(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力 | ⇔ | 農山村地域と環境についての課題を認識できるようになる。
農山村地域において形成される環境とその仕組みについて理解できるようになる。
農山村地域での新たな取組みをふまえて、今後のあり方について考えを持てる。
|
|
(2)授業の概要 | 講義は、Ⅰ.農山村の概要と課題認識、Ⅱ.農山村がつくりだした環境と仕組み、Ⅲ.農山村のあらたな活用と暮らし、Ⅳ.農山村の再生と創造、というテーマから構成される。Ⅰでは農山村の概況と環境の現状などを説明する。Ⅱでは農林業技術とそれによって成り立っている地域の仕組みについて、教員が関わる研究地域の事例をもとに解説する。Ⅲでは、各技術の詳細をアラカルト的に説明し、あらたな暮らしのあり方を模索する。以上を踏まえて、Ⅳではこれからの農山村の再生・創造の方向性について考える。講義は、各講師の専門的な観点、研究フィールドから、具体的事例をもってわかりやすく解説する。 |
(3)授業のキーワード | 信州 中山間地域 環境 地域再生 |
(4)授業計画 | 授業は、以下のような複数の教員が順次講義する方式で実施する。
Ⅰ.農山村の概要と課題認識 1.ガイダンス・講義の概要:これからの社会と農山村 内川 2.農山村での安全・安心な暮らし 内川 3.現代社会情勢からみた農山村の意義 内川
Ⅱ.農山村がつくりだした環境と仕組み 4. 里地と里山のつながり1(姨捨の棚田と水利用) 内川 5.里地と里山のつながり2(水源の森とため池) 岡野 6.里地と里山のつながり3(棚田の雑草管理) 渡辺 7.里地と里山のつながり4(棚田とため池の植物) 荒瀬 8.里地と里山のつながり5(巨大ビオトープ構造) 岡野
Ⅲ.農山村のあらたな活用と暮らし 9.里山の利用と植生の変遷 安江 10.有用植物資源の評価と活用 荒瀬 11.人工林の育成とその利用 岡野 12.伝統野菜の保全と活用 松島 13.里山の木質資源利用 安江 14.農山村の環境特性と活用 -山地酪農- 内川
Ⅳ.農山村の再生と創造 15.農山村の再生(まとめ) 内川
各教員は担当回に小テストを実施し、授業概要で示した各テーマ内容の理解度を随時判定する。 |
(5)成績評価の方法 | 成績は,担当する6名の教員が実施する各回の小テスト・レポート(各10点満点)を総合評価する。 |
(6)成績評価の基準 | 各教員が実施する小テスト・レポートにおいて、1)講義内容の概要を理解した、2)示された現況の具体的課題を認識できた、3)これら課題に対して示された対応策について理解した、4)その上で自らの見解を提示できている、の全てが達せられている場合は「卓越している」、1)~3)の項目を満たしていれば「かなり上にある」、2項目までならば「ややうえにある」、1項目であれば「その水準にある」と評価する。 |
(7)事前事後学習の内容 | 指定する参考図書、またはそれに関係するテーマについて事前に読み、感心を喚起することが望まれる。 また、各講義内で参考図書が示される場合も、これを事後に熟読し理解を深めること。
※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。 |
(8)履修上の注意 | 自ら考え、主体的に「気づく」姿勢を期待する。 講義内で提示される、参考図書や情報サイトなどは必ず目を通すこと。 授業開始5分以上経過しての入室は禁止します。 |
(9)質問,相談への対応 | 講義時間の後に連絡下さい。別途時間を要する場合もその折に日程等を調整します。 緊急の場合のみ、メールにて連絡を受け付けます。 yuchi@shinshu-u.ac.jp |
(10)授業への出席 | 全ての回への出席を基本とします。 特に、本講義はリレー形式のため、1回しか担当しない教員の回を欠席すると、その評点は0点となることがあります。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | やむをえなき理由により、授業を欠席する場合で、申出を行う場合は、当該担当回の教員へ直接メールで伝え、学修の補充内容について指示を受けてください。 |
【教科書】 | 指定しない |
【参考書】 | 木村和弘,棚田の保全と整備,ISBN(978-4-89732-376-3),農林統計出版,2017年,2300円
|
【添付ファイル】 |
なし |