(1)授業のねらい | 授業で得られる「学位授与の方針」要素
・【2020年度以降カリキュラム対象】学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力
【授業の達成目標】
・数学および数学史について理解できるようになる.また,未解決問題に触れることで,発展し続けている数学を体感できるようになる.
【授業のねらい】 教養としての数学や数学史の知識を身につけ,数学がどのように発展してきたかを理解することにより数学に対する知的好奇心を高め,数学を俯瞰できるようになることが大きなねらいです. 円周率を用いたグループワークでは,自分の計算結果や考え方を異分野の人にも理解してもらえるように数学的言語能力を磨きます.さらに,発表することで大勢の人に数学を伝えるためのプレゼンテーション能力を身につけます. また,人間の直感が怪しいものであることを無限の概念を通して学び,数学の美しさとは何かについても考えられるように思考を深めます.
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(2)授業の概要 | 教養数学としてぜひ伝えておきたい数学をいくつか選び,古典的な内容から最先端の内容まで幅広く紹介します. また,円周率についてグループワークを行ったり,高校数学では扱われていない数学にもチャレンジします. 最後に,履修者全員で数学ビブリオバトル(数学の本の知的書評合戦)を行い,数学チャンプ本を決定します. なお,履修者の理解度に応じて内容を変更します.
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(3)授業のキーワード | 数学,数学史,グループワーク |
(4)授業計画 | 1.ガイダンス 100人の数学者 2.数学史 ギリシャの三大作図問題 3.和算 関孝和 4.素数 リーマン予想 5.円周率 グループ分け 6.円周率 グループ発表 7.オイラーの公式 無限級数 8.オイラーの公式 人類の至宝 9.無限の不思議 有限と無限の違い 10.無限の不思議 集合の濃度 (レポート締切) 11.トポロジー トピック1 12.トポロジー トピック2 13.未解決問題 (レポート発表者決定) 14.優秀レポートの発表会 15.数学ビブリオバトル (授業アンケート実施) |
(5)成績評価の方法 | 知的活動(グループワーク20%,レポート30%,発表30%,数学ビブリオバトル20%)を総合的に評価する. |
(6)成績評価の基準 | その水準にある:自分が調べたことをレポートにまとめたり,発表ができる. やや上にある:発展した内容を調べてレポートにまとめたり,発表ができる. かなり上にある:自ら深く思考した事をレポートにまとめたり,発表ができる. 卓越している:独自の新しい結果をレポートにまとめたり,発表ができる. |
(7)事前事後学習の内容 | 事前事後学習:講義で紹介した中から,もしくは自分が面白いと思う数学を一つ選び,深く掘り下げて勉強して下さい.
※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。 |
(8)履修上の注意 | 文系・理系を問いません. 授業の最後に「数学ビブリオバトル」を行いますので,数学の本を一冊自分で読みます.詳しいことは初回に説明します.
参考 第1回数学チャンプ本:「浜村渚の計算ノート」 第2回数学チャンプ本:「THE PARADOX」 第3回数学チャンプ本:「青の数学」,「青の数学2」 第4回数学チャンプ本:「やじうま入試数学」 第5回数学チャンプ本:「数学ガール フェルマーの最終定理」 |
(9)質問,相談への対応 | 随時対応します.研究室は全学教育機構北校舎3Fです. |
【教科書】 | 指定しない |
【参考書】 | 指定しない |
【添付ファイル】 |
なし |