(1)授業の達成目標 | 【授業で得られる「学位授与の方針」要素】 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 24Tカリ, 23Tカリ | 【22T~】専門分野における専門的学力が身についている。 | ⇔ | 環境調和型社会を目指すために必要な生態学の基礎概念を説明でき,さらに生態学を応用した環境浄化技術を説明できるようになる。
| 【22T~】専門的学力を基礎とし,的確な情報を収集・理解し,これを他の人に発信できる能力が身についている。 | ⇔ | 様々な生態系や生態学を応用した技術について的確な情報を収集・理解し,レポートとしてまとめたり,説明できるようになる。 | 【22T~】様々な課題を見つけ取り組む力が身についている。 | ⇔ | 将来の気候変動やエネルギー動向および食糧事情などをふまえて,好ましい生態系を構築するための課題を発掘し,それらの解決方法を提案できる。 |
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(2)授業の概要 | 本講義の前半ではまず細胞における生命現象から生態系にいたるまでの物質とエネルギーの流れを大きくつかみ,それから様々な生態系の特性を学習する。後半では生態学を応用した自然保護やビオトープ再生,環境保全技術について事例紹介を交えながら講義をする。紹介された事例を通じ,生態系の保全や再生に関する手法を提案できる能力を身につける。 |
(3)授業計画 | 第1回:生命とエネルギー 第2回:遺伝と進化 第3回:環境と生物 第4回:食物連鎖と生態ピラミッド 第5回:様々な生態系における物質生産(陸上生態系と海洋生態系) 第6回:生態系における物質循環 第7回:種の遷移と生態系の性質 第8回:種の多様性と生態系の安定性 第9回:閉鎖系と開放系の生態学 第10回:生態系における土壌の役割 第11回:自然保護のあり方 第12回:外来生物の生態学 第13回:ビオトープの考え方 第14回:ビオトープの再生(多自然川づくり) 第15回:エコテクノロジーを利用した環境浄化,授業アンケート 定期試験 |
(4)成績評価の方法 | 生物学および生態学の基礎,そして,それらの考え方を応用した技術(生態系の保全に必要な手法など)に関する筆記試験を実施する。単位認定は,定期試験の成績(100%)で判定する。 ※出欠の確認は口頭と出席確認システムを併用する(口頭重視)。 |
(5)成績評価の基準 | 授業の達成目標に関して問われる定期試験の成績が90点以上の場合,得られた知識の活用が可能で,「卓越している」と見なし,秀とする。80-89点では応用的な項目もほぼ理解し「かなり上にある」と見なし,優とする。70-79点では基本的項目は一通り理解し「上にある」と見なし,良とする。60-69点では必須項目は理解し「合格水準にある」と見なし,可とする。59-50点以下では合格水準より「やや下にある」と見なし,不可(D)に,49点以下では「合格水準にない」と見なし,不可(F)とする。 |
(6)事前事後学習の内容 | 講義では他の土木工学系講義ではなじみのない用語・概念も多く出てくる。講義中に配布したプリントなどを利用し,授業内容をしっかり復習すること。またレポート作成を通じ,人間の生活が環境に対し,どのような影響を及ぼしているかを再確認してほしい。 |
(7)履修上の注意 | 講義では液晶プロジェクタを多用し,おこなう。 過去の試験問題および参考となる試験問題(環境生態工学)はつぎのURL(http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/engineering/department/civil/ matsumoto/kougi.html)からダウンロード可能であるので活用してほしい。
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(8)質問,相談への対応 | 月曜日16時から17時までをオフィスアワーとする。場所は水環境・土木工学科棟4階松本教員室である。対応できるときはその他の時間でも可能である。 |
(9)その他 | |
【教科書】 | 指定しない。 |
【参考書】 | 生態学入門 第2版(日本生態学会編)東京化学同人(2800円),人間活動と生態系(日本生態学会編)共立出版(3400円),ビオトープ管理士資格試験 公式テキスト(日本生態系協会監修)日本能率協会マネジメントセンター(2800円),共生の生態学(栗原康著)岩波書店(品切れ中),環境・生命科学(榊佳之・平石明編)東京化学同人(2900円) |
【添付ファイル】 |
なし |