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開講年度 2018年度 登録コード 13127101
授業名 臨床心理学概論
Introduction of Clinical Psychology
担当教員 清水 健司 副担当  
講義期間 後期 曜日・時限 木4 講義室 共通教育12講義室 単位数 2
対象学生 授業形態 講義 備考  
授業で学べる「テーマ」 キャリア
授業で扱う「志向」(本学で重点的に育成するマインド) その他
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業のねらい授業で得られる「学位授与の方針」要素/◎:全学共通
・◎みずからを他者や社会との関わりのなかで捉え、自己啓発に努めることができる【自己認識・自己啓発マインド】
・◎理想や倫理観をもって社会の平和的・持続的発展のために行動できる【社会的行動マインド】
【授業の達成目標】
・自己存在を、他者との相互作用から成り立つものであることを深く理解できるようになる
・基礎的な理論を深く学ぶことで、自分あるいは他者の精神的健康を維持するための行動指針が理解できるようになる
【授業のねらい】
臨床心理学という学問を扱う際においては、「こころの問題」との対峙は避けて通ることができない。「こころの問題」と言われると単純に重い精神疾患だけが連想されるかもしれない。しかし、臨床心理学で扱われる「こころの問題」とは我々が日常的に経験している「こころの揺らぎ」までを含んでいるため、極めて広範かつ身近な問題とも言える。
授業では、臨床心理学の基礎的な知識を獲得することによって、自分が他者や社会環境との相互作用の中で生活していることを再認識できるようになり、冷静な判断力を持って自分と他者の精神的健康維持に資する社会的行動マインドを持つことができるようになる。
(2)授業の概要 臨床心理学における様々なトピックを紹介する。また、実際像がつかみにくい領域であるため、映像教材等を利用することで多面的な学習を構成する。その上で、取り上げたトピック内容の全体的な理解に加えて、それに対する自分の意見を述べる小レポート課題(授業内にて)を数回にわたって設定する。
(3)授業のキーワード心理療法、心理学的介入、心理的アセスメント
(4)授業計画 1回 ガイダンス
 2回 臨床心理学とは何か?
 3回 臨床心理士・公認心理師という職業
 4回 クライエント中心療法(1)
 5回 クライエント中心療法(2)
 6回 精神分析学(1)
 7回 精神分析学(2)
 8回 行動療法・認知行動療法(1)
 9回 行動療法・認知行動療法(2)
 10回 精神障害に対する心理的アプローチ
 11回 発達障害を持つ子どもに対する心理的アプローチ
 12回 対象喪失への対応(1)
 13回 対象喪失への対応(2)
 14回 認知症高齢者への心理的アプローチ(1)
 15回 認知症高齢者への心理的アプローチ(2)
 16回 期末試験

 講義は、15回全て主担当者が実施する。
 講義の中で数回の小レポート課題を実施する。(講義終了後に提出)
 
授業全体のテーマは、心理療法における大きな3つの柱を理解すること、加えて対象が変わることで求められる様々な工夫に触れ、臨床心理学のアウトラインをつかむことにある。
 
(5)成績評価の方法成績評価は、講義の中で課される小レポートの内容(40%)、期末試験(60%)とする。ただし、いずれも毎回の授業の積み重ねが重要であることを強調しておく。

(6)成績評価の基準小レポートおよび期末試験の評価については、
1.問題の内容・その背景要因が理解できているか
2.関連する学説・理論がきちんと把握できているか
3.自らの体験水準と有機的にリンクできているか
4.文章全体として「他者に伝えるため」の基本的な体裁が整っているか
5.自らの独自の見解を付加しつつ、教員を感心させるレベルにあるか

1から5までの5項目を満たしていれば「かなり上にある」。4項目なら「やや上にある」。3項目なら「その水準にある」とする。
(7)事前事後学習の内容また、資料は授業終了後にe-alpsへアップするので、各自で授業時間外の学習において活用すること。授業内容は毎回の積み重ねであるため、こまめに資料を確認することは重要なプロセスである。
(8)履修上の注意 本講義で取り上げられる内容は、受講生が日常的に体験することにも関連してくる。したがって履修をした場合、自分自身の様々な問題と内容が重複する可能性があることに十分な留意をしておいてもらいたい。また講義の内容については、自らの問題として捉え、積極的に参加する姿勢が求められる。
 教科書は特に指定しないが、自分に合った臨床心理学の関連書籍に少なくとも数冊はあたってもらいたい。また、出席確認システムについては、授業開始15分までを出席とし、それ以降は欠席と認定する。
(9)質問,相談への対応 質問、相談については、基本的に授業の枠内でお願いします。
 ただし、メールでも随時受け付けています。 kshimi@shinshu-u.ac.jp
 研究室の場所は、人文学部棟5F。
【教科書】「指定しない」
【参考書】「指定しない」
【添付ファイル】 なし



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