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開講年度 2024年度 登録コード G2B60106
授業名 緑と水の保全学
Forest science, Landscape Ecology, and Landscape Planning
担当教員 大窪 久美子 副担当  
講義期間 後期 曜日・時限 金4 講義室 共通教育12講義室 単位数 2
対象学生 授業形態 講義 遠隔授業科目 備考  
信大コンピテンシー [説明] 該当
授業で学べる「テーマ」 環境共生
全学横断特別教育プログラム 環境マインド実践人材養成コース、グローバルコア人材養成コース ・ BASIC(国際理解)
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業の達成目標
授業で得られる「学位授与の方針」要素【授業の達成目標】
大学DP
学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力森林を代表とする緑地の機能や生物多様性、かつ土壌や水の動態と保全に関しての専門基礎的知識を修得し、これらの課題についても理解や考察ができるようになる。
(2)授業の概要「野生植物と人との関係(大窪)」では,日本産野生植物の絶滅危惧の現状について,特に人との関係性の変化がもたらした問題について紹介します。
「水と土の科学(小野)」では,森林の水源涵養(緑のダム)機能と,その機能の本質とされる森林土壌の働きについて,具体的な観測データを示しながら解説します。また,水源涵養機能の向上を目標とした土壌保全への取り組みを紹介します。
次に「流域の保全(福山)」では,土壌侵食防止・土砂災害の軽減などの森林の持つ公益的機能や,山地森林流域における水・土砂の移動現象とその保全について研究事例を交えて紹介します。
「生物多様性の保全(大窪)」では植物を中心に,生物種の多様性とは何か,また保全のための日本の取り組みについて紹介します。
後半に入り「景観からみた人と緑(上原)」では,(ランドスケープ)という単位で環境を包括的にみるランドスケープ・プラニングの具体的な手法や,その計画事例について国内海外の歴史的な事例や先進事例について紹介します。
さらに「森林生態系の攪乱と再生(城田)」では,長寿である樹木から構成されている森林生態系について,その特徴と機能を概説した上で,今後の森林生態系管理の方針と手法について紹介します。
また,「森をはかる(上村)」では,森の構成物である木全体(樹冠や幹から地下の根と土壌まで)や生き物,環境,そして私たちの生活と森との関係について,「はかる方法」を紹介します。
最終回は取りまとめの講義(大窪)です。各教員のテーマのつながりについて議論し,森林のみならず,人と自然の関係性のあり方,環境問題,利活用等について考えます。
(3)授業のキーワード森林、緑地、野生植物、水と土、森林計測、砂防、治山、景観、生物多様性
(4)授業計画(1) 10/4(金) ガイダンス・野生植物と人との関係1(大窪)
(2) 10/11 (金)野生植物と人との関係2(大窪)
(3) 10/18(金)水と土の科学1(小野)
(4) 10/25(金)水と土の科学2(小野)
(5) 11/1(金)流域の保全1(福山)
(6) 11/8(金) 流域の保全2 (福山)
(7) 11/15(金)生物多様性の保全1(大窪)
(8) 11/22(金)生物多様性の保全2(大窪)
(9) 11/29(金)景観からみた人と緑1(上原)
(10)12/6(金) 景観からみた人と緑2 (上原)
(11)12/13(金) 森林生態系の攪乱と再生1(城田)
(12)12/20(金)森林生態系の攪乱と再生2(城田)
(13)12/27(水)森をはかる1:木と地下を知る(上村)
(14)1/10(金) 森をはかる2:森の環境と人との関わり(上村)
(15)1/24(金) 緑と水の保全学 まとめ・授業アンケート(大窪)
(16)期末試験は実施せず、レポート評価
(5)成績評価の方法担当教員毎のレポート課題
(6)成績評価の基準講義の中で説明した内容が概ね理解できていれば「水準にある」,これに加え,提示された図表データを正しく解釈し,レポート中で議論がなされている場合は「やや上にある」,さらに個々のテーマを総合的に理解していれば「かなり上にある」,および応用的な考察ができれば「卓越している」。
(7)事前事後学習の内容次の講義までに,前回に説明した内容や課題等を復習してください。
※この授業は,60時間以上の時間外学習が必要となります。
(8)履修上の注意課題は必ず提出してください。
(9)質問,相談への対応随時連絡してください。
(10)授業への出席本授業は,「信州大学における授業の出席に関する要項」第4に規定する「学修の補充の対象とする事由」で欠席し,補充を受けた場合を含み,欠席回数が5回以上になると,授業の達成目標に到達することができないため単位が認定されません。
(11)授業に出席できない場合の学修の補充「学修の補充の対象とする事由」に該当する場合であっても,長期入院等で複数回にわたり出席できず,5回以上対面授業に出席できない場合は,授業の達成目標に到達に至る教育の質を担保することができないため,単位認定はできません。
【教科書】配布等で資料を提供します。
【参考書】「森をはかる」2003年 日本林学会「森林科学」編集委員会編 古今書院
「日本の植生」宮脇昭,小学館等,随時紹介
【添付ファイル】 なし



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