(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 的確に情報を収集し,理解し,発信する力 | ⇔ | ・SDGsの基礎である平和秩序の構築に関して、基礎知識を得て問題を理解し解説できるようになる。
・SDGsと平和秩序の構築に関して適切な情報を収集し批判的に検証・分析する基礎を学び、自己の主張を口頭と文章で展開することができるようになる。 |
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(2)授業の概要 | 過去と現在の平和と戦争について学びます。平和秩序を維持することは、持続可能な開発目標(SDGs)達成の基礎となる国際関係の最も重要な課題です。過去と現在の平和と戦争、SDGsに関する基本文献を読み、報告をまとめ議論することを通じて基礎知識を得たいと思います。毎回少し準備して演習に参加することが求められます。テレビから伝わるウクライナ等での戦争についての報道は衝撃的ですが、中々自分の問題として理解しにくいかもしれません。また自分が平和な社会を築く上で何ができるか、考え実践する機会も乏しいのが現状だと思います。日本の過去の戦争経験を伝える施設訪問等の校外学習や、現在の紛争地の人々の支援を行うNGOや平和教育を推進する行政機関の活動(松本市、松本ユース平和ネットワーク)を学ぶことによって、今自分たちができることを考えたいと思います。
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(3)授業のキーワード | 平和研究、グローバルイシュー、国際関係、紛争、難民、現代史、環境、SDGs、グループワーク |
(4)授業計画 | 1 ガイダンス:戦争と平和をどのように学ぶか、「平和とSDGs」現状と課題 2 「日本という国」1(文献購読とディスカッション1) 3 「日本という国」2(文献購読とディスカッション2) 4 レポート作成の基礎:文献を読み情報を取集し、問題を整理し考えレポートを書く。 5 日本の戦争経験から学ぶ1:日本はなぜ戦争をしたのか(文献購読とディスカッション1) 6 日本の戦争経験から学ぶ2:日本はなぜ戦争をしたのか(文献購読とディスカッション2) 7 日本の戦争経験から学ぶ3(まとめ):発表会・ディスカッション 8 戦争の教訓を学び伝える1:信州の施設訪問(松代、無言館訪問予定)*6/1土曜日に調整予定 9 戦争の教訓を学び伝える2:発表 ディスカッション 10 現在の戦争と平和「ウクライナ戦争」1:講義、文献購読、ディスカッション 11 現在の戦争と平和「ウクライナ戦争」2:講義、文献購読、ディスカッション 12 現在の戦争と平和「ウクライナ戦争」3:発表・ディスカッション 13 日本の安全保障政策:講義、文献購読、ディスカッション 14 平和な社会を築くために何が必要か:発表会・ディスカッション 15 SDGsと平和(まとめ)「私たちにできること」:発表会・ディスカッション
*参加メンバーの希望により、テーマは調整する。テーマの順番は入れ替わる可能性がある。
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(5)成績評価の方法 | 演習で出される課題レポート(2回程度: 総計50%)と最終レポート(4000字程度)(50%)で評価します。但し、毎回発表や議論のための準備を充分にしてゼミに参加し、全ての課題を提出することが単位認定の前提です。病気等の理由で欠席する場合は必ず教員に連絡して下さい。
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(6)成績評価の基準 | 授業内容の最も基本的なことが理解できていることをレポートで示せれば、「その水準にある」(可)。授業内容の充分な基礎知識があることを示せれば、「やや上にある」(良)。基礎資料や参考文献なども十分に学習したことを示せれば、「かなり上にある」(優)。授業や基礎資料・参考文献の学習に基づき、自己の見解を説得力のある形で示せれば「卓越している」(秀)。
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(7)事前事後学習の内容 | 毎回課題(文献講読、グループディスカッション、発表の準備、レポート作成等)を提出することが求められる。授業外で最低60時間の学習時間が必要。 |
(8)履修上の注意 | 問題意識を持って新聞や雑誌を読み、テレビニュースも注意して見て欲しい。主体的に授業に参加すること。校外学習については、6/1土曜日に行う予定。無言館の入館料(800円)が必要。 |
(9)質問,相談への対応 | 少人数の演習なので、授業時間中を活用して下さい。個別の面談が必要な場合は、まずメールで連絡して下さい。 |
(10)授業への出席 | 毎回準備して授業に参加して下さい。病気などで出席できない場合は課題の提出で代替します。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 授業に出席できない場合は、参考図書等を読み課題を提出することで学修の補充ができます。
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【教科書】 | 教科書は使用しない。 |
【参考書】 | 半藤 加藤 保坂 2021 太平洋戦争への道 1931 1941 NHK 出版新書 朝日新聞取材班 2023 ウクライナ侵攻10の焦点 朝日新聞出版 東大作 2023 ウクライナ戦争をどう終わらせるか 岩波新書 小熊英二 2018 日本という国(決定版) イースト プレス
半藤一利 2009 昭和史 1926 1945 平凡社ライブラリー 加藤陽子 2011 それでも、日本人は戦争を選んだ 新潮文庫 スヴェトラーナ アレクシエーヴィチ 2016 戦争は女の顔をしていない 岩波現代文庫
武田一義 2016 ペリリュー 楽園のゲルニカ(全12巻) 白泉社 小梅けいと 2020(原作 スヴェトラーナ アレクシエーヴィチ)戦争は女の顔をしていない (全3巻) KADOKAWA 水木しげる 1995 総員玉砕せよ! 講談社文庫 水木しげる 2010 姑娘 クーニャン 講談社文庫 水木しげる 2010 敗走記 講談社文庫 今日マチ子 2010 COCOON コクーン 秋田文庫
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【添付ファイル】 |
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