(1)授業のねらい | 授業で得られる「学位授与の方針」要素
・【2019年度以前カリキュラム対象】人類の知を継承し、それらの成果の上に立って未来について創造的に考えられる【人類知の継承と未来創造マインド】
【授業の達成目標】
・ギリシア語とラテン語が保存する人類の知を理解し、それを継承し、未来に向かって創造的な思考を形成する基礎を身につける。
【授業のねらい】 西洋の古典語であるギリシア語とラテン語は、古代から近代に至るまで、神話、宗教、法律、哲学、文学、政治、音楽、教育、諸科学、諸技術の知識を記憶し、記録し、伝達し、共有する言語として、多くの作家、学者、政治家、芸術家に用いられた。これらのことについて歴史を多少とも学ぼうとするものにとって、ギリシア語とラテン語は不可欠の道具となっている。これら2つの西洋古典語について、初歩的な知識を身につけてもらうことがこの授業のねらいである。
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(2)授業の概要 | 今年度は、ラテン語の初歩を学ぶ。初級文法の教科書の前半部分を、半年かけて習得する。受講者は教科書の文法事項を自力で学習し、練習問題を解いてから授業に出席する。教場では、練習問題の解答を行い、文法事項について補足的な解説を行う。時間の許す限り、ラテン語で書かれた文学や哲学、神話や物語について解説する。 |
(3)授業のキーワード | 西洋古典、ラテン語、ギリシア語 |
(4)授業計画 | 第1回 ガイダンス、字母・発音・音節・アクセント。 第2回 動詞変化、第1・第2変化動詞。 第3回 名詞変化、第1変化名詞。 第4回 名詞変化、第2変化名詞。 第5回 形容詞変化、第1・第2変化形容詞。 第6回 前置詞。 第7回 動詞変化、第3・第4変化動詞。 第8回 人称代名詞。 第9回 未完了過去・直説法・能動相、不定法の用法。 第10回 名詞変化、第3変化名詞(1)。 第11回 未来・直説法・能動相。 第12回 完了・直説法・能動相。 第13回 関係代名詞、第3変化名詞(2)。 第14回 関係代名詞。 第15回 期末試験。授業アンケート。
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(5)成績評価の方法 | 毎回の授業の際に個々の受講者の予習の有無と理解のレベルをチェックする。これを平常点(50%)とし、期末試験(50%)と合算して評価する。 |
(6)成績評価の基準 | 毎回の授業の際に行なう練習問題の解答および期末試験を通じて、各課のラテン語和訳や日本語羅訳の実践において、適切な予習が行なわれて、文法事項の理解が正確に出来ていれば『その水準にある』、さらに語彙の正確な意味の理解が出来ていれば『やや上にある』、ラテン語で表現された意味内容の思想的な深みまで理解できていれば『かなり上にある』、以上の条件を満たした上でさらに上級に位置する学習や研究に対する積極的な取り組みが見られる場合は『卓越している』と評価する。
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(7)事前事後学習の内容 | 受講者は毎週、教科書の文法説明と練習問題(ラテン語の日本語訳と日本語のラテン語訳)を予習し、あらかじめ自分自身の解答を作った上で、授業に出席することが大前提。予習せずに出席しないこと。60時間以上の時間外学習が必要となります。 |
(8)履修上の注意 | 教科書の指定された箇所に関して、文法説明と練習問題を必ず予習した上で授業に出席すること。 |
(9)質問,相談への対応 | オフィスアワーは水曜日午前9時から10時半。電子メール:notsu@shinshu-u.ac.jp 必ず、研究室訪問に際しては必ず事前にメールで連絡すること。 |
【教科書】 | 松平千秋・國原吉之助(著)『新ラテン文法』、東洋出版、¥2,730 (税込)。 水谷 智洋 (編集)『羅和辞典 <改訂版> 』、研究社、¥6,300(税込)。アプリ版もある。 野津寛(著)『ラテン語名句小辞典』、研究社、¥3,150 (税込)。 |
【参考書】 | 教場で指示する。 |
【添付ファイル】 |
なし |