(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 的確に情報を収集し,理解し,発信する力 | ⇔ | ・様々な問題を客観的、構造的に捉え、課題設定ができるようになる
・その上で、効率的・効果的な解決策を設計できるようになる(ストラテジー・リテラシー=戦略的志向/思考)
・問題の所在、取り組むべき課題を明確化するための情報収集に必要な調査設計ができるようになる(リサーチ・リテラシー=データ収集や分析スキル)
・それらを他者に伝えるために表現するプレゼンテーションができるようになる |
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(2)授業の概要 | 【授業のねらい】 人口減少やCOVID-19など、未知の変化に対してこそ、状況を正確に捉え、戦略的に問題分析・課題解決をすることが、重要となる。ストラテジー・リテラシーとしては、クリティカル・シンキングなどものごとを客観的に捉えたり、ロジックモデルで戦略立案や物事の因果関係を整理する志向/思考を養う。また、リサーチ・リテラシーとしては、社会調査法や実験計画法、統計学の考え方(基礎)をベースに、客観的な現象の把握や記述、変化を測定するための指標設定、分析方法を習得する。 これらを通じて、未知や複雑な問題を分解・整理、構造を把握し、取り組むべき課題に対して仮説・検証プロセスを設計できるようになり、データに基づき、自らの考えを提示する力を養う。
【授業の概要】 本授業は、講義形式となっているが、知識偏重型の座学ではなく、リアルな現場・実践をベースとして知識を活用する経験、知識の必要性を理解することに重きをおいた授業となる。 (アクティブ・ラーニングの中でも、アクション・ラーニング・Project Based Learningに位置づけられる) そのため、企業や自治体等と連携して開講する。様々な地域・社会・経済問題の現場を用いて、原因を探究し、それを構造的に整理することで、問題解決に向けた適切な課題設定(仮説設定)、解決プロセス、アクションを行うための経験知・実践知を獲得することを狙い、社会に対して情報発信を行う。
連携予定企業:大手通信会社、地方自治体 本授業は、①担当教員(起業経験/企業実務経験あり)②外部講師(実務者)により実施されます。 |
(3)授業のキーワード | ロジックモデル、EBPM(Evidence Based Policy Making)、クリティカル・シンキング、データサイエンス、社会調査、統計学、実験計画法、リサーチ・リテラシー、心理学、感性情報学、マーケティング・ブランディング、地域志向、地域課題、地域再生、地域活性化、地方創生、文部科学省「大学による地方創生人材教育プログラム構築事業(COC+R)、ENGIEプログラム認定科目 グループワーク、フィールドワーク、レポートのフィードバック、実務経験 |
(4)授業計画 | ・第01回09月30日:ガイダンス (※受講者決定)、リサーチ・フィールド提示(連携先) ・第02回10月07日:ストラテジー・リテラシー基礎1 ・第03回10月16日:ストラテジー・リテラシー基礎2 ・第04回10月21日:リサーチ・リテラシー基礎1 ・第05回10月28日:リサーチ・リテラシー基礎2 ・第06回11月07日:問題発見と課題設定(ロジックモデルの設定/検証) ・第07回11月11日:問題発見と課題設定(ロジックモデル妥当性検証) ・第08回11月18日:ロジックモデルの評価(指標設定) ・第09回11月25日:ロジックモデル検証のためのリサーチ設計 ・第10回12月02日:リサーチ計画の精緻化(サンプリングや実施調整) ・第11回12月09日:リサーチ・実践/フィードバック ・第12回12月16日:リサーチ・実践/フィードバック ・第13回12月23日:データ分析結果等進捗報告 ・第14回01月06日:ロジックモデル(戦略/政策・戦術/施策)の修正提案 ・第15回01月20日:授業まとめ/プロポーザルの方向性確認(授業評価)
◎なお、授業の進行状況やパートナー企業等の事情により内容・日程は変更することがある。 ◎最終授業日に授業アンケートを実施する |
(5)成績評価の方法 | 以下の〔1〕から〔3〕の総合点を基に判定を行う 〔1〕課題提出(7×10点=70点満点)※回数等は変動あり 〔2〕各回のきづきの記載(15×2点=30点満点) 〔3〕授業参加への態度(最大加点 10点) ○課題は、各回の事前学習・事後学習として課します ○成績評価の得点上限は100点とします ○連絡/事情なく欠席する場合は1回ごとに5点マイナスをします。 |
