(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力 | ⇔ | ・金融リテラシー分野に関する基本的な知識(関係する社会の制度にかかるものを含む)を体系的に理解するとともに、その知識体系の意味を合理的に説明できるようにする。
・こうした知識を基に、大学生・社会人として、自らの掲げるライフプランを描き、必要な情報を収集・分析し・整理して、その着実な実現に向けて、自己を律し、金融商品の選択等の関係する判断を合理的に行えるようになる。 |
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(2)授業の概要 | 専門家によるオムニバス形式(長野県金融広報委員会<事務局:日本銀行長野事務所>の寄付講座として運営)を中心に、講義を主体に一部演習を織り交ぜた形式で実施する。 |
(3)授業のキーワード | 金融、ファイナンス、ライフプラン、リスク、資産形成、論理的思考、レポートのフィードバック、実務経験 |
(4)授業計画 | 第1回【導入、人生と金融リテラシー】(長野県金融広報委員会) ・本講座の目的・意義、講義概要、運営方針など ・社会情勢の変化と金融リテラシー、一生涯に付き合うお金、人生設計と資金計画の重要性、奨学金制度など
第2回【お金を稼ぐ】(長野県金融広報委員会) ・職業選択の意義、就労形態と生涯所得、収支管理、自己責任と社会保障制度の基礎など
第3回【お金と経済】(長野県金融広報委員会) ・お金の機能、金融と経済の関係、経済変動が及ぼす生活への影響と政策対応、上手にお金の取引を行うための知恵(複利、リスクとリターンの関係、長期・積立・分散投資)など
第4回【ライフプランを描く①】(長野県金融広報委員会<FP>) ・ライフプランの重要性、人生の三大費用、社会保障制度など 第5回【ライフプランを描く②】(長野県金融広報委員会<FP>) ・第4回講義を踏まえたキャッシュフロー表の作成・活用方法、キャッシュフローの分析演習など(持ち帰り課題として後日提出)
第6回【お金をふやす①】(日本証券業協会) ・資産形成や投資の意義、リスクとリターンの関係、リスク管理の手法、長期投資の重要性、NISA・iDeCoなど
第7回【お金をふやす②】(投資信託協会) ・投資信託の仕組みと特徴、分散投資の意義など
第8回【お金を遺す】(信託協会) ・遺言・相続などにみる信託の仕組み・役割など 第9回【リスクに備える①】(生命保険文化センター) ・人生におけるリスクと保険の役割、生命保険の仕組み、ライフステージに即した活用法など
第10回【リスクに備える②】(日本損害保険協会) ・生活の中のリスクと保険の役割、損害保険の役割と活用法など 第11回【お金を借りる】(全国銀行協会) ・銀行等の金融仲介機関の役割、各種の決済方法、ローンの基礎、住宅ローン、クレジットカードや消費者ローンの仕組みなど
第12回【トラブルに強くなる】(長野県金融広報委員会) ・学生や若手社会人が陥りやすい悪徳商法、金融商品詐欺と予防策など 第13回【地域経済と金融】(八十二銀行) ・地域経済における地方銀行の役割、地方創生に向けた取組みなど
第14回【ライフプランを描く③】(長野県金融広報委員会<FP>) ・第5回課題に関する議論、重要な知識・ノウハウの確認によるフィードバックなど
第15回【全体総括】(長野県金融広報委員会) ・重要事項の復習、全講義の中で生じた疑問への回答など・最後に15分程度でアンケートを実施
第16回【定期試験】
*上記授業は対面を基本としていますが、講師の都合等により、一部オンラインとなる場合があるほか、授業順等を変更する場合があります。 |
(5)成績評価の方法 | 中間レポート30%、キャッシュフロー見直し課題10%、期末試験(択一式)60%による総合評価 |
(6)成績評価の基準 | 大学生活(短期的視点)、社会人生活(長期的視点)を送る上で必要とする金融に関する基礎知識を理解できれば「その水準にある」、基礎知識を説明できれば「やや上にある」、ライフプランの作成演習を通じて一部について金融・金銭に関する合理的な選択・判断を行えれば「かなり上にある」、大部分について合理的な選択・判断ができれば「卓越している」。 |
(7)事前事後学習の内容 | 60時間以上の時間外学習が必要となります。具体的には、毎回、準備学習では事前の資料の閲覧等で予習や講義で確認したい点の洗い出し、復習では講義資料等での復習や演習・レポート課題を通じての探求を行ってください(毎回の準備学習・復習の時間は何れも少なくとも2時間かそれ以上の必要な時間)。 |
(8)履修上の注意 | 本授業の履修に前提となる知識等の条件はありません。 もっとも、本授業の到達目標を達成し単位を与えられるためには、単に授業に出席するだけではなく、上記の授業時間外学習により、主体的な学修を心掛けてください。
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(9)質問,相談への対応 | 授業内容に関する質問について授業中(または授業後の休憩時間)に行えなかった質問やその他相談がある場合は、メールでご連絡ください。 メール・アドレス:info@nagano-money.com
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(10)授業への出席 | 本授業は「信州大学における授業の出席に関する要項」第4に規定する「学修の補充の対象とする事由」で欠席した場合のみ,5回までは配慮をします。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 「学修の補充の対象とする事由」により出席できない場合は,共通教育履修案内に掲載されている方法により補充を受けるための申請をおこなってください。 |
【教科書】 | 指定しない。 毎回、必要な資料は配付するか、eALPSに掲載する。 |
【参考書】 | 指定しない。 |
【添付ファイル】 |
なし |