(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 的確に情報を収集し,理解し,発信する力 | ⇔ | ① 自分が関心のある人権問題に関する情報を適切に収集,分析し,それを他者に説明できるようになる。
② 価値観の異なる人々が共生できる社会を実現するために,人権の視点から解決策を提案できるようになる。 |
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(2)授業の概要 | このゼミでは「共生を可能にするために人権はいかなる機能を果たすのか」をテーマに,受講生と一緒に考察を深めていきます。 2024年度は,受講生によるディベートを中心に《 セクシャリティ・ジェンダー 》に関わる問題を扱います。 第1回と第2回は,ゼミ全体に関するガイダンスと各受講生の問題意識を共有します。第3回から第5回では,同性婚・性別変更要件・夫婦別姓問題の理論/立法/裁判動向についての解説と議論を行います。そして,第6回以降はグループに分かれてディベートの準備を進めていき,第13回から第15回にかけてディベートを行います。 |
(3)授業のキーワード | 人権,憲法,憲法訴訟,課題発見・解決,コミュニケーション,グループワーク |
(4)授業計画 | 第1回 ゼミ・ガイダンス:このゼミについて 第2回 アイスブレイク:問題意識を共有する 第3回 共生と人権の現在地(1)同性婚問題:同性婚を認めないのは人権侵害? 第4回 共生と人権の現在地(2)性別変更要件問題:手術しなきゃダメですか? 第5回 共生と人権の現在地(3)夫婦別姓問題:姓を変えなきゃ結婚できませんか? 第6回 ディベート・ガイダンス:ディベートの進め方 第7回 ディベートに向けたグループワーク(1)論点と主張を整理する 第8回 ディベートに向けたグループワーク(2)主張を補強する 第9回 ディベートに向けたグループワーク(3)相手への反論を考える 第10回 ディベートに向けたグループワーク(4)相手への反論を補強する 第11回 ディベートに向けたグループワーク(5)相手からの反論を考える 第12回 ディベートに向けたグループワーク(6)最終弁論を考える 第13回 ディベート(1)同性婚問題 第14回 ディベート(2)性別変更要件問題 第15回 ディベート(3)夫婦別姓問題 ※ 第2回で受講生の問題意識を確認します。それを踏まえて扱う素材を変更する可能性があります。 ※ 受講生の人数によって計画を変更する可能性があります。 |
(5)成績評価の方法 | 下記の項目に沿って平常点(100点満点)で成績評価を行う。 (1)授業内課題(合計25点満点) ・第1回から第5回は授業内で課題を提示する(各回5点)。 (2)ディベート(合計75点満点) ① ディベート準備への貢献(30点) ② ディベートにおける主張の質(20点) ③ ディベートにおける反論の質(10点) ④ ディベートにおける最終弁論の質(15点) |
(6)成績評価の基準 | 以下の基準に従い評価し,合計点が90点以上で「卓越している」, 80-89点で「かなり上にある」,70-79点で「やや上にある」,60-69点で「その水準にある」と評価する。
(1)授業内課題(合計25点満点) ・提示された問題に適切に答えることができている。 (2)ディベート(合計75点満点) ① ディベート準備への貢献(30点) :ディベート準備に主体的かつ積極的に参加できている。 ② ディベートにおける主張の質(20点) :充分な根拠を伴いかつ説得的な主張が展開できている。 ③ ディベートにおける反論の質(10点) :相手の主張を踏まえた丁寧な反論が展開できている。 ④ ディベートにおける最終弁論の質(15点) :相手の主張を踏まえた丁寧かつ説得的な最終弁論が展開できている。 |
(7)事前事後学習の内容 | この演習は2単位のため,60時間以上の時間外学習が必要となります。 第1回から第5回までは,eALPSに掲載した資料を確認しておいてください。 第6回以降については,グループごとにディベートの準備を進めてください。 |
(8)履修上の注意 | ・セクシャリティやジェンダーに関心があっても,実際には,実際に議論する場はなかなかありません。このゼミでは,教員の関心だけではなく,ゼミの主役である受講生の関心に基づいて広く議論できればと考えています。 ・2024年度はグループワークが中心となる予定です。 |
(9)質問,相談への対応 | ・授業前や授業後に教室で質問を受け付けますので,気軽に声をかけてください。 ・メールでも質問や相談を受け付けます。eALPSに掲載されている連絡先にメールで質問をお送りください。 |
(10)授業への出席 | この授業はすべての回に出席することを前提とします。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 「信州大学における授業の出席に関する要綱」第4が定める「学修の補充の対象とする事由」により出席できない場合は,共通教育履修案内に記載されている方法により補充を受けるための申請を行ってください。 その上で,eALPSに掲載されている連絡先にメールを送り,補充の指示を受けてください。 |
【教科書】 | 指定しない。 |
【参考書】 | 内藤真理子・西村由美編著,大学生のためのディベート入門,9784779513251,ナカニシヤ出版,2018年,2350円 |
【添付ファイル】 |
なし |