(6)成績評価の基準 | ◆総合的な評価点は次のように位置づけられる ■90点以上:秀(基準から卓越している) ■80点以上:優(基準よりも、かなり上にある) ■70点以上:良(基準よりも、やや上にある) ■60点以上:可(基準を満たしている) ■59点以下:不可(基準を満たさない) |
(7)事前事後学習の内容 | ・本授業は2単位科目であり、学修要件として90時間が必要とされています。そのため授業時間に加えて、理解を深めるために授業時間外で60時間以上の学びが必要となりますので、積極的に様々な知識を身に付けるよう努力をしてください。 ・事前・事後学習時の資料づくりについて: 予習・復習のレポートをまとめる際に、自身の考えだけでなく、それを補強・裏付けするための各種データや画像等の引用を行うことが求められる。引用時には出典を明らかにし、自身の考えと引用部分が明確に分かるようにすること。 ・授業参加への態度について:演習形式、グループワークなどを取り入れるため授業参加への態度を評価に加える。積極的なコミットメント(率先して発表するなど)は加点とするが、非協力的な態度等についてはマイナスすることもある。 ・授業時間とは別にリアル場面での戦略設計・データ活用を知るためのフィールドワーク(自主的なリサーチ・イベント実施)や研究成果を報告する場(地域報告会など)を設定する予定である。授業外の課外活動的な位置づけではあるが、授業内容と深く連動しており、その後の学びにも大きな影響を与えるため、原則参加を想定すること。 |
(8)履修上の注意 | ・本授業は、全学横断特別教育プログラム「ストラテジー&リサーチ・リテラシー」のスタートアップ科目にも設定されています(≒信州大学が設置する選抜型の副専攻コースの一つ)。受講希望者が多い際には、同コースへの参加希望者を優先することがあります。 ・本授業は、信州大学が文部科学省「大学による地方創生人材教育プログラム構築事業(COC+R)」として採択されている「地域基幹産業を再定義・創新する人材創出プログラム(ENGINE)」の認定必修科目となります。 ・本授業では、「主体的に考え、地域・社会を創造する志向」を養うことを目指します。そのため、授業を受講するにあたって必要な基礎知識を事前に学習することを前提とします。受講者は新聞・書籍・論文・インターネットなど各種メディアを使って関連する知識を収集し、整理をすることを求めます。情報の利用にあたっては出典等を確認し、妥当なものを用いることに注意してください。 ・本授業では写真やビデオ等による記録を行い、広報資料等に活用をいたします。またメディア等による取材等が入ることもあります。受講者の方は本事項をご承諾いただくようお願いいたします。 ・本授業では情報検索やプレゼンテーション等を行うため、パソコンを利用します。インターネット接続が可能なもの(ネットワーク接続は授業を行う場所の環境を利用)、表計算やプレゼンテーション資料が作成可能な環境(例:Word, Excel, PowerPoint等)の準備をお願いします。 |
(9)質問,相談への対応 | ・授業に関する質問や相談は授業中あるいは終了後に受けます。 ・授業に関する連絡事項はeALPS、メールでの連絡をいたします。 ・時間外は、Face Book MessengerやLINEなどのSNSを使って、メンターと協力して受け付けます。 ・別途、対面での相談がある場合は日時を調整して対応します。 メール:yhayashi@shinshu-u.ac.jpへ連絡をお願いします。 研究室:共通教育第1講義棟南校舎4F研究室(0263-37-2967) ※担当教員は、外出や打合せが多いため対面相談の場合は事前アポをお願いします ・なお、電子メール等の送付の際には、要件や氏名、などそれぞれのツールに併せて、最低限のビジネスマナーやリテラシーに則った文章等で送付すること |
(10)授業への出席 | ・履修する授業の全ての回に出席することを基本とする。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | ・ワークショップ等、代替や補充ができない内容もありますので、欠席理由とともに教員に御相談ください。 |
【教科書】 | 指定しない。専用のプレゼンテーション及び資料の配布を行う。
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【参考書】 | 指定しない。専用のプレゼンテーション及び資料の配布を行う。 |
【添付ファイル】 |
なし |