(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力 | ⇔ | ① 日本国憲法が定める統治の仕組みについて正確な基礎知識を習得し,それを他者に説明できるようになる。
② 日本国憲法が定める統治の基本原理を出発点として,社会で実際に起こっている統治に関わる問題について,妥当な解決策を主体的に探究することができる。 |
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(2)授業の概要 | この授業では,統治に関わる時事問題を素材とし,日本国憲法が定める統治の基本原理からそこに含まれる問題点を浮かび上がらせ,みなさんと解決方法を考えていきます。 まず,現代社会で生じている統治に関わる問題を概観した上で,日本国憲法が定める統治の基本原理を解説します。そして,国会・内閣・裁判所に関する時事問題を取り上げ,それら問題の背景と論点を提示しつつ,統治の基本原理の観点からいかなる解決策があるのかを探究します。 |
(3)授業のキーワード | 統治の仕組み,憲法,時事問題,課題発見・解決,論理的思考 |
(4)授業計画 | 第1回 イントロダクション:現代社会で生じている統治に関わる問題とは? 第2回 統治の基本原理(1)基本的人権の尊重:統治の目的 第3回 統治の基本原理(2)平和主義:憲法9条の意味 第4回 統治の基本原理(3) 国民主権:国民に主権があることの意味 第5回 国会(1)国会とはどのような機関か? 第6回 国会(2)全国民の代表者としての国会議員 第7回 選挙制度(1)選挙の仕組み:選挙とデモクラシーの形 第8回 選挙制度(2)選挙の基本原則:低投票率問題をどうするか? 第9回 内閣(1)内閣とはどのような機関か? 第10回 内閣(2)議院内閣制:内閣総理大臣を選挙する? 第11回 財政民主主義:不健全な財政? 第12回 裁判所(1)裁判所とはどのような機関か? 第13回 裁判所(2)違憲審査制:違憲審査の対象と限界 第14回 地方自治:民主主義の学校としての地方自治 第15回 象徴天皇制:「象徴」とは何か?/授業アンケート |
(5)成績評価の方法 | 平常点(45点満点)とレポート(55点満点)を総合して成績を評価する。
◇ 平常点の評価方法 授業中に統治に関わる問題を提示するので,それに対する自分の考えをリアクションペーパー,もしくは,ショート・ディスカッションの形で答えてもらう。なお,単に出席しているだけでは加点しないので注意すること。
◇ レポートの評価方法 現代社会で生じている統治に関わる問題を1つ選び,授業内容を踏まえた上で自分の考えを2500字程度でまとめる。 |
(6)成績評価の基準 | 下記の基準に従い,合計点が90点以上で「卓越している」, 80-89点で「かなり上にある」,70-79点で「やや上にある」,60-69点で「その水準にある」と評価する。
◇ 平常点の評価の基準 授業目標②の達成度を測るため,次の基準で評価する。 ・授業中に提示された憲法問題について,自らの考えを主体的に組み立て,それを文章化することができている(各回3点×15回)。
◇ レポートの評価の基準 授業目標①と②の達成度を測るため,次の基準で評価する。 ・過度な誤字や脱字がない(5点)。 ・適切な段落分けやタイトル付けがなされている(5点)。 ・授業の内容を正確に理解することができている(10点)。 ・授業の内容を踏まえて,統治に関わる問題を適切に把握することができている(15点)。 ・自らの考えを論理的に提示できている(10点)。 ・自らの考えを説得的に提示できている(10点)。 |
(7)事前事後学習の内容 | この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間の時間外学習が必要となります。
◇ 事前学習 ・事前に資料を熟読し,分からなかった部分に印を付けておく(毎週1時間)。
◇ 事後学習 ・資料やノートを見直しながら,正確な知識が身についているかを確認する(毎週1時間)。 ・レポート作成のために文献や資料を収集・読解・分析する(毎週2時間)。 ・新聞やTV/ネットニュースなどメディアに目を通し,社会のなかでどのような統治に関わる問題が生じているのかを日常的にチェックする(毎日1時間) |
(8)履修上の注意 | この授業では時事問題を多く扱います。日頃からメディアをチェックするのはもちろん,図書館などで積極的に情報を収集するようにしてください。 |
(9)質問,相談への対応 | ・質問がある場合は,eALPSに設置された「質問コーナー」をご活用ください。受講生全体で共有すべき質問の場合は,次回の授業で回答します。 ・授業前後に教室で質問を受け付けます。気軽に声をかけてください。 ・その他の時間に質問や相談をしたい場合は,メールにて受け付けます。メールアドレスはeALPSに掲載します。 |
(10)授業への出席 | この授業は,すべての回に出席することを前提とします。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 「信州大学における授業の出席に関する要綱」第4が定める「学修の補充の対象とする事由」により出席できない場合は,共通教育履修案内に記載されている方法により補充を受けるための申請を行ってください。 その上で,eALPSに掲載されている連絡先にメールを送り,補充の指示を受けてください。 |
【教科書】 | 指定しない。 |
【参考書】 | 参考書については授業中に紹介します。 |
【添付ファイル】 |
なし |