(1)授業のねらい | 授業で得られる「学位授与の方針」要素
・【2020年度以降カリキュラム対象】的確に情報を収集し,理解し,発信する力
・【2020年度以降カリキュラム対象】持続可能な社会を実現するための課題に取り組む力
【授業の達成目標】
・日常の中でジェンダー・セクシュアリティにまつわる問題に気づくことができるようになる。
・現代日本におけるジェンダー・セクシュアリティを広い視野に位置づけて理解し、課題解決の方法についての見通しをもつ。
【授業のねらい】 ジェンダー・セクシュアリティの観点からこの社会のありようを問い直すことによって顕在化する課題を理解するとともに、その課題を潜在化させる構造を理解する。それらを通して、自分自身を見つめ直し、社会の形成者の一人として社会全体を見つめ直す力を身につけることを目的とする。
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(2)授業の概要 | 人は性別によって二分され、それぞれの性別と結びついた役割を担うものとされるこの社会において、性別はしばしば自己実現の妨げとなる。この性別に関することがらは、通常、自然なこととして捉えられている。しかしながら、性別は自明のものとして存在しているのではなく、特に、学校という制度が、ジェンダー観の構築に大きな影響を及ぼしていることが明らかにされている。 本授業では、こうしたジェンダーに関する基礎知識を踏まえて、学校という制度を批判的に捉えるとともに、ジェンダーをめぐるさまざまな社会問題への新たな視点を提供する。また、授業の後半ではセクシュアリティについても扱う。 |
(3)授業のキーワード | ジェンダー、セクシュアリティ、人権 |
(4)授業計画 | 本授業は、完全e-learning(同期型・非同期型(オンデマンド)併用)です。
●オンデマンド 第1回 (1)文化とジェンダー(視聴期間:8/12~8/19) 第2回 (2)社会とジェンダー(視聴期間:8/12~8/19) 第3回 (3)身体とジェンダー(視聴期間:8/12~8/19) 小レポート
●同期型 8/22~8/24(詳細はeALPSでお知らせします) 第4回 ジェンダー・スタディーズの理論 第5回 ジェンダー・スタディーズの最前線 第6回 学校の中のジェンダー(1)小・中・高を振り返る 第7回 学校の中のジェンダー(2)隠れたカリキュラム 第8回 学校の中のジェンダー(3)学校の中のジェンダー形成 第9回 セクシュアリティの基礎知識 第10回 非典型的なセクシュアリティ(1)LGBA 第11回 非典型的なセクシュアリティ(2)T 第12回 トランスジェンダー生徒と学校の中のジェンダー
●オンデマンド 第13回 (1)ビデオ視聴(視聴期間:8/25~9/1) 第14回 (2)ビデオ視聴(視聴期間:8/25~9/1) 第15回 (3)ビデオ視聴(視聴期間:8/25~9/1) 最終レポート ※最終授業時に授業アンケートを実施します。 |
(5)成績評価の方法 | 事前学習の小レポート(40点) 毎日のリアクションペーパー(4点×3回・平常点に当てる) 最終レポート(48点) 合計100点、60点以上合格、60点未満不合格 |
(6)成績評価の基準 | ジェンダー・セクシュアリティについて、必要最低限の知識と考え方を身につけている…「水準にある」 ジェンダー・セクシュアリティについて、一応の知識と考え方を身につけている…「やや上にある」 ジェンダー・セクシュアリティについて、知識と考え方が体系的に身についている…「かなり上にある」 ジェンダー・セクシュアリティについて、関する体系的な知識があり、社会レベルでの問題と自分の生活レベルでの問題をつなげて理論的に分析できる…「卓越している」 |
(7)事前事後学習の内容 | 事前学習:指定された教科書や参考書を事前に読んで授業に向けた基礎知識を獲得しておくこと。 事後学習:授業を受けた後は毎回復習をして,全授業の内容を踏まえて最終レポートに備えること。 |
(8)履修上の注意 | 社会の動き、特に教育や子どもにかかわる報道に関心を持ち、それらをジェンダーの観点から分析する姿勢を持ってください。 |
(9)質問,相談への対応 | メールにて受けつけます。アドレスは最初の授業で連絡します。 |
【教科書】 | 木村涼子・伊田久美子・熊安貴美江編著, 『よくわかるジェンダー・スタディーズ』ミネルヴァ書房, 2860円. |
【参考書】 | 木村涼子, 1999, 『学校文化とジェンダー』勁草書房, 2970円.(品切れのため図書館などで探してください) セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク編, 2012, 『セクシュアルマイノリティ第3版』明石書店, 2750円. |
【添付ファイル】 |
なし |