(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 的確に情報を収集し,理解し,発信する力 | ⇔ | ・インクルーシブデザインの考え方を知り、新しい視点で物事を見ることができるようになる。
・自ら選定したテーマについて様々な情報を収集し、その内容を踏まえ自身の考えを組み立てることができるようになる。
・様々なテーマでディスカッションすることを通して、思考力やコミュニケーション力を身につける。 |
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(2)授業の概要 | 本ゼミナールは、社会にある様々な課題の中で受講生自身が関心のあるテーマについて、『インクルーシブデザイン』の視点を基にして、課題解決プランを提案できるようになることを目指します。 毎回の授業では、各自の課題解決プランの提案に向け、教員も含めたゼミナールのメンバーでディスカッションをしながら、既存のアイディアや慣習などにとらわれず、自ら考え最善策を探していくための思考を繰り返します。
過去の受講生のテーマは、 『人的交流の減少を解消するための博物館モデル』、『教育虐待を解消するための自己肯定感モデル』、『病院内にもっと笑顔を:インクルーシブデザインの提案』、『誰もが得意な分野で活躍できる社会』などでした。 皆さんはどのようなテーマを深めますか?
本ゼミナールを通して、一般教養の学びと、専門分野の学びをどのように繋げていくのかが少しわかると思います。 仲間とのディスカッションを通して自分の可能性を広げたい人は積極的にエントリーをしてください。 |
(3)授業のキーワード | 多様性、共生社会、課題発見・解決、自己発見・グループワーク、プレゼンテーション |
(4)授業計画 | 【テーマ:インクルーシブデザインゼミの入り口】 1)ガイダンス・受講生自己紹介とディスカッション:『インクルーシブとは何か?を考える』 2)グループワーク:『インクルーシブとは何か?を掴む』 3)ディスカッション:『インクルーシブデザインとは何か?〇〇デザインとの違い』 【テーマ:各受講生の興味関心の発見】 4)発表:『受講生の興味関心のあるテーマ・社会的な課題について』 5・6・7)各テーマに関連したディスカッション:『問題の意識化・課題の明確化・解決策の検討』 【テーマ:各受講生の興味の深化と専門分野との繋がりの発見】 8・9・10)課題解決策の提案とディスカッション:『課題と解決策の繋がりの確認・進化/深化』 11・12)プレゼンテーション準備:『伝わるプレゼン/ポスター・キャッチコピーづくり』 【テーマ:ゼミナールの成果発表と今後に向けて】 13・14・15) プレゼンテーション・相互評価
最終回終了後 webにて授業アンケートを行います。 |
(5)成績評価の方法 | 1)授業への取り組み(ディスカッションへの積極的参加:50点) 2)思考・理解度(ディスカッションや提出物の内容:20点) 3)課題解決プランの考案と発表(最終成果物:30点) |
(6)成績評価の基準 | 1)授業への取り組み(ディスカッションへの積極的参加:50点) ・自分の考えや伝えたいことを的確に伝えられるよう表現を工夫している。 ・多様な受講生の考え方に触れ、自分の考えと合わせながらディスカッションの場面で発言したり、文字等で発信したりしている。 ・自分の考えや興味のあるテーマと異なるテーマについても、建設的な批判や意見を述べたり、質問を投げかけたりしている。 以上ができている場合は最大50点とする。
2)思考・理解度(ディスカッションや提出物の内容:20点) ・各自が設定したテーマに関連する情報や知見を積極的に収集し、それらが本当に正しいものであるかどうかも含め吟味し、自らの考えを持つ。 ・他の受講生が設定したテーマや話題提供について、複数の視点から考えることができる。 以上ができている場合は最大20点とする。
3)課題解決プランの考案と発表(最終成果物:30点) ・設定したテーマについて、社会的背景や問題点を把握し、その解決に向けたプランが提案されているか。課題の分析と解決プランの筋が通っているか。またその内容がインクルーシブな視点を踏まえた内容であれば最大20点とする。 ・聞き手にわかりやすく、魅力的なプレゼンテーションが実施できているか、その内容が教員を感心させるものであれば最大10点とする。
※欠席および20分以上の遅刻と早退は減点する。 ※課題解決策の提案と発表は必須。
以上の内容を合計し、 60点以上70点未満を「水準にある」 70点以上80点未満を「やや上にある」 80点以上90点未満を「かなり上にある 90点以上を「卓越している」 として評価する。 |
(7)事前事後学習の内容 | 【事前学習】 ・興味のあるテーマはもちろん、様々な社会課題について問題意識を持てるよう、日頃から新聞などから情報を得ること ・日頃から、複数の視点や批判的な視点で物事を捉えてみるトレーニングを自主的に行うこと ・自分の考えを他者に伝えられるよう、情報や考えを整理したり、概念図にできるようにすること
【事後学習】 ・ディスカッションを通して、新たに考えたことや、自らに足りなかった視点を整理しプランの考案に活かすこと ・各自の発表や質疑応答でうまく答えられなかった点や、わからなかった点について調べたり考え直したりして、プランの考案に活かすこと
※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。 |
(8)履修上の注意 | 1)本ゼミナールでは、知識や正解を与えられるのではなく、自ら考えることや他者とのディスカッションから解決策を模索していきます。そのため、主体的・積極的な学習の態度を求めます。 2)各自興味のあるテーマを設定し、ゼミナールを通して、課題の分析と解決策の提案を行います。課題解決プランの発表は、本ゼミナール修了の必須条件です。
※ インクルーシブデザインゼミA と インクルーシブデザインBは、開講時期が異なる同じ授業です。前期に単位修得した人は履修できません。 |
(9)質問,相談への対応 | 基本的には授業時間の前後に直接受け付けます。 メールでの連絡の際は、新入生ハンドブック等を参照の上、一般的なメール送信のマナーに沿ってメールをしてください。 加藤彩乃 a_katou@shinshu-u.ac.jp |
(10)授業への出席 | <出席確認について> 授業の出欠は、呼名への応答で確認します(出席確認システムは使用しません)。 授業開始後20分までは遅刻、遅刻3回で1回欠席とします。
<授業への出席について> 本授業は、「信州大学における授業の出席に関する要項」第4に規定する「修学の補充の対象とする事由」で欠席し、補充を受けた場合を含み、欠席回数が5回以上になると、授業の達成目標に到達することができないため単位が認定されません。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 「学修の補充の対象とする事由」により出席できない場合は、共有教育履修案内に掲載されている方法により補充を受けるための申請を行なってください。
ただし、「学修の補充の対象とする事由」に該当する場合であっても、5回以上対面授業に出席できない場合は、授業の達成目標の到達に至る教育の質を担保することができないため、評価はできません。 |
【教科書】 | 指定なし |
【参考書】 | 指定なし |
【添付ファイル】 |
なし |