(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力 | ⇔ | ・種々の環境問題について、その原因、現状および現在国内外で行われている取り組みについて説明することができる。
・新聞や学術論文、本などを利用して、最新の環境問題に関連する信憑性の高い情報を取得することができる。
・自然環境と人間社会との関係性のあり方について、自分なりの視点や観点から意見を述べることができる。 |
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(2)授業の概要 | 現在、国内に目を向けても国外に目を向けても人間社会は様々な環境問題に直面している。半世紀ほど前は “環境問題=公害”のような認識が広く持たれていたが、現代は地球規模の気候変動から生物多様性保全、海洋プラスチックなど、考えなければいけない問題は多岐に渡る。環境問題の基礎知識は、今後どのような専門分野に進んでも必ず必要になると言っても過言ではない。本講義では、環境問題に関する基礎的な知識を幅広く学ぶ。 環境問題に対する取り組みは明確な科学的根拠が示されるのを待ってからでは手遅れとなることが多いため、多くの場合、科学的な根拠を明らかにする研究活動と同時進行で目の前で起きている問題に対処することが求められている。本講義では、新聞や学術論文、本などを用いた課題に取り組むことにより、環境問題に関する最新の情報を取得し、自身で考える力を養う。 |
(3)授業のキーワード | 地球環境問題、気候変動、環境汚染、生物多様性、生態系サービス、絶滅危惧種、持続的な開発目標(SDGs) |
(4)授業計画 | 1. ガイダンス 2. 環境保全の歴史 3. ”ヒト”と環境問題 4. 生物多様性の減少① 5. 生物多様性の減少② 6. 生物多様性の減少③ 7. 気候変動① 8. 気候変動② 9. 気候変動③ 10. 気候変動とエネルギー資源 11. プラスチックごみ問題① 12. プラスチックごみ問題② 13. 資源の枯渇①【オンデマンド形式を予定】 14. 資源の枯渇②【オンデマンド形式を予定】 15. まとめ,授業アンケート【オンデマンド形式を予定】 なお、授業の進行状況により内容は順序の入れ替えや変更をすることがある。 |
(5)成績評価の方法 | 中間レポート2回(20点、10点)と最終レポート30点、授業後の感想文(40点)の総合点に基づき評価する。 |
(6)成績評価の基準 | 授業後の感想文や小テストでは、授業内容を正確に理解できているか、意欲的に受講しているかという観点で評価する。 各レポートは、(i)テーマ設定が的確か、(ii)論理的に文章が構成・展開されているか、(iii)自分なりの視点を持ち、課題を考察しているか(iv)独創的な考えが含まれているか、という観点から評価する。(i)から(iv)の4項目を満たせば「かなり上にある」、3項目であれば「やや上にある」、2項目であれば「水準にある」とする。 |
(7)事前事後学習の内容 | 「環境保全」は、生物学、経済学、法学、政治学、人文科学など、様々な学問の知識を統合して考える必要がある。したがって、講義の主題に関連する幅広い分野の本を各自読んでおくこと。また、環境問題に関係する報道に対して日頃から気を配り、インターネットだけではなく本や新聞も駆使して理解を深め、自身の考えをまとめる作業を行うこと。
※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。 |
(8)履修上の注意 | 本講義は全学横断教育プログラム「環境マインド実践人材養成コース」の認定科目(コア科目群)であるため、受講希望者が定員を上回った場合、環境コース受講希望者を優先することがある。 |
(9)質問,相談への対応 | 授業中や授業時間後に質問や相談に応じる。直接研究室を訪ねてもらっても構わないが、外出していることがあるので、事前にメールで連絡しておくことを勧める(メールアドレス:asanoiku@アットマーク以下は大学で付与されるメールアドレスと同じ)。 |
(10)授業への出席 | 原則対面での参加とします。授業開始までに座席のQRコードを読み取ってください。読み取りを忘れた学生は、必ずその日の授業終了直後に申し出てください。 出席登録の不正が判明した場合は、厳正に対処します。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 出席停止などの理由により授業に出席できない学生に対しては、オンデマンド形式の受講を認めます。授業開始までにメールで連絡してください。 |
【教科書】 | 指定しない。 必要に応じて、授業内で資料を配布する。 |
【参考書】 | ・環境省「令和5年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」 ・筑波大学 自然保護寄附講座編「自然保護学入門」筑波大出版会 ・宮内泰介編「どうすれば環境保全はうまくいくのか ―現場から考える「順応的ガバナンス」の進め方」新泉社 ・日本生態学会編「生態学入門」東京化学同人 ・ジャレド・ダイヤモンド「若い読者のための第三のチンパンジー」草思社文庫 このほか、必要に応じて授業の中で紹介する。 |
【添付ファイル】 |
なし |