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開講年度 2021年度 登録コード G2B45301
授業名 西洋古典語の世界ゼミ
Classical Greek and Latin seminar
担当教員 野津 寛 副担当  
講義期間 後期 曜日・時限 月5 講義室 共通教育34講義室 単位数 2
対象学生 授業形態 演習 備考  
授業で学べる「テーマ」 芸術文化
授業で扱う「志向」(本学で重点的に育成するマインド) グローバル
全学横断特別教育プログラム グローバルコア人材養成コース ・ BASIC(国際理解)
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業のねらい授業で得られる「学位授与の方針」要素
・【2019年度以前カリキュラム対象】人類の知を継承し、それらの成果の上に立って未来について創造的に考えられる【人類知の継承と未来創造マインド】
・【2019年度以前カリキュラム対象】世界の多様な文化、思想、歴史、芸術に関する幅広い素養がある【多様な文化受容マインド】
【授業の達成目標】
・西洋近代言語文化の歴史的背景を理解することによって、西洋近代言語文化の現在と未来を批判的に考察できること。
・西洋近代言語文化の基礎である西洋古典語を理解することによって、世界の多様な文化を理解するための基準を身につける。
【授業のねらい】
ギリシア語とラテン語は西洋の古典語であり、近代に至るまで西洋諸国における神話、哲学、文学、政治、法律、科学、音楽、その他の文化伝統を保存し伝達する言語として、多くの作家、学者、政治家、芸術家によって用いられてきた。ギリシア神話はもちろんギリシア語で語られていた。ソクラテスやプラトンはギリシア語で哲学していた。アルキメデスはギリシャ語で「発見した(ヘウレーカ!)」と言った。新約聖書のイエス・キリストのことばはギリシア語で伝えられ、ラテン語に翻訳されてヨーロッパ全域に広まった。カエサルとキケロはラテン語を話し、ラテン語で書いた。中世の西ヨーロッパの人々はラテン語で国際的なコミュニケーションを行っていた。東ローマ帝国の公用語はギリシア語だった。ラテン語は諸科学の言語であり、ニュートンやライプニッツはラテン語で書いた。ヨーロッパの諸大学では、19世紀まで博士論文をラテン語で書かせていた例も少なくない。それゆえ、西洋の文学、歴史、哲学、科学を多少とも学ぼうとするものにとって、ギリシア語とラテン語の知識は不可欠である。これら2つの西洋古典語について入門的な知識を(時間の許す限り)身につけてもらうことがこの授業のねらいである。
(2)授業の概要今年度はギリシア語とギリシア語の世界を学ぶ。初級文法の教科書の内容を一通り学習する。受講者は毎回、教科書の文法事項を予習し、練習問題を解いて授業に出席すること。教場では、練習問題の解答を行い、文法事項について補足的な解説を行う。また、この授業はあくまでもギリシア語の文法の基礎を学ぶ語学の授業であるが、時間があれば、古代ギリシア語で書かれた文学や哲学、神話や物語について受講者の皆さんに調べてきてもらい発表してもらう場合があるかもしれない。
(3)授業のキーワードギリシア語、西洋古典、ラテン語、比較文学、比較言語学、言語学
(4)授業計画【第1回】ガイダンス
【第2回】教科書 I-II
【第3回】教科書 III-IV
【第4回】教科書 V-VI
【第5回】教科書 VII-VIII
【第6回】教科書 IX-X
【第7回】教科書 XI-XII
【第8回】教科書 XIII-XIV
【第9回】教科書 XV-XVI
【第10回】教科書 XVII-XVIII
【第11回】教科書 XIX-XX
【第12回】教科書 XXI-XXII
【第13回】教科書 XXIII-XXIV
【第14回】教科書 XXV-XXVI
【第15回】期末試験
(5)成績評価の方法毎回の授業の際に行なう練習問題および期末試験。
(6)成績評価の基準毎回の授業の際に行なう練習問題の解答および期末試験を通じて、各課のギリシア語和訳や日本語羅訳の実践において、適切な予習が行なわれて、文法事項の理解が正確に出来ていれば『その水準にある』、さらに語彙の正確な意味の理解が出来ていれば『やや上にある』、ギリシア語で表現された意味内容の思想的な深みまで理解できていれば『かなり上にある』、以上の条件を満たした上でさらに上級に位置する学習や研究に対する積極的な取り組みが見られる場合は『卓越している』と評価する。
(7)事前事後学習の内容教科書の指定された箇所に関して受講者は毎週、文法説明と練習問題(ギリシア語の日本語訳と日本語のギリシア語訳)を予習し、あらかじめ自分自身の解答を作った上で、授業に出席することが前提。予習していることは当然のことで、特に練習問題の予習があらかじめなされていない場合は欠席扱いとなるので注意。

※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。
(8)履修上の注意教科書の指定された箇所に関して、文法説明と練習問題を必ず予習した上で授業に出席すること。
(9)質問,相談への対応オフィスアワーは月曜日の午後1時半から2時半。
電子メール:notsu@shinshu-u.ac.jp
【教科書】田中美知太郎(著)・松平千秋(著)、『ギリシア語入門』(新装版)、岩波書店
葛西康徳 他(編),『古典の挑戦』, 2021年4月刊行 知泉書館
【参考書】教場で指示する。
【添付ファイル】 なし



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