondo効果)
第30回:伝導電子を媒介とする磁性(重い電子系の理論的背景)
(5)成績評価の方法セミナーでの発表内容により評価する。
(6)履修上の注意物性物理学および磁性の基礎を習得していることを前提とする。
(7)質問,相談への対応その都度対応する。
【教科書】安達健五「化合物磁性-遍歴電子系」(裳華房)など
【参考書】その都度紹介する
【添付ファイル】 なし



戻る