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開講年度 2019年度 登録コード SB513300
授業名 固体物性Ⅰ
Solid State Pysics Ⅰ
担当教員 天児 寧 副担当  
講義期間 後期 曜日・時限 木2 講義室 理学部第2講義室 単位数 2
対象学生 3,4年 授業形態 講義 備考 自由
授業で学べる「テーマ」 その他
授業で扱う「志向」(本学で重点的に育成するマインド) その他
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業のねらい授業で得られる「学位授与の方針」要素/◎:全学共通
・専門知識に基づく論理的な思考力。
【授業の達成目標】
・固体の磁気的な性質についての原理と応用を理解することができるようになる。
【授業のねらい】
物性の研究方法には大きくわけて理論的方法と実験的方法があるが、本授業では、実験的な立場から物性研究を講義する。Iでは主に固体の磁気的な性質についての原理と応用を理解するのが目的である。
(2)授業の概要磁性の起源、種類、磁気構造等磁性の基礎について解説した後、 磁化測定や核磁気共鳴測定などの主な実験的探索方法について述べる。最後に強力磁石材料の進化および磁気冷凍材料などの新機能材料について紹介する。授業中、適宜練習問題等を各自で解いてもらう。
(3)授業のキーワード磁性、実験原理、機能材料
(4)授業計画1. 磁性の基礎 (第1-8回)
   1-1 磁界と磁化
   1-2 原子の磁気
   1-3 常磁性と反磁性
   1-4 磁気的秩序(1)
   1-5 磁気的秩序(2)
   1-6 結晶構造と磁性物質 
2. 実験的探索方法  (第9-12回)
   2-1 巨視的測定(1) 磁化測定
   2-2 巨視的測定(2) 電気伝導測定など
   2-3 微視的測定(1)メスバウアー効果測定
   2-4 微視的測定(2)核磁気共鳴測定
   2-5 微視的測定(3)中性子線による測定など
   2-6 高圧技術など最新技術
3. 磁性がからむ機能材料  (第13-15回)
   3-1 強力磁石材料 
   3-2 磁気冷凍材料
   3-3 強磁性形状記憶材料
   3-4 超伝導材料
   3-5 熱電材料,ハーフメタルなど
(5)成績評価の方法満点100点の内訳は、1.磁性の基礎, 2.実験的探索方法, 3.磁性がからむ機能材料に関するレポートを各20点、授業中に解いた練習問題等受講姿勢に関する点を25点とする。
(6)成績評価の基準成績90点以上を『卓越している』、80-90点を『かなり上にある』、70-80点を『やや上にある』、60-70点を『水準にある』とみなす。
(7)事前事後学習の内容授業の3日前にeALPSにより資料を配布するので、各自予習をすること。授業の内容を踏まえ、1.磁性の基礎, 2.実験的探索方法, 3.磁性がからむ機能材料に関するレポートをまとめること。
(8)履修上の注意予備的な知識として「物性序論」で学習する固体についての基礎的な知識があることが望ましい。
(9)質問,相談への対応木曜日16時から17時までをオフィスアワーとする。(その他の時間でも可。)
【教科書】なし
eALPSにより資料を配布する。
【参考書】キッテル著「固体物理学入門」
志賀正幸著「磁性入門」など
【添付ファイル】 なし



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