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開講年度 2025年度 登録コード G2B46202
授業名 持続的「食・農・環境」論ゼミB
Sustainable management of food, agriculture and environment in rural societies.
担当教員 浜野 充 副担当  
講義期間 後期 曜日・時限 木5 集不定 講義室 共通教育26講義室 単位数 2
対象学生 授業形態 演習 遠隔授業科目 備考  
信大コンピテンシー [説明] 該当
授業で学べる「テーマ」 地域運営、環境共生、多文化協働
全学横断特別教育プログラム グローバルコア人材養成コース ・ BASIC(国際共修)
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業の達成目標
授業で得られる「学位授与の方針」要素【授業の達成目標】
大学DP
的確に情報を収集し,理解し,発信する力・持続可能な社会を実現するための課題に取り組む力 ・食生活と農業・流通・消費の変化について、グローバルな視点で理解するとともに、地域での農業実習や調理実習、農産物直売所視察を通してそれらの現状や課題を把握し、持続的な食・農・環境の確立にむけて、国際社会・地域社会のアクターとして行動できるようになる。
(2)授業の概要日本は20世紀後半の経済発展とともに、食料やエネルギーの自給率が低下し続けてきた。人口減少・高齢化とともに、経済発展が停滞する21世紀において、食料や自然環境を保持し安心・安全な生活を持続できるかについて考え行動するきっかけを提供する。農業・流通・消費とともに、食生活の変化について学習し、地域の農業実習や調理実習の体験から現状と課題を理解し、持続的な食料システムの構築について検討する。
本授業は、講義・グループワーク・実習(農業実習・視察、地域での調理実習、農産物直売所視察)を組み合わせて実施します。農業実習では3~6千円、調理実習では2千円程度の費用がかかる予定(学生負担)。
本授業では、日本人学生と海外からの留学生との国際共修授業として協働学習に取り組みます。日本語力が不十分な留学生が履修する場合に、英語を活用してコミュニケーションを図る。講義も英語と日本語を活用する。
(3)授業のキーワード課題発見・解決、持続可能な農業・食生活、自然資源の循環性と多様性、農村集落の現状と課題、フィールド学習、地理情報システム(GIS)、Rural Development, International Agricultural Development, International Collaboration, SDGs.
グループワーク、フィールドワーク.
(4)授業計画1.授業スケジュール
木曜日5限目の講義・グループワーク(10回程度)と、2回の実習(土曜日)を組み合わせます。詳しい日程は、eALPSに掲載します。

(1)講義・グループワーク(キャンパス内):木曜5限
10月第1週、第2週、第3週、第4週【講義・グループワーク】
11月第2週、第3週、第4週【講義・グループワーク】
12月第1週、第2週、第3週【講義・グループワーク】
1月第2週
(2)実習
10月~12月中のいずれかの土曜日に、農業実習・視察、地域の女性グループとの調理実習、農産物直売所等の視察。

2.授業で扱う内容
1.講義やグループワークでは、以下の内容について学習する。
・ガイダンス、顔合わせ、グループ分け、地理情報システムの使用方法説明。
・世界および日本・信州の食料システムの比較。
・日本の食文化と農業・食品加工業(発酵食品)の発展、課題。
・食レポによる学生同士・地域の食との比較および食の課題
・農作業運動・食・健康と家計の関連性

2.フィールドワーク
10月上旬~下旬のいずれかの土曜日:集落営農の機能と協働および農産物直売所の視察。
11月初旬~中旬のいずれかの土曜日:松本市の女性グループと調理実習を行い、食の質や費用について学び、自分の食を客観的に見つめる。

3.発表と総合レポート:フィールド学習と関連する講義の内容についてグループでまとめ発表するとともに、食・農・自然環境に対してどのように関わっていくかについて、自身のアクションプランを作成する。
(5)成績評価の方法事前学習および講義・実習の内容を基に、グループで現状・課題・解決策等について発表していただきます。発表資料やレポートを本科目の成果として提出し、それらの内容を以下の指標で評価します。
(ⅰ)適切な文献・フィールド調査から内容を正確に理解し、(ⅱ)論理的に文章が構成され、(ⅲ)オリジナルの見解を含み、(ⅳ)自分のことばで適切に表現でき、(ⅴ)教員を感心させるレベルにあるかという観点から評価します。(ⅰ)から(ⅴ)の5項目を満たせば「卓越している」、4項目を満たせば「かなり上にある」、3項目であれば「やや上にある」、2項目であれば「水準にある」とします。
(6)成績評価の基準90点以上:秀(授業の達成目標水準から見て卓越しいる)
80点以上:優(授業の達成目標水準よりかなり上にある)
70点以上:良(授業の達成目標水準よりやや上にある)
60点以上:可(授業の達成目標水準にある)
59点以下:不可(授業の達成目標水準を満たさない)
(7)事前事後学習の内容本授業のねらいを達成するためには、能動的な調査学習とフィールドでの体験が不可欠です。インターネットのみならず、文献、行政資料、新聞、学術誌など様々な媒体を使った調査から、正確な引用や出典明記等による情報の正確性を意識した調査学習を身につけます。
また、自分たちで現地見学を行う等の積極性を期待します。
(8)履修上の注意・単位を取得するためには,授業に出席するだけではなく,予習復習などの授業時間外学修を行う必要があります。
・フィールドワークにかかる費用は自己負担になります。
・学研災・学研賠に加入してください。
(9)質問,相談への対応質問は、メールで受け付けますので、浜野充 hamano_m@shinshu-u.ac.jp に連絡してください。
(10)授業への出席本科目は、ガイダンス、講義・グループワーク、フィールドワーク(農業・農産加工業視察、調理実習)を含みます。上記すべての授業・実習に参加することを前提とします。
本授業は,「信州大学における授業の出席に関する要項」第 4 に規定する「学修の補充の対象とする事由」で欠席し,補充を受けた場合を含み,欠席回数が1/3以上になると,授業の達成目標に到達することができないため単位が認定されません。
「学修の補充の対象とする事由」により出席できない場合は,共通教育履修案内に掲載されている方法により補充を受けるための申請をおこなってください。

授業の出欠は,出席確認システムや課題の提出で確認します。なお,QR コードを読み取れる端末を忘れた場合は,当該授業終了後に速やかに申し出てください。

(ただし、フィールドワークについては、履修人数と受け入れ先の状況により、制限される場合がありますが、その際はそれぞれのグループ同士で知見を共有し合うことで学びにつなげます。)

(11)授業に出席できない場合の学修の補充「学修の補充の対象とする事由」により出席できない場合は,共通教育履修案内に掲載されている方法により補充を受けるための申請をおこなってください.
【教科書】指定しません。
【参考書】農林水産省「食料・農業・農村白書」、「食育白書」
https://www.maff.go.jp/j/wpaper/

祖田 修(2010)農学原論 
(祖田修著作選集 第3巻 農学原論ー農業・農村・農学の論理と展望)
【添付ファイル】 なし



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