(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 的確に情報を収集し,理解し,発信する力 | ⇔ | ・様々な問題を客観的・構造的に捉え、その現状・背景・要因を科学的に明らかにし、課題設定ができるようになる
・その上で、その解決に資する提案を見出すことの重要性を理解することができるようになる
・問題の所在、取り組むべき課題を明確化するための情報収集に必要な調査設計ができるようになる(データ収集や分析スキル)
・それらを他者に伝えるために表現するプレゼンテーションができるようになる |
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(2)授業の概要 | 【授業のねらい】 本授業は、信州大学「全学横断特別教育プログラム」の「ストラテジー・デザイン人材養成コース」専用科目として開講する。主な対象は、本コースに所属する2年次生。 少子高齢化や気候変動など様々な事象が取り巻く中で、人流・物流、都市・地方のあり方、リアル・バーチャルの役割など大きな変化が起こりつつある。本授業では、このような未知の変化に対し有効に対応していくために、問題を発見し、その現状・背景・要因を科学的に明らかするとともに、課題解決に資する提案を見出すことの重要性を理解することを目的とする。そのために、データドリブンな思考を身に付け、同時に課題設定力、プレゼン力、データ分析力などのスキルを身に付ける。スキル取得に専念した後、行政/企業等が持つテーマに対し、PBL型の学びを行うことで実践力を養う。
【授業の概要】 本授業は、科学的根拠に基づく課題解決提案に必要な知識やスキルと考え方を養う。具体的な地域・社会・経済問題をテーマとして設定し、現状の調査・分析および課題設定、仮説設定に至る基本的なスキルやメソッドを段階的に学習する。リアルな現場・実践をベースとして、知識を活用する経験を積み、その必要性を理解することに重きをおいた授業となる。そのため、企業や自治体等と連携して開講する課題解決型学習PBL(Project Based Learning)であり、成果を地域へ報告することを予定している。 グループワークを中心とした演習形式で実施するため、主体的な姿勢が必要となる。通常の授業時間とは異なる時間枠(土日等)で実際に地域に入る可能性もある。受講者数は運営上の都合から20名以下とし、上記に対応できる者の参加を前提とする。 また、本授業は①担当教員(起業経験/企業実務経験あり)、②外部講師(実務者)により実施される。 連携予定企業:地方自治体、信州大学IR、大手通信会社
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(3)授業のキーワード | ロジックモデル、EBPM(Evidence Based Policy Making)、クリティカル・シンキング、データサイエンス、社会調査、統計学、実験計画法、リサーチ・リテラシー、心理学、感性情報学、マーケティング・ブランディング、地域志向、地域課題、地域再生、地域活性化、地方創生、文部科学省「大学による地方創生人材教育プログラム構築事業(COC+R)、ENGIEプログラム認定科目、グループワーク、フィールドワーク、レポートのフィードバック、実務経験 |
(4)授業計画 | ①定例ゼミ 毎月2回分(固定曜日6限予定) 定例のゼミを実施する。定例ゼミでは、集中ゼミで活かせる基礎的なスキルやメソッドを段階的に学習するとともに、コース学生同士の交流や課外活動に関する連絡調整等をおこなう。
4月:ガイダンス/データ分析の基礎 5月:テーマ決め/適切なデータ選び 6月:集計の基礎/分析手法の基礎 7月:分析+考察/発表
②集中ゼミ 8月の第3週、第4週のうち4日間(予定)において集中ゼミで実施する。 ここでは、リアルな現場を題材として、課題解決型学習を集中して行う。
◎なお、授業の進行状況やパートナー企業等の事情により内容・日程は変更することがある。 ◎最終授業日に授業アンケートを実施する |
(5)成績評価の方法 | 以下の〔1〕から〔3〕の総合点を基に判定を行う 〔1〕課題提出(7×10点=70点満点)※回数等は変動あり 〔2〕各回のきづきの記載(15×2点=30点満点) 〔3〕授業参加への態度(最大加点 10点) ○課題は、各回の事前学習・事後学習として課します ○成績評価の得点上限は100点とします ○連絡/事情なく欠席する場合は1回ごとに5点マイナスをします。
