(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力 | ⇔ | ・微生物、キノコおよび動植物のバイオテクノロジーについて、先端技術および最新研究に関する知識を習得し、それらを理解できるようになる。
・ニューバイオテクノロジーに関する技術開発の歴史を知り、微生物、キノコおよび動植物のバイオ テクノロジーの発展に貢献した技術や研究に関する知識を習得し、それらを理解できるようになる。 |
|
(2)授業の概要 | 本講義では次の①~⑦の内容に関する話題を中心に解説する。 ① 醗酵を含め旧来のバイオテクノロジーからゲノム工学による新しいバイオテクノロジー ② 育種からエピジェネティクスまで、バイオテクノロジーの多岐にわたる分野の新たな可能性 ③ 低分子医薬品やバイオ医薬品の研究開発における課題 ④ 産業的にその発展が注目されているキノコの基礎知識とその育種・栽培技術の開発法 ⑤ 進化の過程で多様性を獲得してきたキノコの遺伝子レベルでの系統解析法と最新の研究成果 ⑥ DNAの構造と遺伝子の働き、微生物や動植物の細胞を用いた遺伝子組換え ⑦ 遺伝子組換え生物・食品について、その有用性と安全性の考え方 |
(3)授業のキーワード | 微生物、キノコ、幹細胞、ウイルス、遺伝子操作、遺伝子工学、ゲノム工学、タンパク質工学、エピジェネティクス、バイオ燃料、医療、低分子医薬品、バイオ医薬品、遺伝子組換え食品、遺伝子組換え生物 |
(4)授業計画 | 1 概論 バイオテクノロジー入門(藤田 10月1日) 2 遺伝子操作技術の歴史の概観に関する講義(保坂 10月8日) 3 微生物資源を利用した医薬品の開発に関する講義1(保坂 10月15日) 4 微生物資源を利用した医薬品の開発に関する講義2(保坂 10月22日) 5 エピジェネティクスに関する講義(鈴木 10月29日) 6 臓器間の情報のやり取りに関する講義(鈴木 11月12日) 7 低分子医薬品の研究開発における課題に関する講義(喜井 11月19日) 8 バイオ医薬品の研究開発における課題に関する講義(喜井 11月26日) 9 細胞の質的変化を促す食品成分に関する講義(三谷 12月3日) 10 臓器の老化と細胞の老化に関する講義(三谷 12月10日) 11 菌類・きのこ類のバイオテクノロジーに関する講義1(升本 12月17日) 12 菌類・きのこ類のバイオテクノロジーに関する講義2(升本 12月24日) 13 ニューバイオと醸造に関する講義1(新任教員 1月7日) 14 ニューバイオと醸造に関する講義2(新任教員 1月14日) 15 バイオテクノロジーの現状と今後の展望、授業アンケート(保坂 1月21日) 16 期末試験(藤田 1月28日) |
(5)成績評価の方法 | 成績は、教員が課すレポート、講義の理解度をみる小テスト、あるいは期末テストの採点結果に基づき、各教員の担当講義数を加味した上で総合的に評価する。 成績評価の大略として、①講義で重要であると示された情報としての知識を習得していること、②その情報に関連した科学的考え方およびその知識を応用する上での考え方を理解していること、さらに③自分なりのアイデアを組み立てることができることの項目に従って、その水準にある、水準よりやや上にある、水準よりかなり上にある、卓越している(上位10%程度)、とする。 |
(6)成績評価の基準 | 試験やレポート課題は、講義内容の理解度およびその達成度を評価するために実施する。講義内容の理解およびその達成度が60%以上を「その水準にある」、70 %以上を「やや上にある」、80%以上を「かなり上にある」とし、さらに、90%以上でかつ独創的なアイデアを認めた場合に「卓越している」とする。 レポートでは以下の6項目に対し評価する。(i)課題への理解が適切である。(ⅱ)課題の背景が説明できる。(ⅲ)課題に関する未解決の問題を説明できる。(ⅳ)未解決の問題に対する解決策を説明できる。(ⅴ)その解決策が独創的である。(ⅵ)レポートの内容が論理的で、文章が正しく構成されている。これら、6項目を全て満たしていれば「卓越している」、5項目であれば「かなり上にある」、4項目であれば「やや上にある」、3項目であれば「その水準にある」とする。 |
(7)事前事後学習の内容 | 講義の事前学習:講義のキーワード等を参考に事前調査し、調査結果を自分の言葉でノートにまとめる。また、教員から出された課題等に取り組む。 講義の事後学習:講義で紹介された内容を復習し、各自でノートにまとめる。さらに、講義で紹介された参考書や文献の調査を行い、その内容を自分の言葉でノートにまとめる。 以上の学習については、学習内容として決められた時間内にできる範囲を標準とする。 ※この授業は90時間の学修を必要とする内容であるため、60時間以上の時間外学習が必要となることを標準的な前提とする。 |
(8)履修上の注意 | 本講義は高校で学ぶ程度の生物学と化学の知識があることを前提にした内容になるが、どんな些細なことでも構わないので、理解できない語句や講義内容については積極的に質問すること。 正規の授業開始時刻の5分以後の入室を遅刻とする。
|
(9)質問,相談への対応 | 相談・質問事項があれは、講義の際に担当教員に、直接、相談・質問を行うこと。 また、Eメール(thosaka@shinshu-u.ac.jp)でも相談や質問を受け付ます。メールの場合、どの教員への相談・質問事項か明記すること。 |
(10)授業への出席 | 全ての回に出席することを基本とする。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 各講義の担当教員の指示に従うこと。 |
【教科書】 | 指定しない。 |
【参考書】 | 各講義の担当教員が講義の中で紹介する。 |
【添付ファイル】 |
なし |