(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力 | ⇔ | ・幅広い視野のもと物事を俯瞰し判断する力を身につける
・他者とのコミュニケーション能力を高める
・的確に情報を収集し,理解し,発信する力 |
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(2)授業の概要 | 地震や水害など災害の発生を耳にする機会が増えており、私たち自身の被災も決して他人事ではない。一方で日本のこれまでの防災システムは公助を中心に構築されたものであり、自助や共助による備えを充実し、災害に備える必要がある。近年東日本大震災の発生などによって一般市民の防災に対する意識は高まり、地域防災を担う人材の必要性も高まっている。本講義では地震や風水害などの災害発生の仕組みから、個人や社会がどう対応すべきかまで防災・減災に関する基本的内容や課題について講義や演習によって学ぶ。本学地域災減災センター連携教員や外部講師を交え、災害への備えに取り組む予定である。本講義は「防災士」資格取得のための推奨科目に位置付けられている。(履修上の注意を参照) |
(3)授業のキーワード | 「地震」「風水害」「災害」「地域防災」「防災教育」「防災減災」「防災士」「救命救急」 |
(4)授業計画 | 第1回 (4/11) 「ガイダンス」 第2回 (4/18) 「信州の火山と防災」 第3回 (4/25) 「火災現象原論と住宅火災の自助・共助」 第4回 (5/9) 「地震・津波による災害」 第5回 (5/16) 「信州の河川災害と対策」 第6回 (5/23) 「建築物の地震防災」 第7回 (5/30) 「災害時の医療と心のケア」 第8回 (6/6) 「避難所運営-学校と地域の連携-」 第9回 (6/13) 「防災情報の現状と課題」 第10回(6/20) 「災害からの復旧・復興と日常」,「知識を活かした災害活動と啓発1」 第11回(6/27) 「行政の危機管理」,「知識を活かした災害活動と啓発2」 第12回(7/4) 「災害を地域で語り継ぐために」 第13回(7/11) 「学校における防災教育」 第14回(7/18) 「災害時のこころのケア」 第15回(7/25) 「多様な主体による被災者支援とその連携」 第16回(8/1) 「企業における防災の取組み、現状と課題」
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(5)成績評価の方法 | 成績評価は課題(レポート・試験等)による 課題の出された科目に対して必ず提出をすること 1課題あたり100点満点とし、すべての課題を合計し課題回数分で割り平均点を出す。
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(6)成績評価の基準 | 総合的な評価点は次のように位置づけられる ■90点以上:秀(基準から卓越している)地域防災リーダーとして、災害と防災について多面的で豊富な知見を備え、地域や組織の防災減災活動を主導的に担う十分な能力がある ■80点以上:優(基準よりも、かなり上にある)地域防災リーダーとして、災害と防災について適切な知見を身につけ、防災減災活動を自律的に進めることができる ■70点以上:良(基準よりも、やや上にある)地域の防災人材として、実際の防災減災の実現に多くの寄与が可能な能力を身についている ■60点以上:可(基準を満たしている)災害の仕組みや防災減災活動の実施などについて十分な知見を身につけている ■59点以下:不可(基準を満たさない)
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(7)事前事後学習の内容 | ・各回について、関連する書籍などを図書館で閲覧し知見を深めておくこと。また授業後にはレポート等の作成を通じて、授業で得られた知見を定着させ、またより発展的内容について自ら学ぶ事を求める。 ・授業受講者に対して、さらに夏季休暇や後期にオプションで防災を学ぶ実習を予定している。希望者は下記①~③のいずれも体験して、防災の現状や課題を体験を通じて学ぶ機会を得ることができる。 ①復興ツーリズム(2014年神城断層地震の被災地(白馬村)を巡り、震災アーカイブを活用しながら地震断層や復興の形を体験します。 ②地域における避難所体験(マニュアル作成や避難所設営・運営の課題を体験する) ③防災教育を学ぶ(学校現場、特にフィールドワークを支援し防災教育を学ぶ) |
(8)履修上の注意 | コロナ感染症拡大状況と信州大学の行動基準をもとに、オンラインやオンデマンドで実施する可能性もある。受講にあたっては信州大学e-LearningプラットフォームeALPSシステムを活用する。 【防災士資格の取得について】 本講義は「認定特定非営利活動法人日本防災士機構」の「防災士」の受験資格を満たしている。防災士資格を希望する受講者は「防災士教本」を各自購入の上、「本講義の全ての回に出席」することが必要となる。さらに①最終回に出す防災士資格取得用課題レポートの提出、②別途実施する救命救急(実技)講習(無料)の受講、③防災士認定試験(有料)の受験が必要となる。「防災士」の資格試験方法については授業中に案内をする。④基本、防災士認定試験料金は (1)教本購入(4,000円)②受験料(3,000円)③登録料(5,000円)となる。尚、価格改定の可能性がある。防災士資格試験費用に関しては、授業中に案内をする。
本授業では写真やビデオ等による記録を行い、広報資料等に活用する場合がある。またメディア等による取材等が入ることもある。本事項を承諾するもののみ受講すること。 |
(9)質問,相談への対応 | 授業に関する質問や相談は授業終了後に受けつける。 もしくは必要があれば メール:t_kanda@shinshu-u.ac.jp へ連絡。 信州大学地域防災減災センター(0263-37-2064) ※担当教員は、外出や打合せが多いため対面相談が必要な場合は事前連絡すること ・なお、電子メール等の送付の際には、要件や氏名を記載ください。これら用件を満たさない連絡については、原則返答しない。
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(10)授業への出席 | 履修する全ての回に出席することを基本とする。出席しなければ課題情報がありませんので、成績評価は不可能となる。致し方ない欠席の場合は極力事前に申し出てること。また授業内容に即した課題を出す都合上、遅刻すると解答が難しくなる。決して楽ではないため、意欲ある学生のみ受講をお勧めする。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 本授業は防災士資格取得の条件となる性格上、全ての回に出席することを前提とする
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【教科書】 | 指定しない。 |
【参考書】 | 防災士教本
(防災士資格取得の場合は購入が必須となります。購入の際は、オリエンテーションまたは、各回の授業のときに申し出てください。
メールの場合は t_kanda@shinshu-u.ac.jp(神田)までご連絡ください。 |
【添付ファイル】 |
なし |