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(6)成績評価の基準 | ◆総合的な評価点は次のように位置づけられる ■90点以上:秀(基準から卓越している) ■80点以上:優(基準よりも、かなり上にある) ■70点以上:良(基準よりも、やや上にある) ■60点以上:可(基準を満たしている) ■59点以下:不可(基準を満たさない) |
(7)事前事後学習の内容 | ・本授業は2単位科目であり、学修要件として90時間が必要とされている。そのため授業時間に加えて、理解を深めるために授業時間外で60時間以上の学びが必要となるため、積極的に様々な知識を身に付けるよう努力すること。 ・事前・事後学習時の資料づくりについて: 予習・復習のレポートをまとめる際に、自身の考えだけでなく、それを補強・裏付けするための各種データや画像等の引用を行うことが求められる。引用時には出典を明らかにし、自身の考えと引用部分が明確に分かるようにすること。 ・授業参加への態度について:演習形式、グループワークなどを取り入れるため授業参加への態度を評価に加える。積極的なコミットメント(率先して発表するなど)は加点とするが、非協力的な態度等についてはマイナスすることもある。 ・授業時間とは別にリアル場面での戦略設計・データ活用を知るためのフィールドワーク(自主的なリサーチ・イベント実施)や研究成果を報告する場(地域報告会など)を設定する予定である。授業外の課外活動的な位置づけではあるが、授業内容と深く連動しており、その後の学びにも大きな影響を与えるため、原則参加を想定すること。 |
(8)履修上の注意 | ・本授業は、全学横断特別教育プログラム「ストラテジー・デザイン人材育成コース」の専用科目にも設定されている(≒信州大学が設置する選抜型の副専攻コースの一つ)。受講希望者が多い際には、同コースへの参加希望者を優先することがある。 ・本授業は、信州大学が文部科学省「大学による地方創生人材教育プログラム構築事業(COC+R)」として採択されている「地域基幹産業を再定義・創新する人材創出プログラム(ENGINE)」のリテラシー強化フェーズの認定必修科目となる。 ・本授業では、「主体的に考え、地域・社会を創造する志向」を養うことを目指す。そのため、授業を受講するにあたって必要な基礎知識を事前に学習することを前提とする。受講者は新聞・書籍・論文・インターネットなど各種メディアを使って関連する知識を収集し、整理をすることを求める。情報の利用にあたっては出典等を確認し、妥当なものを用いることに注意すること。 ・本授業では写真やビデオ等による記録を行い、広報資料等に活用をする。またメディア等による取材等が入ることもある。受講者の方は本事項をご承諾いただくことが望ましい。 ・本授業では情報検索やプレゼンテーション等を行うため、パソコンを利用します。インターネット接続が可能なもの(ネットワーク接続は授業を行う場所の環境を利用)、表計算やプレゼンテーション資料が作成可能な環境(例:Word, Excel, PowerPoint等)の準備をすること。 |
(9)質問,相談への対応 | ・授業に関する質問や相談は授業中あるいは終了後に受ける。 ・時間外は、Facebook MessengerやLINEなどのSNSを使って、メンターと協力して受け付ける。 ・別途、対面での相談がある場合は日時を調整して対応する。 メール:nishios@shinshu-u.ac.jp(西尾) へ連絡をすること。 部 屋:共通教育第1講義棟北校舎2F キャリア教育・サポートセンター教員室 TEL:0263-37-3348 ※担当教員は、外出や打合せが多いため対面相談の場合は事前アポをお願いします ・なお、電子メール等の送付の際には、要件や氏名、などそれぞれのツールに併せて、最低限のビジネスマナーやリテラシーに則った文章等で送付すること |
(10)授業への出席 | ・履修する授業の全ての回に出席することを基本とする。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | ・ワークショップ等、代替や補充ができない内容もありますので、欠席理由とともに教員に御相談ください。
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【教科書】 | 指定しない。専用のプレゼンテーション及び資料の配布を行う。 |
【参考書】 | 指定しない。専用のプレゼンテーション及び資料の配布を行う。 |
【添付ファイル】 |
なし |