シラバス表示
        
開講年度 2021年度 登録コード L1632400
授業名 感情・人格心理学
授業タイトル  
担当教員 白井 真理子 副担当  
講義期間 前期 曜日・時限 木1 講義室 人文第1講義室 単位数 2
対象学生   授業形態   備考  
授業で学べる「テーマ」 その他
授業で扱う「志向」(本学で重点的に育成するマインド) その他
全学横断特別教育プログラム
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

授業のねらい授業で得られる「学位授与の方針」要素
・自明とされる事柄に対し、深くその根拠を問い直し新たな認識を構築できる思索力
・変容する社会を冷静に分析し、時流に迎合することなく価値判断できる批判力
・過去の英知の批判的継承のうえに立って創造的な未来を切り拓く開拓力
【授業の達成目標】
・主に感情やパーソナリティといった人間の諸側面について理解し、知識を獲得する。
・身の回りの出来事について、感情心理学、人格心理学の知見に基づき、科学的観点から考察できるようになる。
・人間のこころの働きを明らかにする上で、多角的に物事を捉える大切さを理解できるようになる。
【授業のねらい】
感情は、古くから人間の興味の対象となってきたものの、これまで科学的な対象となりえず、現代の心理学において実は取り残されてきたテーマの1つである。感情は、われわれの日常と共にあり、かつ日常を彩るものである。感情は直観的に理解ができる一方で、目に見えるものではないため、感情の本質を捉えることは非常に難しい。本授業では、感情そしてパーソナリティ心理学の知見を概説し、科学的な視点での物事の見方を学ぶ。また、知識を獲得するだけでなく、日常生活の諸問題に対しても科学的な観点からの考察ができることを目指す。
これにより、「自明とされる事柄に対し、深くその根拠を問い直し新たな認識を構築できる思索力」や「変容する社会を冷静に分析し、時流に迎合することなく価値判断できる批判力」、「過去の英知の批判的継承のうえに立って創造的な未来を切り拓く開拓力」を高めることをねらいとする。

授業の概要本授業では、感情に関する諸理論や感情喚起の機序から、測定方法、身体反応との関連、感情が行動に及ぼす影響など幅広い観点から多角的に紹介する。また、感情状態の持続が年単位になったものをパーソナリティと捉える観点から、パーソナリティの概念や理論、測定についても論じ、感情そして人間について理解を深める。知識獲得だけでなく、当該分野の諸問題についてどのように考えるか、自分の意見としてまとめることも求める。
授業計画第1回:感情とは?
第2回:感情の理論と生起機序
第3回:感情の発達
第4回:感情の測定
第5回:感情の表出
第6回:感情の機能(1)―ネガティブ感情の機能―
第7回:感情の機能(2)―ポジティブ感情の機能―
第8回:感情と身体反応(1)―自律神経系―
第9回:感情と身体反応(2)―中枢経系―
第10回:感情と健康
第11回:パーソナリティとは?
第12回:パーソナリティの理論
第13回:パーソナリティの測定
第14回:パーソナリティと健康
第15回:まとめ、授業評価アンケート
成績評価の方法業内でのリアクションペーパーに対する回答(30%)、期末試験(70%)によって、感情・人格心理学についての理解度を総合的に評価する。
成績評価の基準リアクションペーパーおよび期末試験は以下の観点から評価する。

1、授業で紹介した用語について理解できているか
2.授業で紹介した理論について理解できているか
3.問題の背景にある事象を理解できているか
4.理論を抽象的に理解しながら、具体的な問題と関連づけられているか
5.理論を踏まえながら、自分独自の視点で考察されているか

1-5において5項目を満たしていれば、「かなり上にある」、4項目であれば「やや上にある」、3項目でれば「その水準にある」と評価する。
事前事後学習の内容感情・人格心理学に関する内容は、日常の中にありふれている。自身で学んだ知識を授業内だけでなく、日常の中でも思索するように努めること。また、授業内容を復習し、わからない点は次回までに明らかにしてくる。
履修上の注意受講生が授業内容について自らの問題として捉え、積極的に質問することを求める。
質問、相談への対応火曜日の昼休みをオフィスアワーとし、研究室で対応する。
【教科書】特に指定しない
【参考書】浜治世・浜保久・鈴木直人(共著)(2002)  感情心理学への招待―感情・情緒へのアプローチ サイエンス社
内山伊知郎(監修)(2019) 感情心理学ハンドブック― 北大路書房
島義弘(編)(2017) パーソナリティと感情の心理学 サイエンス社
【添付ファイル】 なし



戻る