(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 的確に情報を収集し,理解し,発信する力 | ⇔ | 数学の理論的な資料を正確に理解した上で、整理し発表することができる。発表内容に基づいた建設的な質疑応答ができるようになること。 |
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(2)授業の概要 | 発展的な統計理論を理解する上で必要な数学を輪読形式により学習する。輪読とは「発表担当者が予め決められた該当箇所を予習の上、発表する。発表内容について受講生間で議論し、学習する形態のこと」である。輪読を通じて数学の内容だけではなく、テキストの読解や発表の準備の方法といった演習で必要な基本的な事項についても学習する。
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(3)授業のキーワード | グループワーク、経済学 、数学、ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学
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(4)授業計画 | 第3回以降の講義内容は受講学生の状況に合わせる. 以下は講義計画の一例である. 第1回:ガイダンス 第2回:準備と発表について・発表担当者の決定 第3回:第一章 集合の定義と演算 第4回:第一章 全体集合 第5回:第1回小テストと第二章 写像 第6回:第二章 全射, 単射と合成写像 第7回:第二章 集合系と集合族 第8回:第二章 二項関係 第9回:第二章 商集合と well-definednessと第2回小テスト 第10回:第二章 商集合と well-definedness (続き) 第11回:第三章 濃度 第12回:第三章 ベルンシュタインの定理 第13回:第三章 整列集合 第14回:第三章 選択公理 第15回:第三章 選択公理(続き)と第3回小テストと授業アンケート |
(5)成績評価の方法 | 発表の態度・内容(20%) 小テスト(40%) 期末試験(40%) |
(6)成績評価の基準 | 「発表・質疑応答」・「試験成績」の両方が高い水準であれば『卓越している』、両方がやや高い水準であれば『かなり上にある』、両方が標準的な水準であれば『やや上にある』、内容の理解が標準的であれば『その水準にある』と評価する。 |
(7)事前事後学習の内容 | 発表担当者の場合、担当箇所の内容を理解し、わかりやすく発表するための予習が必要である。なお、理解出来ない箇所がある場合は何がわからないかを考え、調べた上で授業に出席すること。 発表担当者でない場合は予習の段階で該当箇所を読んだ上で理解出来ない箇所をはっきりさせ、理解できない点を発表者に質問すること。
※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。 |
(8)履修上の注意 | テキストの発表のための予習・復習(数学のテキストを自力で読み解き、発表の資料を作成するなど)が必要なため十分な授業時間外学修(毎週3時間程度)を確保出来る方のみ受講してください。この講義は輪読形式のため授業の進度は参加する学生の準備状況などに強く依存する。小テストの実施回と実施回数が変更となる場合がある。つまり、授業計画はあくまで計画であることに留意すること。 履修を決定する前にテキストに簡単に目を通し、テキストのレベルを確認した上で受講してください。必ず初回講義には出席してください。
受講人数の制限を行う場合がある。受講を強く希望する場合は9月27日(金)18時までに「受講希望理由」(A4で1ページ程度)をryotayabe@shinshu-u.ac.jpまでタイプしたものをwordファイルもしくはPDFファイルで送ってください。 |
(9)質問,相談への対応 | オフィスアワーは月曜日1時限、場所は経法学部研究棟512です。 |
(10)授業への出席 | 履修する全ての回に出席することを基本とする。演習の講義であるため、事前の準備を行った上で積極的に議論に参加する必要がある。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 演習形式のため発表資料を参照し、テキストの自習を行う必要がある。必要があれば質問を受け付ける。 |
【教科書】 | 藤岡敦,手を動かして学ぶ集合と位相,978-4-7853-1587-0,筑摩書房,2020,2800円+税 |
【参考書】 | 数学のテキストの読解に不慣れな場合は、 結城 浩,数学文章作法 基礎編 (ちくま学芸文庫),978-4480095251,筑摩書房,2013,1026円+税 キース・デブリン,数学的に考える (ちくま学芸文庫), 978-4480098986,筑摩書房,2018,1000円+税 竹山美宏, 数学書の読みかた, 978-4627082816, 森北出版, 2022, 1800円+税 を参照してください。数学のテキストを「読解」することの雰囲気がつかめると思います。 |
【添付ファイル】 |
なし |