(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 的確に情報を収集し,理解し,発信する力 | ⇔ | ・持続可能な社会を実現するための課題意識が高まり行動できるようになる。
・農業・流通・消費の変化を、グローバルな視点で理解し、地域での農業実習や農産加工業視察を経験して、農産業の強みや課題を抽出し、持続的な食・農・環境の確立にむけて国際社会・地域社会のアクターとして行動できるようになる。 |
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(2)授業の概要 | 日本は20世紀後半の経済発展とともに、世界経済のグローバル化が進む中で、食料やエネルギーを海外に依存しそれらの自給率が低下し続けてきた。人口減少・高齢化とともに、経済発展が停滞する21世紀において、食料や自然環境を保持し安心・安全な生活を持続できるかについて考え行動するきっかけを提供する。農業・流通・消費とともに、食生活の変化について学習し、中山間地域農業の実習や農産物加工業視察を行う。その中で、現状を把握し課題を抽出し、持続的な国際社会・地域社会の構築について検討する。実習の参加には農業実習(3~6千円)の費用がかかる予定(学生負担)。 本授業では海外からの留学生との国際共修授業として協働学習を実施する。日本語力が不十分な留学生が履修する場合には英語を活用して、コミュニケーションを図る。 |
(3)授業のキーワード | 課題発見・解決、持続可能な農業・食生活、自然資源の循環性と多様性、農村集落の現状と課題、フィールド学習、地理情報システム(GIS)、Rural Development, International Agricultural Development, International Collaboration, SDGs. グループワーク、フィールドワーク. |
(4)授業計画 | 1.授業スケジュール 木曜日5限目の講義およびグループワーク(10回程度)と、2回の実習(土曜日)を組み合わせます。詳しい日程は、eALPSに掲載します。
(1)講義・グループワーク(キャンパス内:日程は変更の可能性有り。) 4月第2週、第3週、第4週【講義・グループワーク】 5月第2週、第4週:【講義・グループワーク】 6月第1週、第3週【講義・グループワーク】 7月第1週、第2週、第3週【講義・グループワーク】 (2)実習 5月~7月中のいずれかの土曜日に、農業実習および農産加工業視察を実施する。
2.授業で扱う内容 (1) 講義やグループワークでは、以下の内容について学習する。 ・ガイダンス、顔合わせ、グループ分け、地理情報システムの使用方法説明。 ・世界の農業と日本の農業の課題(比較)、日本の中山間地域農業の課題(平地と比較)。 ・農村集落、農業法人、集落営農組織について。 ・信州の農産物加工業発展と課題(小規模経営と大規模経営の比較)。 ・日本の食文化と食の変化、農業・農産加工業の課題。
(2)フィールドワーク 5月中旬~6月中旬のいずれかの土曜日:中山間地域農業実習実施(水田稲作:田植え・草刈) 6月中旬~7月初旬:農産物加工業(味噌、醤油等)の視察。
3.発表と総合レポート:フィールド学習と関連する講義の内容についてグループでまとめ発表するとともに、食・農・自然環境に対してどのように関わっていくかについて、自身のアクションプランを作成する。
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(5)成績評価の方法 | 事前学習および講義・実習の内容を基に、グループで現状・課題・解決策等について発表します。発表資料やレポートを本科目の成果として提出し、それらの内容を以下の指標で評価します。 (ⅰ)適切な文献・フィールド調査から内容を正確に理解し、(ⅱ)論理的に文章が構成され、(ⅲ)オリジナルの見解を含み、(ⅳ)自分のことばで適切に表現でき、(ⅴ)教員を感心させるレベルにあるかという観点から評価します。(ⅰ)から(ⅴ)の5項目を満たせば「卓越している」、4項目を満たせば「かなり上にある」、3項目であれば「やや上にある」、2項目であれば「水準にある」とします。 |
(6)成績評価の基準 | 90点以上:秀(授業の達成目標水準から見て卓越しいる) 80点以上:優(授業の達成目標水準よりかなり上にある) 70点以上:良(授業の達成目標水準よりやや上にある) 60点以上:可(授業の達成目標水準にある) 59点以下:不可(授業の達成目標水準を満たさない) |
(7)事前事後学習の内容 | 本授業のねらいを達成するためには、能動的な調査学習とフィールドでの体験が不可欠です。 インターネットのみならず、文献、行政資料、新聞、学術誌など様々な媒体を使った調査から、正確な引用や出典明記等による情報の正確性を意識した調査学習を身につけます。 また、自分たちで現地見学を行う等の積極性を期待します。
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(8)履修上の注意 | ・単位を取得するためには,授業に出席するだけではなく,予習復習などの授業時間外学修を行う必要があります。 ・フィールドワークにかかる費用は自己負担になります。 ・学研災・学研賠に加入してください。 |
(9)質問,相談への対応 | 質問は、メールで受け付けますので、浜野充 hamano_m@shinshu-u.ac.jp に連絡してください。 |
(10)授業への出席 | 本科目は、ガイダンス、講義・グループワーク、フィールドワーク(農業・農産加工業視察)を含みます。上記すべての授業・実習に参加することを前提とします。 本授業は,「信州大学における授業の出席に関する要項」第 4 に規定する「学修の補充の対象とする事由」で欠席し,補充を受けた場合を含み,欠席回数が1/3以上になると,授業の達成目標に到達することができないため単位が認定されません。 「学修の補充の対象とする事由」により出席できない場合は,共通教育履修案内に掲載されている方法により補充を受けるための申請をおこなってください。
授業の出欠は,出席確認システムや課題の提出で確認します。なお,QR コードを読み取れる端末を忘れた場合は,当該授業終了後に速やかに申し出てください。
(ただし、フィールドワークについては、履修人数と受け入れ先の状況により、制限される場合がありますが、その際はそれぞれのグループ同士で知見を共有し合うことで学びにつなげます。)
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(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 「学修の補充の対象とする事由」により出席できない場合は,共通教育履修案内に掲載されている方法により補充を受けるための申請をおこなってください. |
【教科書】 | 指定しません。 |
【参考書】 | 農林水産省「食料・農業・農村白書」、「食育白書」 https://www.maff.go.jp/j/wpaper/
祖田 修(2010)農学原論 (祖田修著作選集 第3巻 農学原論ー農業・農村・農学の論理と展望) |
【添付ファイル】 |
なし |