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開講年度 2019年度 登録コード SB703200
授業名 アドバンス演習・実験・実習Ⅱ
Advanced Exercise for Physical Science Ⅱ
担当教員 長谷川 庸司 副担当 小竹 悟・天児 寧
講義期間 後期(集中) 曜日・時限 集不定 講義室   単位数 1
対象学生 2年 授業形態 演習 備考 先進プログラム必修
授業で学べる「テーマ」 その他
授業で扱う「志向」(本学で重点的に育成するマインド) その他
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業のねらい授業で得られる「学位授与の方針」要素/◎:全学共通
・専門知識に基づく論理的な思考力。
・◎専門学問分野における知識・技能を備え、それらを応用できる【専門知識と応用力】
【授業の達成目標】
・実験の計画・遂行・考察を通して,論理的な思考力と積極的に学ぶ姿勢を身に付ける。
・種々の回路実験を行い電気回路を実感することで,電磁気学など物理研究の体系の一部を学ぶ。
【授業のねらい】
 標準的な学生実験では,あらかじめ決められた道具や方法を用いて実験を行うことが多いが,研究における実験ではそのようなことはなく,実験者は自ら仮説を立て,それを実証する方法を考え,道具を揃え,実験し,考察しなければならない。
 この授業では,簡単なテーマは設定されているが,自由な発想で自らデザインした実験とこれを説明する理論計算を行う。さらにその結果と考察をもとに実験デザインを修正することで,より実際の科学研究に近い過程を体感することができる。
(2)授業の概要 3,4人のグループで電子回路の基本素子(コンデンサ,コイル,ダイオード)の製作とこれを組み合わせた回路実験を行う。作成した基本素子の性能評価を行う。作成した基本素子(コンデンサとコイル)を用いて共振回路の実験を行い,実験結果と理論計算の比較検証を行い、検証結果からより精度の高いものに改良する。さらに,この共振回路を同調回路に用い,作成したダイオードを用いた検波回路と組合せてラジオを製作する。
(3)授業のキーワード 自然科学の基礎知識,物理学の知識,論理的な思考
(4)授業計画以下の内容を,毎週1回程度を目安に不定期で行う。
第1回 ガイダンス(グループ分け・スケジュール・実験計画の立て方)
第2回  実験計画書の作成
第3回  実験計画書の発表
第4~6回 電子回路素子の作製と性能評価
第7回 中間発表会
第8~10回 同調回路と検波回路による基本ラジオの製作
第11~14回 ラジオの性能評価と改良
第15回 実験結果発表会
(5)成績評価の方法実験結果発表会終了後に,個別に実験全体を考察しレポートをまとめる。
 そのレポート内容,および個々の実験への参加度(グループへの貢献度)により評価する。
(6)成績評価の基準 100点満点の評点で成績評価を行い,秀(S):90点以上,優(A):80点以上90点未満,良(B):70点以上80点未満,可(C):60点以上70点未満,不可(D):50点以上60点未満,不可(F):50点未満,とする。
 最低限の実験グループにおける役割の遂行,発表会への参加,レポートの提出の3条件を満たせば評点60点は確保される。個々の実験への参加度(グループへの貢献度),レポート内容により評点を加算する。
(7)事前事後学習の内容 微分方程式の解法には種々のやり方があり、教科書で学んだ方式以外でも他の手法は用いるので,独習が必要となる場合もある。具体的な実験方法については(特にインターネット上に)たくさんの情報があるので参考にしてよいが,そこから科学的に正しく有用な方法を選択する能力も身につけて欲しい。
(8)履修上の注意 先進プログラムを希望する場合には必修である。物理学コースの学生に対する受講者数制限は行わないが,積極的に取り組む学生を強く希望する。
 必要に応じて工具,工作機械などを使う場合もあるので,安全には十分留意すること。
(9)質問,相談への対応 適宜対応する。
【教科書】なし
【参考書】なし
【添付ファイル】 なし



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